キッチンのプランニングに迷ったら 【注文住宅の間取りの悩み】

キッチンの間取りプランニング

キッチンプランニング

 

キッチンスタイルはライフスタイルによって選ぶ!!

キッチン選び

 

キッチンとダイニングのつながり方は間取りプランニングの重要なポイントです。

 

「料理がし づらい」「食事の時キッチンが見えるのは・・・」といった小さな不満がつのると、しだいに家族関係まで悪化してしまうかもしれません。それぞれの家族にふさわしいオリジナルプランニングが望まれます。

 

キッチンのプランニングをする時は「キッチンをどの程度ダイニング側にも見えるようにするか」といったキッチン自体の露出の程度や、「何人くらいで作業をするか」といったキッチンの広さの問題、調理する人が立った時の視線、配膳をするときに動線まで、現在の希望と状況をしっかりと健闘しましょうこれから代表的な3つのキッチンのスタイルについてご解説します。それぞれのメリット・デメリットをしっかりと理解して、ご自分の家族のライフスタイルに照らし合わせてキッチンを選んでください。

 

 

 

【クローズド キッチン】

●特徴

ダイニングからキッチンが完全に独立したタイプです。片づいていないキッチンを見せたくない人、落ち着いた空間で料理に没頭したい人には向いています。料理のにおいや煙がLDに流れないという大きなメリットもあります。

●注意点

実際にキッチンに立って作業するとコミュニケーションが非常に取りづらくなり、配膳や片づけの動線が長くなりがちです。プランニングの際には注意が必要です。また、閉塞感を感じてしまうこともあるので、窓の配置に注意も重要です。プランニングをする時は「キッチンをどの程度ダイニング側にも見えるようにするか」が重要なカギとなります。

 

 

【セミオープン キッチン】

●特徴

カウンターを挟んで調理する人が、ダイニングの方向を見ながら作業ができるタイプです。最近流行のタイプです。家族とのコミュニケーションが取りやすいレイアウトなので人気となっています。

●注意点

カウンターや間仕切りを挟むため、まわり込む家事動線が少しデメリットとなります。2方向に出入口をつくるなど、プランの際にはより動線をスムーズにするような工夫が必要です。

 

 

【オープン キッチン】

●特徴

キッチンとダイニングが一体化し、ふりむきざまに配膳できるスタイルです。調理する人と家族が同じ空間で過ごすのでコミュニケーションがとても取りやすいメリットがあります。広くて動きやすいので熟年世代向きと言えるでしょう。ひと世代前に流行したタイプです。

●注意点

キッチンが丸見えのため、いつもきれいに保っておく必要があります。料理のにおいや煙もリビングに流れやすいので、窓などの開口部や換気扇の配置が難しくなります。

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キッチンの価格帯

 

キッチンを選ぶ際、価格は重要な要因の一つです。一般的に、キッチンは以下の3つの価格帯に分かれます。

  1. 普及品:約100万円前後
  2. 中級品:約120万円から
  3. 高級品:約130万円から400万円以上

価格は割引率や選択するオプションによって変動しますが、キッチンの種類やデザインによっても大きく異なります。

 

おすすめキッチンメーカー

 

 

1. LIXIL

LIXILのキッチンラインナップには、シエラSノックとリシェルSIなどがあります。特に高級品であるリシェルSIは、セラミックワークトップを特徴としています。セラミックは見た目が美しく、耐熱性に優れており、鍋やフライパンをそのまま置いても安心です。さらに、バーナーを使用しても影響がなく、汚れにも強いのが特徴です。また、バックパット収納があり、調味料や包丁を使いやすく収納できる便利な仕組みも備えています。

 

2. クリナップ

クリナップは、ラクエラ、ステリア、セトロなどのラインナップを提供しており、普及から高級まで幅広いニーズに応えています。クリナップの特徴はステンレス素材を活用しており、収納内部もステンレスで仕上げることができます。これにより、臭いやカビの発生を防ぎ、掃除も簡単です。また、ステンレスのワークトップは7つの異なるデザインから選べ、自分好みのキッチンを作ることができます。

 

3. パナソニック

パナソニックのキッチンラインナップには、リビングステーションVスタイルやラクシーのLクラスなどがあります。特に注目すべきは、トリプルワイドガスコンロやマルチワイドIHコンロです。これらのコンロは、幅広い調理スペースを提供し、同時に複数の料理を行うのに便利です。さらに、囲炉裏ダイニングというユニークな設計も魅力的で、家族や友人との楽しい時間を作るのに最適です。

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キッチンのレイアウトの種類をチェック

キッチンのレイアウトパターンは、I型、H型、L型、U型、アイランド型、ペニンシュラ型の細かく細別すると6つに分かれます。最もポピュラーなのが、冷蔵庫、シンク、コンロを一列に配したI型です。一方、並列に配したのがH型です。このふたつはそれほ ど広いスペースを必要としませんが、ほかの4つのレイアウトはある程度の広さがないと使いづらくなります。

 

L型、U型、ペニンシュラ型は6畳以上、アイランド型なら最低10畳は欲しいところです。また、レイアウトによって使い勝手が異なって来ます。選択する際にはイメージに惑わされず、自分の使い方と照らし合わせてじっくり検討しましょう。

 

 

U型

作業動線が非常に短く、反復回数も少ない最も使いやすいレイアウトです。収納スペースも多く取れます。

 

I型

冷蔵庫、シンク、コンロを一列に配置するタイプです。冷蔵庫からコンロまでの家事動線が最も長くなっています。間口は200~280cmが良いでしょう。

 

アイランド型

キッチンカウンターの一部を島のように独立させたものです。L型やU型と組み合わせて使うケースが多くなっています。多人数で作業する家に向くタイプです。

 

H型

ワークトップだけを並列に配置するタイプです。ふり向くだけで手が届くので、作業効率がよいのが大きな特徴です。並列の間隔は90cm異常がベストです。

 

ペニンシュラ型

ダイニング側のカウンターをペニンシュラ(半島)のように突き出させたタイプです。セミオープン型になるレイアウトも人気です。

 

L型

作業面が広く取れるうえに動線が短くなるのがメリットです。セミオープン型のキッチン向きといえるでしょう。コーナーがデッドスペースになりがちなので注意が必要です。

 

 

子育てには オープンキッチンがお勧め!!

オープンスタイルのキッチンプランの最大のメリットは、作業している間も子供に目が届き、いつでも声をかけることが可能な点です。さらには複数で作業を行うのに適しています。お子様との料理は楽しいものです。しかしこの場合、配慮したいのがキッチンの広さです。最低でも4~5畳は必要でしょう。子供が両手で鍋などを持って、ひとまわりできるというのが目安と言われています。シンクはふたりで並んで作業できる幅のものを選びます。ただし奥行きは4~2m、深さは20cmくらいが適当でしょう。奥行きや深さが過ぎると、子供の手が届かなくなるので注意が必要です。

 

3層式シンクで料理時間がスピードアップ

●深底シンクの内側に、プレートをセットして使う高機能シンク

 

●作業スペースとしても洗い場としても利用できる

 

●マルチプレートを使えば、野菜洗いと水切りを同時進行できる

 

「こんなシンクがあればいい」を形にしたのが3層式のシンクです。深底シンクの中で調理プレート、樹脂性まな板、マルチプレートを上下左右に移動させながら、さまざまな作業を同時に行える点が大きなメリットです。

 

キッチンは食べものを扱う場所ですから、常に清潔に保ちたいものです。そこで注目したいのがワークトップや壁面パネルなどの素材です。最近は、光触媒で汚れが落ちやすいセラミックや、油汚れを水で落とせる親水性塗装が施されたもの、抗菌仕様など、汚れがつきにくく落としやすいものが人気となっています。

 

 

ゴミ箱収納も重要

●キャビネットに収まるワゴンタイプは、自由自在に移動できる

 

●衛生面に配慮するなら、センサーでふたが開閉するタイプ

 

●キッチンの悩みのひとつがゴミの置き場

 

最近は分別ゴミの種類が増えたこともあって、住居内における置き場所に困る人は多いようです。せっかくおしゃれなオープンキッチンをつくっても、ゴミ箱が丸見えでは台無しになります。そこでお勧めしたいのが、ゴミ専用の収納です。キヤビネットにビルトインできるタイプなら、においもシャットアウトできます。キャスターがついて出し入れがスムーズなワゴンタイプや、センサーが感知で手を触れずにふたが開閉するもの、さらにはゴミ箱収納の底にゴミ袋が入れられるかごがついているものなど、種類が登場しています。サイズも間口45cmと狭いスペースにも収まるものから選ぶことが可能です。また、前面にキッチンキャビネットと揃いの面材がつけられるものなら、キッチン全体に統一感が生まれます。ゴミ箱収納を備えれば、より快適でおしゃれなキッチンを実現できます。

 

 

キッチンのワークトップ【ステンレス vs. 人工大理石】

キッチンのリフォームや新築を考える際、ワークトップ(キッチンの天板)の素材選びは重要な決断です。ステンレスと人工大理石、どちらが適しているのか、それぞれの特徴と比較を詳しく検討しましょう。

ステンレスの特徴
  • 耐熱性が高く、熱い鍋やフライパンを直接置いても問題ありません。
  • 耐水性があり、汚れに強い素材で、中性洗剤で簡単に汚れを落とせます。
  • 耐久性が高く、割れる心配がほとんどありません。
  • 錆びにくく、カビが発生しません。

 

ステンレスのデメリット
  1. 表面の光沢が経年劣化で失われることがあります。
  2. もらい錆がつく可能性があるため、金属製のアイテムを直接置かない注意が必要です。
人工大理石の特徴
  • 見た目が高級で、多彩なデザインがあります。
  • インテリアに馴染みやすく、豊富なデザインオプションがあります。
  • 汚れにくく、手入れが簡単です。
  • コストが比較的リーズナブルで、予算を抑えたい方に適しています。

 

人工大理石のデメリット
  1. 耐熱性が限られており、熱い鍋などを直接置くと変形や変色の可能性があります。
  2. 汚れがつきやすく、シミや傷が残りやすいことがあります。
  3. 強い衝撃を受けると表面が割れる可能性があります。

どちらの素材も一長一短があり、選択は個人の好みや使用状況に依存します。ステンレスは耐熱性に優れ、耐水性も高いですが、鍋やフライパンを直接置くことができるので料理好きに向いています。一方、人工大理石はデザイン性に優れ、リーズナブルな価格で提供されていますが、耐熱性や汚れにくさには限界があります。

 

 

キッチンを思いどおりにつくるプランニング

毎日使うキッチンは、使いやすく快適なスペースにしたいものです。最近ではデザイン、 設備、収納などのバリエーションがぐんと豊富になり、選択の幅が広がっています。

 

ライフスタイルで決まるキッチンプランニング

キッチンの使い方を把握し、これに合ったプランを選択みんなで楽しむならオープン型、料理に集中したいなら独立型にキッチンの広さに合ったスタイルを選んで、動きやすくキッチンのスタイルは、T型、H型、U 型、L型、T型、アイランド型などに分か れます。それぞれに使い勝手が違うので、 ライフスタイルにマッチしたものを選ぶこ とが大切です。また、キッチンの広さもポ イントです。例えばアイランド型などは、ある程度の広さ必要です。

 

料理好きには 大型シンクが重宝

大型の中華鍋もラクに洗える、幅80㎝程度のシンクが非常に人気です。汚れ落ちがよく、傷がつきにくい素材のジンクに注目見た目の美しさにこだわるなら、人造大理石やホウロウが良いでしょう。最近は、大型の一層式が中心になっています。主流は幅が80m程度のものです。これなら、大型の中華鍋も楽に洗えます。また素材は、耐久性のあるステンレス製などを選ぶと手入れがラクです。

 

キッチンの周辺機器は機能と価格で決める

キッチンでの作業効率を大きく左右するのがコンロや換気扇などの周辺機器です。機能と価格のバランスが選ぶポイントとなります。

 

★毎日使うものだから、ランニングコストや耐久性もチェック

 

★家族の人数や食器の量に合わせて最適な大きさのものを選ぶ

 

食器洗い乾燥機はさまざまですが、最近の主流となっているのがシステムキッチンに組み込むビルトインタイプの引き出し式です。場所を取らない、しゃがまずに作業できる、ワークトップを無駄にしないといった点が人気の理由です。また蓋をあけて出し入れするトップオープン式も、食器の移動が楽にできて便利です。選ぶ際はショールームなどで使い勝手を試してみましょう。

 

 

見栄えよりも作業性が重要

流行りのキッチン

 

いまではシステムキッチンが主流です。複数のコンロに、大きなシンク、オーブンレンジに吊戸棚。カラーコーディネイトとされたキッチンは主婦の憧れです。15センチ刻みで自由につくれるので、限られたスペースを有効に使うという意味ではうなずけますが、実際にどの程度の人が使いこなせているでしょうか。

 

吊戸棚の中にはいったい何がしまってありますか? キッチン下のオープンは本当に使いやすいですか?台所で大切なのは、見栄えよりもむしろ作業性です。使いにくい戸棚をめいっぱいつくるより、すっきりと大きな窓でもつくる方がよほど気持ちのいいキッチンができます。

 

普段どんな料理をつくっているか、台所を考える上の重要なポイントです。料理が趣味で中華、イタリア、フランス料理と本格的につくるならば、火力の強い業務用コンロに、オーブン、レンジは必需品。また、親娘一緒に料理をするなら、蛇口は二つある方が便利ですね。よく魚をおろす家庭は、少し広めの場所があれば作業性はかなり違ってきます。しかし、ほとんど外食で料理は週末にちょっとする程度なら、極端にいってしまえば一番簡易なシンクとコンロ、レンジがあれば十分。台所は必要最小で結構、その分のゆとりを居間にまわすという家庭もあるかもしれません。これも考え方の一つですね。そう考えると、どの家庭にも同じようなシステムキッチンが納まっているのはおかしな現象です。

 

動線を考えてつくる

毎日、自分が台所をどのように使っているか、どう動いているかを考えプランニングを行いましょう。動線を考えれば、どこに何を置くのか、勝手口や収納をどうつくるか、家事室や洗濯機の配置をどうするか等が、明確になってきます。大工さん手づくりのキッチンなら、器や鍋の置き場を自分の使い勝手に合わせて、つくることができます。

 

食器棚の奥行きは、約15センチ程度あればコップは勿論、ほとんどの和食器も納まります。奥行きが浅いと食器が重ならず、一列に並ぶのでどこに何が置いてあるか一目でわかります。食器戸棚の奥の方から前のものをよけつつ、取り出す手間も省け便利です。うっかり置き場を考えていないと困るのが、炊飯器、ポット、レンジなどの家電製品です。専用のコーナーを用意し、台所の局所換気や窓と絡めて考えます。水蒸気や熱等の問題もクリアでき、全体的な雰囲気もすっきりとまとまります。

 

 

システムキッチンつてどんなもの?

システムキッチン選び

 

「システムキッチン」という言葉を知らない方はいないでしょう。でも「システムキッチンつてどんなものですか」と問われた時、あなたはどう答えますか?

 

ワークトップが1枚になっている(継ぎ目がない)
扉やワークトップがきれい
キャビネットの組み合わせが自由
機器がビルトインされている
収納がしっかりと確保できる
高価である

 

 

ワークトップが1枚になっている

ワークトップが1枚で継ぎ目がないことは、きれいなだけでなく掃除もしやすく、これはうれしいことです。流し台の場合はすき間をアルミのテープなどで塞いでいました。ただし素材としての検討をする必要はあります。

扉やワークトップがきれい

扉やワークトップはキッチンのインテリア性を左右する大きな要素です。この選択の幅が広くなり、かつ高いインテリア性をもつキッチンの登場により、隅に追いやられていたキッチン(厨房)が、表舞台へと移り始めました。寒く暗く、嬉しくない場所のキッチンから脱出のチャンスを与えてくれたのはたいへんうれしいことです。しかし料理づくりをすれば汚れるということも考えましょう。「ピカピカの扉に油が飛び散ると困るな~」、「くぼみのある扉に汚れがつくと困るな~」、「この美しさを保つために、汚れる料理はやめよう」ということになっては残念です。またキッチンの美しさを保つために、多くの時間を費やすのもいかがかと思うのです。キッチンを磨くのが楽しいうちは、それもいいかもしれません。

 

キャビネットの組み合わせが自由

システムキッチンは多くのパーツで構成されています。レイアウトや寸法などを自由に組み合わせる「部材型」のタイプと、あらかじめ組み合わせの決まった「簡易施工型」のタイプがあります。組み合わせの白由度が高いシステムキッチンは、住空間や使う人に合わせることができるため、キッチン設計の意味が大きく生まれます。自由な設計によって使いやすく、片付けやすく、皆が楽しく料理をしてくれるなどプラスの意味を生み出すことが可能となります。しかし、反面、設計を誤ると、どうしようもなく使いにくいキッチンをつくってしまうことにもなります。例えば広い住まいの広いキッチンとはいえ、「どのキャビネットを・どこに・どの寸法関係で設計するといいか」というチェックを見落とすと、疲れるキッチンを設計してしまうことにもなるのです。

 

機器がビルトインされている

ガスコンロ周辺の掃除の大変さは誰もが体験することでしょう。ビルトインされるとすっきりとして掃除も楽になり、とてもうれしいことです。ビルトインタイプの機器として、熱源(ガス,電気)・オーブン・電子レンジ・食器洗い機・浄水器・アルカリイオン水器・冷蔵庫・炊飯器等があります。インテリア性、掃除等の楽さのみでなく、取替え、買い替えが生じた時のこと、使い勝手の検討を忘れてはいけません。キッチンより寿命が短いと考えられる機器の場合、買い替えが発生した時に次回もビルトインのサイズに合わせてうまくいくかどうかを考えておくことです。特にサイズに変更が生じやすい機器には要注意です。

 

収納がしっかりと確保できる

キッチンの不満として収納スペースが少ないことが挙げられます。システムキッチンには調理スペース以外に食器や食品等の収納パーツもあり、今までの流し台からあふれ出たものも収納してくれる設計ができるのです。「収納スペースが少ない」という意識が主となりすぎて、体積を多くとれば収納は解決できたと勘違いをする人がいます。収納スペースを多く計両しても手の届かない収納、出し入れしにくい収納、使う場所から離れたところの収納では、サッと使えなくて不便です。キッチンの収納で大切なのは、「使うところにとり出しやすく収めやすく」ということです。設計のしかたをよく考えないと、せっかく確保した収納スペースも役に立たないことになってしまいます。また、一見「これは便利」と思う収納パーツが提案され、流行することがありますが、流行に振り回されず、よくよく考えることが大切です。

 

高価である

部材型のシステムキッチンは一件一件に対応したプランニングをし、現場に合わせた施工をするために,高価です(プランがほぼ決められている簡易施工型のシステムキッチンは,価格的に安いものがありますが)、選択する素材や機器によりさらに高価になります。金額を高いとみるかどうかは意味と合わせて考える必要があります。後で述べるように「キッチンの変身によって、暮らしや人生が変わった」という人がたくさんいるのです。このような設計の内容とキッチンの機能の高さに支払った費用は、生きた金額ともいえそうです。ただ高級な扉材やインテリア性のみで高額となれば「システムキッチンは高い」かもしれません。システムキッチンの高さが表面的なところで終わらず、意味のあるキッチンであってほしいと思います。ただただ美しくて、豪華で、おしゃれで・・・のみに終わってほしくないのです。

 

 

キッチンの色の選び方

注文住宅をお考えの方で、キッチンの色の選び方が分からないという方はいらっしゃいませんか?色の特徴や作りたい部屋の雰囲気に合う色が分かれば、色選びがスムーズになるかと思われます。ここでは、キッチンの色の選び方をご紹介します。

 

キッチンで人気の色

キッチンで一番多くの方が採用している色は、シンプルで清潔感のある白色です。白は空間を広く感じさせる効果があります。ですから窮屈になりがちなキッチンのイメージを変えてくれます。また、白はどんな色にも合わせやすいという特徴を持っているため、食器棚や冷蔵庫がどんな色であってもコーディネートしやすいでしょう。一方、白は汚れが目立つので、こまめな掃除が必要になることを覚えておいてください。

 

もう1つの人気の色は、木目調の茶色などの暖色系の色です。木目調はナチュラルで温かみのある雰囲気のキッチンにしてくれるだけでなく、茶色の効果で落ち着きのある空間となります。。また、白とは違い汚れが目立ちにくいこともメリットとして挙げられます。メンテナンスが楽で茶色を選ぶ人も少なくないため、人気なのでしょう。デメリットとしては、フローリングの色と同じ色にしてしまうと空間にメリハリがなくなるということです。そのため、木目調の色を選ぶ際は、同じ色にならないように注意が必要です。

 

キッチンの色の選び方

システムキッチンのようにリビングと隣接している際には、周囲の家具の色と合わせることが重要になります。まだ家具を決めていない場合は、キッチンか家具のどちらかの色を先に決めてしまい、その色に合うように色を選ぶと失敗しにくいでしょう。また、壁や床の色も意識しましょう。壁や床に合わない色を選んでしまうと、キッチンが浮いて見えるようになったり、逆に同化して見づらかったりする場合があります。

 

色や雰囲気は好みによるので、お好きな組み合わせで選ぶことが一番ですが、もし特にこだわりがない方は、部屋全体の色を意識して選んでみてください。基本的にキッチンの色を選ぶ際は、色見本で確認することが多いですが、この時同じ色でも部屋の照明や日差しによって色が異なって見える場合があります。そのため、自宅で色見本を見せてもらい、照明の照らされ方でどう色が変わるのか事前に調査してから、決めることをおすすめします。

 

キッチンの色は周りの家具や壁、床などの色と照らし合わせながら考えることが重要なポイントになります。また、見本で見る際の色と実際に使用する際のキッチンの色とでギャップが生まれる可能性もあるため、気を付けてください。小さな見本よりも現物は少し薄い色に感じるでしょう。

 

 

疑問を感じるメーカーの商品提案

システムキッチンの問題

 

日本にシステムキッチンが登場したのは1970年代前半のことです。その後、日本の大手キッチンメーカーでは、扉の素材やデザインの美しさ、豪華さを競う、まさに「扉の時代」がありました。各社とも「見た日で勝つ」ことに躍起になっていました。消費者においても扉の美しさ、豪華さに目を奪われ、よろこんで受け入れたのです。しかし、この美しさが生かされるにはどのようなキッチン設計が必要かということについての意識はあまりないのです。

 

その一方では、「かゆい所に手の届く」ような商品提案がされ、あっと驚くようなパーツも次々に開発されています。例えば「高い位置の吊り戸棚は手が届かない」という不満に答えて出てきた「電動昇降式の吊り戸棚」。手動で棚を上げ下げするタイプも出ています。手の川かない高い位置の吊り戸を有効に使えないものかと考えれば、このような方式が生まれるのでしょう。そして「これは有効だ」といえそうです。しかし、サッと料理をするキッチンを基本に考えればメインのパーツとして有効でしょうか。すぐに欲しいものははじめから手の届くところに収納する設計をするといいですね。その位置で本当に使いやすいのか、それがなければ解決できないのかも、検討する必要があります。

 

機器類も同じです。例えば上面に蓋がついている。上開き式のビルトイン食器洗い乾燥機。「シンクから食器を入れやすい」、「かがまなくても出し入れができるから楽」ということでしょう。「欧米で使い続けられているフロントオープンタイプの食器洗い機は食器の出し入れがしにくいであろう、水もこぼれ落ちるであろう、水切りカゴのようにジンクの横にあればいいはずだ」。このように考える消費者や開発者がいるのでしょうか、それを受け入れる企業があり、新しい商品が生まれると喜んで取り入れる消費者がいるというシステフロントオープンタイプの食器洗い機は使いにくいでしょうか。でも考えてみてください.蓋の部分はワークトップの一部です。いろいろなものが上に載っていることが多く、食器洗い乾燥機に食器などを入れようとすると、上に載ったものを移動させなければなりません。また中のカゴは2段になっていますが、上のカゴを取り出さないと下のカゴに入ったものは出せないのです。洗う食器が少なく、ワークトップの上に物を置かない人にはとてもいいでしょう。部分だけを見ると便利のようでも、キッチン作業全体の流れの中で考えると不都合ということがあります。視野を広くし、物事を見ることが大切です。

 

キッチンリフォームの写真にはマジックがある

「キッチンをリフォームしたらこんなに素敵に!!」というようなチラシをよく見ませんか?改造前は古い流し台のついたキッチン。調理器具や家電製品があふれています。改造後はインテリア性の高いシステムキッチンが据え付けられ、キッチン全体がリッチな空間に大変身。キッチンを改造すればこんな素敵な暮らしができるのですと、見る人の夢をかき立てるようです。

 

しかし、落ち着いてよく見てみましょう。確かにワークトップは1枚になった。扉やワークトップがきれい。機器がビルトインされている・・・と変身しているのですが、改造前のキッチンに写っていた炊飯器やポットはどこへ行ったのでしょうか?オーブンがビルトインされましたが、改造前のキャビネットに入っていたであろう鍋類や皿類はどこに入れるのでしょうか?改造後の写真はまだ生活がスタートしていない時点のようですが、ここで生活が展開された状態で写真に撮ったらどう写るのでしょうか?キッチンの作業や生活にプラスの要素はあるでしょうか?システムキッチンを入れさえすれば、キッチンが素敵に変身するとは限らないのです。リフォーム業者のチラシによくある「ビフォーアフター」の画像は鵜呑みにしてはいけません。

 

家族が住むことが前提の住宅なのに

古い木造の住宅が次々に建て替えられ、外見は立派なビルやマンション、オシャレな新築の戸建てに変身しています。新しくおしゃれな賃貸用のビルも次々と建てられています。さて、古い昔の住宅に比べ、どう変わっているのでしょうか?確かにすきま風も入らず、きれいでとても快適そうに見えます。しかし、悲しいことにキッチンを見ると、幅1,200mm~1,800mmとずいぶん狭いものも多く見受けられます。炊飯器に電子レンジに卜-スターなど置けば、シンクの中にまな板を置いて料理をしなければならなくなるのではないでしょうか?あるいは電子レンジ台を買い足したり、ストック庫を置いたり、ゴミ箱が並んだりと、キッチン廻りは雑多な物置き場と化し料理を楽しむにはほど遠い空間となっている家庭も多くあります。家族が住む住宅でありながら、キッチンの扱われ方はこのような状況のものが多いのです。

 

また2000代年に入った頃から、建築家が提案するおしゃれな「デザイナーズマンション」「デザイナーズ住宅」も多く登場し話題になっていますが、このようなマンションや住宅でも幅1,200mm程度のミニキッチンやモニュメント的なキッチンしか設計されていない例が見られます。シングルか共働きの夫婦が住み、その人達の生活は家に帰ったらワインを楽しんで寝るだけ、というシーンを想定しているのでしょうか?いくら賃貸だから、いくらデザイン優先だからとはいえ、設計者・販売者にも「料理のつくれるキッチン」をぜひお願いしたいものです?たとえ今は料理をしないという人が入居したとしても、「料理をつくる気にさせる」「つくろうと思えばしっかり作業ができる」プランにしていただきたいのです。

 

プラスアルファのスペースを 上手に活用する

ウッドデッキ

ウッドデッキをリビングとつなげれ ば、プラスアルファのスペースとして利用できます。ホームパーティなどには非常に重宝するでしょう。ウッドデッキに照明設備だけでなく水道も設置することが良いでしょう。さらに、日除けのため庇がわりのポーチガーデンをつけたり、通りに面しているのであれば、外部からの視線を遮るための生け垣などをうまく設置しましょう。

 

ファミリースペース

敷地に余裕があれば、ぜひ取り入れたいのが家族専用のスペースです。リビングにはパブリックな側面もあり、頻繁に来客がある家などでは、家族が落ち着いて過ごすファミリースペースを持つこと で、外部の人が入ることがないので好き なように使え、多少散らかしていても気 にせず済みます。配置は家族の集まりや すい場所が適当です。リビングの脇や2階のホールを利用することも良いでしょう。子供部屋に隣接させればコミュニケーションが取りやすくなります。


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