
ハウスメーカー選びの上で外観デザインは重要なポイントになります。内装やインテリアは、家の前を歩く人や車からはほとんどわかりませんが、外観は外から一目瞭然です。人は皆その外観デザインから「高級」だとか、「オシャレ」だとか、「お金持ち」だとか、「センスがいい」などと、その住宅のイメージを勝手に決めてしまうのです。外観デザインは、すなわちその住宅の顔なのです。また、最近は見た目もさる事ながら、メンテナンスの面も非常に重要視されています。「メンテナンスフリー」や「再塗装不要」、「セルフクリーニング」といった言葉をよく耳にします。ここでは、大手鉄骨系ハウスメーカーの外壁材を比較しています。
メーカー | 外壁商品名 | 塗り替え時期 | セルフクリーニング | 塗装or非塗装 |
---|---|---|---|---|
積水ハウス | ダインコンクリート | 30年 | 光触媒or超親水 | 塗装 |
ダイワハウス | DXウォール | 明記なし |
光触媒 |
塗装 |
ヘーベルハウス | へーベル板 | 30年 |
光触媒&親水 |
塗装 |
セキスイハイム | 磁器タイル外壁 | 塗り替え不要 | ナノ親水 | 非塗装 |
パナソニック ホームズ | キラテックタイル | 塗り替え不要 |
光触媒 |
非塗装 |
ミサワホーム | PALC パルク | 不明 | 不明 | 塗装 |
ハウスメーカー | 外壁材商品名 | 種別 | 厚さ |
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積水ハウス | ダインコンクリート | プレキャストコンクリート | 60mm |
ダイワハウス |
DXウォール |
窯業系サイディング |
34mm |
ヘーベルハウス | ヘーベル板 | ALCコンクリート | 75mm |
セキスイハイム | 磁器タイル外壁 | 磁器タイル | ー |
パナソニック ホームズ | キラテックタイル | 磁器タイル | ー |
ミサワホーム | PALC パルク | ALCコンクリート | 80mm |
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中古価格 |
鉄骨2階建て住宅「イズシリーズ」に採用される外壁材「ダインコンクリート」は、プレキャストコンクリートという材質でできています。プレキャストコンクリートとは工場で生産されたコンクリート製品のことを言います。
プレ(あらかじめ) キャスト(製造する)
↓
工場で製造するコンクリート製品
近代的な工場にて厳格な管理下のもと、均一の環境で製造されるプレキャストコンクリートは、高い品質が大きな特徴です。強度と耐久性、防耐火性に優れているのはもちろん、断熱性、遮音性にも優れている積水ハウス独自のコンクリート製外壁材が「ダインコンクリート」です。メンテナンスサイクルの大幅な延長を可能にした「タフクリア・30」を施した高耐久がおおきな特徴です。これにより従来の2倍のメンテナンスサイクルを実現しています。セルフクリーニングは「分解作用」と「超親水作用」の【ハイブリッド光触媒仕様】もしくは「超親水作用」のみの【超親水仕様】の2つから選ぶことができます。目地は最新技術により樹脂の高耐久化を実現。高耐久でありながら柔らかさと弾力性を持ち合わせています。打ち替えサイクルの延長も実現しています。この積水ハウスの鉄骨住宅用外壁材「ダインコンクリート」は、他の大手鉄骨系ハウスメーカーの外壁材と比較しても、最高ランクに位置する高機能外壁材と言えるでしょう。しかし、デメリットとしては、重たい・高価などが挙げられます。
積水ハウスの「ダインコンクリート」はコンクリート製の外壁材なので、見た目にとても重厚感や高級感があります。目地もあまり目立たないので、見栄えの良い最高の外壁だと思います。気になる点は塗装をしている外壁であることです。
パナホームの「キラテック」や、セキスイハイムの「磁器タイル外壁」は焼き物・タイルなのでメーカー公示としては「再塗装不要」なのですが、「ダインコンクリート」のような塗装外壁材は、経年劣化により、塗装被膜が剥がれる恐れが大きい為、積水ハウスが言う「30年」よりも早く再塗装が必要でしょう。もちろん立地環境や気象環境にもよりますが・・・・・・
また、ダインコンクリートは再塗装にも問題があると言われています。再塗装時に新しい塗料の付きが悪いというのです。防汚塗装「タフクリア」をきれいに剥がさないと再塗装しても、すぐにその新しい塗装が剥げてしまう可能性があるのです。ですから、少々高くても、ダインコンクリートの再塗装は積水ハウスに任せたほうが安心です。町の塗装屋やリフォーム業者に頼むことはリスクがあると言えるでしょう。
ダインコンクリートは、たくさんのデザインとカラーの中から選ぶことができるのも魅力の大きなひとつです。数年前まではそのバリエーション多さが魅力的でしたが、最近では競合他社があいつでダインコンクリートと同じように豊富なバリエーションをラインナップしてきました。その動きに対して積水ハウスも限定カラーや、限定デザインを追加して対応しています。バリエーションでは「小端積」が一番人気ということです。カラーは「ミルクアイボリー」とのこと。(積水ハウスの営業マンに直接聞きました。)確かにこのタイプのダインコンクリートはよく見かけます。
ダインコンクリートは非常に重たい外壁材です。素材がコンクリートですから当たり前なのですが、競合他社の外壁材と比べてもその重さは群を抜いています。重たいコンクリート素材で、しかも厚みが60mmもあるのですから、人力・人手での貼り付け作業はできません。ですからクレーンに頼ることになります。これだけ重たく、クレーンでの取り付け作業ですから、もちろん作業効率は悪くなり工期は伸びます。この面だけでも軽いサイディング外壁を人手で貼って行く作業とは、コスト面で大きな差が出てきます。
そして一番の問題は、重たいダインコンクリートを支えるだけの、強靭な鉄骨躯体と強固な基礎が必要なことです。ダインコンクリートを外壁に貼るには専用の強度アップされた躯体と基礎が不可欠です。一般的な軽量鉄骨の躯体構造では、この重たいダインコンクリートの外壁は支えられないのです。例えば、パナホームの「カサート」、トヨタホームの「エスパシオ」、ダイワハウスの「ジーヴォ」などにはこのダインコンクリートは重たすぎて支えきることができないでしょう。
実際に積水ハウスの商品内でも同じような事が言えます。ダインコンクリートの「イズ」シリーズと同等の人気を誇る、同じ鉄骨住宅の「ビー」シリーズという商品があります。外観は同じような鉄骨住宅ですが、この「ビー」シリーズには、ダインコンクリートは外壁として使用できません。貼ることができないのです。なぜならば、「ビー」シリーズは一般的な軽量鉄骨の躯体構造なので、異常すぎるほど重たいダインコンクリートを安定して支えられないのです。すなわちダインコンクリートを貼ることができる「イズ」シリースは、鉄骨の太さ・厚さを増強し、更には基礎の強度もアップしているのです。いわば、重たすぎるダインコンクリートを貼るためだけに、大幅な強度増強を強いれられているのです。もちろんこのような強度アップを行えば、自ずと躯体構造のコストアップにつながります。実際に「ビー」シリーズと価格を比較すると、「イズ」シリーズは1割~2割程度高くなています。ちなみに「ビー」シリーズの専用外壁材は『エコルディックウォール』といいます。ダインコンクリートと全く同じ素材、同じ製造工程ですが、厚みが違います。約33mmとほぼダインコンクリートの半分となっています。
◆「ダインコンクリート」の動画
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「キラテック」はパナソニック ホームズが独自に開発した外壁タイルです。業界内、またはユーザーからも非常に人気が高く、この「キラテック」に惚れ込み、パナソニック ホームズで建てるという方もいるほどです。
表面にホコリやチリ、排気ガス、すす、煙などの汚れがつきにくく、仮に汚れても雨で流れ落ちやすくするセルフクリーニング効果があります。キラテックはタイル表面に光触媒である酸化チタンの膜が薄く均一に施されています。この酸化チタンが太陽光の紫外線に当たると、親水性を生み出します。空気中の湿気や雨の水分によって、ものすごく薄い水の膜を作りだします。光触媒で生み出される優れた“親水性”でタイル表面に汚れを寄せ付けず、“分解力”でタイル表面についた汚れやホコリ、チリなどの付着力を弱め、分解した汚れを雨で流れ落ちやすくします。ですから雨が降るだけで外観の美しさが保たれるのです。
発売から15年がすぎ、光触媒タイル外壁「キラテック」は累積6万棟を突破しています。また、キラテックは紫外線・UVを利用して、空気をキレイに浄化するという環境保全機能を備えています。キラテックタイル外壁の家は環境に優しい住まいなのです。
正直、個人的には外壁はこの「キラテック」が、各社の外壁材の中で一番かなと思っています。バリエーションやカラーが豊富な「キラテック」。中でも2014年発売のEXスクエアは最高です。
実際に数件ほど実物を見ていますが、どれもほんとうにステキです。他社の外壁は確かに高級感や重厚感はあるのですが、この「キラテック」のEXスクエアと比較すると、どこか野暮ったい!! 嫌味な高級感というか・・・いやらしい重厚感なのです。「キラテック」のEXスクエアはセンスがいいと言うか・・・洗練されていると言うか・・・スタイリッシュなのです。と、褒めちぎっていますが、難点も実はあります。(2018年現在では、いくつかの総合住宅設備商社が似たようなタイルを発売しています。)
キラテックの難点は高価なことです。高価なのはどこの大手ハウスメーカーも同じことなのですが・・・
もう一つは実績がないことです。この「キラテック」発売されてから約15年しか経っていません。(2019年現在) 「メンテナンスフリー」とか、「塗り替え不要」とありますが実績がないのです。どんなに古い「キラテック」でも15年しか経過していないのです。今後20年、30年と、その耐久性や性能はまさに未知数なのです。パナソニック ホームズに実際に確認しましたが、現時点で「キラテック」の塗り替えをした人はいないようですが、もしかすると築20年後頃から急激にその耐久性に問題が生じる可能性も否定できないのです。
しかしこの【発売から15年しか経っていない】という事実は違った見方も出来るのです。15年しか経っていないということは、それだけ新しい技術で開発されたタイル外壁だということなのです。積水ハウスの外壁材「ダインコンクリート」は90年代中盤に発表されれました。おおよそ25年前の技術で開発されています。また、セキスイハイムの外壁材「磁器タイル外壁」の発表はさらに前のことでした。このような技術は日々進化しています。20年前の技術よりは10年前の技術の方が進んでいることは間違いないでしょうから。
ネット上の口コミや書き込みサイトなどを見ていると「キラテック」の評判は相対的に良いのですが、目地に関しては少し気になる書き込みがチラホラ見受けられます。「キラテック」のタイル自体はきれいな状態を保っているのだが、タイル目地が劣化して色落ちや汚れが目立つなどといったユーザーの書き込みが数件あります。他社の外壁材と比較してみるとやはり、このような書き込みが多いのが現状です。特によく比較されるセキスイハイムの「磁器タイル外壁」には目地に関する不満や悪評のような書き込みはほとんどありません。
※ここので説明しているのはタイル目地です。プレキャストコンクリート、窯業系サイディング、ALCなどには必ずあるコーキング、シーリングではありません。キラテックタイルにはコーキング目地、シーリング目地は一切ありません。
キラテックタイルには「シーリング目地」「コーキング目地」がありません。ここで紹介しているほかのハウスメーカーの外壁材には全てこの「シーリング目地」「コーキング目地」があります。(セキスイハイムも磁器タイルなので目地はありません。)「シーリング目地」「コーキング目地」は無いに越したことはありません。
なぜなら、「シーリング目地」「コーキング目地」は樹脂系の素材で出来ています。結論から言うと劣化し易いのです。劣化すると打ち替え、もしくは再塗装になります。各社ともに最新技術の素晴らしい外壁材を使用しています。ダインコンクリート、DXウォール、へーベル板、全て高耐久でほぼメンテナスフリーと言っても過言ではありません。しかし、外壁材自体は高耐久でも外壁材と外壁材の間を埋めている「シーリング目地」「コーキング目地」は20年、30年というような長期の耐久性は持ち合わせていません。積水ハウスのダインコンクリートの「シーリング目地」は、【最新技術により樹脂の高耐久化を実現】と公式HPにありますが、WEB上の書き込みなどを見ると、実際は10年から15年ぐらいで目地が劣化して再塗装の必要性があるという内容が多いのです。ですから、「シーリング目地」「コーキング目地」のないパナホームのキラテックタイルは実質的に20年から30年以上のメンテナンスフリーを実現します。
ちなみにパナソニック ホームズはこの「キラテック」以外にもサイディングの外壁材があります。はっきり言ってパナソニック ホームズで家を建てて、「キラテック」にしない人の神経が理解できません。(言い過ぎでしょうか。ごめんなさい。)サイディング外壁と「キラテック」の差額は一般的な規模の2階建て住宅で200万円ほどです。かなり大きな金額です。しかし、パナホームで家を建てる人の8割が「キラテック」を選ぶとパナホームが発表しています。
◆キラテック関連動画
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ダイワハウスの外壁材は「DXウォール」以外に「DSウォール」と「DCウォール」があります。その大きな違いは厚さです。DXウォールは厚さ34mm、DSウォールは厚さ25mm、DCウォールは厚さ16mmです。もちろん一番厚い「DXウォール」が一番高価です。厚さが違うと何が違うかというと・・・・・・・・・それは一つです。意匠の彫りの深さです。すなわち一番厚みがある「DXウォール」が一番深い彫りが刻まれているのです。それでは、彫りが深いと何が違うかというと見た目です。彫りが深ければ、深いほどに表情豊かな外壁になります。光の陰影をより美しく表現します。断熱性能や遮音性といった機能的には、さほどの違いはないようです。
DXウォール ⇒ 34mm
DSウォール ⇒ 25mm
DCウォール ⇒ 16mm
※ちなみにダイワハウスとよく比較される積水ハウスの鉄骨住宅用外壁材「ダインコンクリート」は厚さ60mm、「エコルディック」は厚さ33mmです。厚さだけで言うと「ダインコンクリート」が圧倒的です。上記したように厚ければ深い彫りが刻めます。それが故でしょう
ダイワハウスの「DXウォール」「DCウォール」「DSウォール」の外壁材には「XEコート(ジーコート)」という特殊塗料が標準でコーティングされています。「XEコート(ジーコート)」は、分子間結合力を高める事によって紫外線による外壁の劣化を軽減します。付着した汚れも落としやすくします。簡単に言えば家用の日焼け止めクリームです。外壁の日焼けによる色あせを抑える働きがあります。
DCウォール、SDウォール、DXウォールと、グレードアップすることによって150万円づつ金額がアップするようです。(平均的な45坪 2階建ての場合) この差額をどう見るかは難しいところです。確かにDCウォールとDXウォールの外壁を見比べると、明らかにDXウォールの方が質感がよく、外壁のデザインのアクセントがはっきりとしています。全く別物のように見えるくらいです。
しかし、見た目はこのように明らかに違うのですが、保温性や遮音性等に関してはその厚さの違いの割には、ほぼ差異はないようです・・・見た目だけにこれだけの金額を出せるかどうかは悩みどこです。また、DCウォールは16ミリ、DXウォールは34ミリです。倍以上も厚さが違うとその重量もかなり違ってきます。重たい壁を支えるためにはそれなりの構造も必要になるので、構造費にも目を向けないといけません。さらに、重たい家の方が地震の時にはよく揺れます。
外壁を綺麗に美しく保つ、という技術ではパナホームの「キラテック」が抜きん出ています。紫外線による劣化や汚れにくさでは他ハウスメーカーの追随を許しません。しかし焼もの・タイルなのでかなり高価ですが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ダイワハウスの「DXウォール」は塗装、塗り物です。積水ハウスの「ダインコンクリート」も同様ですが、表面が塗装の外壁材は事実上15年から20年で塗替えをおすすめします。ダイワハウスとよく比較されれる積水ハウスの外壁材は、超親水仕様とハイブリッド光触媒から選べる「タフクリア」が標準装備です。全てが平均点といったところでしょうか。ダイワハウスの場合は外壁材の性能云々よりは【外張り断熱】と言う技術の方に目を向けたほうが良いでしょう。
◆ダイワハウスの関連動画
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ヘーベルハウスの外壁に採用されている「ヘーベル板(ALCコンクリート)」は、国土交通大臣認定の耐火構造部材です。過酷な耐火試験をクリアしています。ALCとは、Autoclaved Light weight aerated Concreteの頭文字で、日本語では「軽量気泡コンクリート」と呼ばれています。 珪石、石灰、セメント、アルミニウム粉末を混ぜ合わせ、 鉄筋を芯材として、まずはコンクリートの板を作ります。これをオートクレーブ窯という、 巨大な圧力窯で、 高温・高圧・高湿の状態で10数時間にわたって焼き固めます。この工程をオートクレーブ養生と言います。「へーベル板」は内部に大量の気泡と、気泡をつなぐ無数の細孔をもっているため、熱を伝えにくいと言う大きな特徴があります。火災時には、この細孔が延焼を防止します。へーベル板は表面を945℃で加熱し続けても、裏面温度が木材の引火危険温度を下回ることが耐火試験で確認されています。またへーベル板は完全無機質のため、火災による有毒ガスの発生も全くありません。
ヘーベルハウスの外壁材「へーベル板」は遮音性の高さも大きな特徴の一つです。厚さ75mmの「へーベル板」は遮音効果が高く、透過する音を小さくすることで、電車の騒音を図書館並みの静けさにする遮音効果を実証しています。その遮音性は長期間ほぼ劣化しないため、高い遮音性能が長く保たれます。
「へーベル板」は木材と同じ調湿力を持っています。また、完全無機質なため、湿気などによる腐食も全く起こりません。さらに木材など有機質を好むシロアリの心配もありません。ヘーベルハウスの鉄骨住宅は「へーベル板」が外壁以外にも床材や一部の間仕切り材としても使われています。そして最大の特徴は床下に木材を一切使用していないのです。ほかの大手鉄骨系ハウスメーカーの全てが床の下地材に木材やコンパネを使用しています。ヘーベルハウスも「防蟻材・防腐剤は一切不要」と言っています。最近では【カンザイシロアリ】という外来種のシロアリ被害が大きな問題になっています。西日本を中心にその被害が広がっていましたが、最近では関東より北でも被害報告があります。「発見時にはすでに手遅れ!!」と言われるほどの外来シロアリで、本場アメリカでは家まるごとを燻蒸処理する駆除方法が一般的です。強力な燻蒸ガスで防蟻処理するので、2週間は住宅への立ち入りができないほどです。完全駆逐は無理では内容ですが、莫大な費用と手間が必要になります。ローコスト住宅等への住み替えが金額的に、あるいはその後の薬剤による健康被害や再発生の面から見ても現実的かもしれません。ヘーベルハウスの鉄骨住宅ではこのような「カンザイシロアリ」の心配も必要ありません。
外壁の「へーベル板」には、3層仕上げの外壁塗装「ロングライフコート」を施しています。一層目は工場で塗装することで、非常に精度の高い防水性能を確保しています。2層目と3層目は、工事現場でシーリングも含めて吹き付け作業を行います。「ロングライフコート」は、紫外線と水に強い特殊原料を配合した塗料を採用しています。60年間に1回の塗り替えで、外壁の美観と防水性が維持できます。
光触媒に親水物質を複合させた30年対応型の光触媒コーティングです。特殊外壁塗装「ロングライフコート」の上に、さらに「デュラ光」をコーティングすることで、外壁の美しさを30年間保ちます。「デュラ光」の大きな特徴は、光触媒に親水物質を組み合わせたハイブリッド光触媒層としたことです。ほかのハウスメーカーが使用している一般的な光触媒塗装は耐用年数が15年程度以下のものが多いのですが、「デュラ光」は親水物質を組み合わせることにより、光触媒塗装では初となる30年という高耐久性を実現しています。建物の外壁に「デュラ光」をコーティングすれば、静電気の発生を抑制し、ほこりやチリといった汚れが付着しにくくなる。これによって、北側の外壁面や軒下など光や雨が当たりにくい場所でも優れた防汚効果を発揮します。しかし、光触媒は酸化分解作用が非常に強いため、有機系塗料の上に直接塗布すると色があせたりクラックが入るなどの劣化を起こす特性があります。このため塗料の上に薄い保護層を設け、その上に光触媒をコーティングしなければなりません。ですから建築現場での施工は非常に難しく、ほかのハウスメーカーは全て工場で行っています。しかし、ヘーベルハウスの「デュラ光」はこうした問題も、グループ企業との共同開発によって解決。同グループの旭化成ケミカルなどと共同開発を行い、有機塗膜の上に直接コーティングできるように改良を行った。結果、建設現場での光触媒の塗布が可能となりました。これは画期的なことです。また、ヘーベルハウスの発表では各種耐候性試験の結果では、一般的な光触媒コーティングの残存率が15年後に約50%に落ち込むのに対し、「デュラ光」は30年後にも90%程度を維持することが判明しました。「デュラ光」はもちろんオプションとなりますが、1棟につき約20万円程度と効果を考えると非常にリーズナブルなので、ユーザーの約7割が「デュラ光」をコーティングしています。
外壁の「ヘーベル板」と「ヘーベル板」の間を埋めるために、シーリング施工がされています。いわゆる目地と呼ばれる部分です。外壁塗装「ロングライフコート」は、ヘーベル版だけでなくシーリング(目地)を保護する役目もなければいけません。30年耐用の「ロングライフコート」は塗料とシーリングを併せて開発されています。ヘーベルハウスで過去に使用した塗料やシーリング材との相性や耐久性などを、原料を作っている同グループの旭化成ケミカルズ、旭化成の基盤技術研究所などで、共同研究、共同開発しています。
※この動画を見ると「へーベル版」の施工工程等がよくわかります。
ちなみに中堅ハウスメーカーの「ユニバーサルホーム」の外壁材もヘーベルハウス同様に『ALCコンクリート』が使われています。ヘーベルハウスの親会社の旭化成が製造する「ヘーベルライト」を使用しています。その厚みは37mmで、へーベルハウスの75mmの約半分となっています。ユニバーサルホームはここで紹介しているハウスメーカーとは違い【木造軸組構造】の住宅なので、薄くして外壁材の自重を抑えていると考えられます。
外壁材の強度や耐久性、機能に関心がいきがちですが、実は外壁材と外壁材の間の目地が非常に重要なのです。いくら外壁材自体が高耐久で30年間きれいな状態を保ち続け、再塗装の必要がないとしても、目地が劣化してはどうしようもありません。目地にも外壁材と同じような耐久性や耐候性が必要なのです。高機能外壁材をウリにしている多くの大手ハウスメーカーは外壁材を工場で製造しています。そしてそれを建築現場で建物に貼って行きます。外壁の塗装は現場では行いません。全て工場で済ませています。最後に建築現場で貼られた外壁材の間に目地をシーリングして完成です。この工程だと目地には塗装も皮膜もコーティングもかかっていないのです。もちろん高耐久の目地材を使用しているようですが、表面に保護膜のない目地は10年もすれば、劣化が著しくなり何らかの修繕が必要となります。しかし、ヘーベルハウスの外壁は一次塗装の防水処理のみを工場で行い、二次塗装、三次塗装は建築現場で行います。もちろん二次、三次の塗装工程は目地施工後に行われるので、目地には2層の塗装膜がかかります。さらに上記した光触媒「デュラ光」をコーティングすれば、3層の保護膜が目地に施工されるわけです。私はヘーベルハウスの目地が築10年、15年で劣化しているのを見たことがありません。外壁材自体はほかに比べて汚れやすかなという印象ですが、目地に関しては全くトラブルのようなものは見たことがありません。実際にネットの口コミや書き込みを見てみると、工場塗装の外壁材を使用しているハウスメーカーの目地は、傷みが早いという意見が多いのですが、へーベルハウスの目地に関しては全くと言っていいほど、そのようなネガティブな情報はみられません。
へーベル板は実は水には非常に弱い外壁材です。へーベルハウス公式HPには、湿気の調湿性能には優れている旨の表記はありますが、水に強いと明記はされていません。「へーベル板(ALC)」はもともとは約40年前に内装材として開発されたもので、優れた耐水性を持ち合わせる必要性がありませんでした。内装材なので、耐水性や防水性は重要視されていませんでした。「へーベル板(ALC)」のその耐水性は表面を覆う塗装材に頼らざるを得ません。外壁として使用する際は、水の浸入を完全に防ぐために、高機能な塗装材を使用しなければいけません。へーベル板の持っているメリット【耐火性能】【遮音性能】【寸法安定性能】【強度】などを維持するためには、常に表面の塗装材で保護して、水分の浸入を防ぐ必要性があるります。ですからヘーベルハウスは高耐久な住宅「ロングラフ住宅」で外壁の高耐久化を実現しています。逆に言えば、「へーベル板(ALC)」は耐水性が乏しく、水に弱いので、それをカバーするために高機能な塗装材や防水材などを用い、高耐久を実現していると言えます。弱点があるからこそ、そこを補うためにほかよりも進化したとも言えます。「へーベル板(ALC)」、外壁材以外を含めてトータル的に考えると、ヘーベルハウスの住宅は他の大手ハウスメーカーの鉄骨住宅よりも、修繕・メンテナンス費用は30年から60年スパンで計算すると少なく済むはずです。「へーベル板(ALC)」のデザイン性や外観などで、ヘーベルハウスを懸念される方が多いようですが、耐久性・メンテナンス効率などの長い目で見た場合、ヘーベルハウスはお勧めです。
私は築浅のへーベルハウスが、なぜか汚れているというイメージが非常に強いのです。(目地は綺麗です。)4、5年しか経っていないのに結構汚れが目立ち、見た目が良くないので印象に残るのでしょうか。それにしてもほかのハウスメーカーに比べて明らかにすぐに汚れてしまうというイメージなのです。それはなぜでしょうか? 私が見てきたヘーベルハウスは、ハイブリッド光触媒「デュラ光」が施されていない家だったのでしょうか? それともその家の立地環境なのでしょうか? 60年間塗り替え不要の外壁塗装「ロングライフコート」は、実は汚れやすいのでしょうか? よくわかりません。しかし一つはっきりと言えることがあります。ヘーベルハウスの外壁材「へーベル板」は、ほかのハウスメーカーの外壁材に比べて、明らかに表面のザラザラ感が強いのです。これが原因の一つではないでしょうか。※ここで私が述べているのは「汚れ」です。特に「苔など」。塗装の「剥がれ」や「劣化」ではありません。あくまでも見た目の美しさのことです。
「ヘーベル板」の耐火性能・防火性能は他メーカーに比べて明らかに優れています。それは防火地域、準防火地域である住宅密集地の都市部におけるヘーベルハウスのシェアを見ればわかります。在来工法の木材などに比べてヘーベル板で被われたヘーベルハウスの方が明らかに耐火性能・防火性能に優れています。木造では建てることができな場所でも、ヘーベルハウスなら建築可能な場合もありますし、木造では敷地いっぱいに建てることができない場所でも、ヘーベルハウスなら敷地いっぱいに建築可能なケースもあります。
「ヘーベル(ALCコンクリート)」は40年も前の技術で開発された素材です。ヘーベルハウスはその名のとおり【ヘーベル一筋】なのです。もちろんヘーベルハウスの木造住宅や、ヘーベルハウスのサイディング外壁の家はないのです。「ヘーベル板(ALCコンクリート)」にこだわり続けないといけない結果、間取りや気密性、断熱性といった点で、他のハウスメーカーに劣る部分があります。金看板のヘーベルを使っていることで効率矛盾が発生しているのです。特に最新技術を取り入れた高機能で高効率な外壁材を、惜しみもなく次々と投入してくるトップハウスメーカーと比較すると、40年前の技術で開発された「ヘーベル板」は足かせにもなっているように感じます。間取の自由度や有効空間寸法などがそうではないでしょうか。
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【徹底比較】ヘーベルハウス「へーベル板」 VS 積水ハウス「ダインコンクリート」
セキスイハイムの外壁材といえば「磁器タイル」です。基本的にはパナソニックホームズの外壁材「キラテック」と同じ材質のタイルです。セキスイハイムでは特定のネーミングを用いずに「磁器タイル」と呼んでいます。塗り替えや張替えの必要がないメンテナンスフリーと、セルフクリーニング機能などが大きな特徴です。見た目のデザイン性は落ち着きや重厚感があるタイルという定評があります。
セキスイハイムの外壁材「磁器タイル」の最大の特徴はそのメンテナンス性です。セキスイハイムでは塗り替えや張替えの必要は一切無いとしています。公式ホームページにも
【外壁の塗り替えは、ずっと不要です】
と明記してあるほどです。他のハウスメーカーの外壁材のように表面が塗装ではなく、焼き物であるタイルであるため、基本的には表面の劣化スピードが極端に遅く、30年~50年サイクルで考えても塗り替え・張替えの必要性があないのです。ここで紹介している大手ハウスメーカーの各外壁材も、30年までは塗り替え不要としている会社もありますが、実際は15年くらいで再塗装をしているのが現状です。「磁器タイル」は約30年弱前に発表されましたが、劣化が原因での塗替えはほぼ無いと言われています。(色合いを変えたいということので再塗装の例はたくさんあるようです。)一般的には再塗装で150万円~250万円の費用が必要となります。15年周期で45年間で3回行えば、外壁のメンテナンスだけで450~750万円となります。このような費用を支えられるという事は非常に重要な事です。タイル外壁の魅力は見た目の良さよりも、このメンテナンス性にあると私は考えます。
外壁材には表面的な硬化性能も求められます。実はハウスメーカーによって表面的な硬化性能はかなり違うのです。その中でもセキスイハイムの「磁器タイル」はトップクラスの強さがあります。その硬化性の違いがよくわかる箇所が玄関廻りや駐輪場や駐車場廻りです。このような箇所は外壁に物が接触する可能性が高い場所です。特にお子様がいらっしゃる家庭では、自転車やボールなどを外壁にぶつける場合があります。このような場合には一般的な外壁材では簡単に傷がはいってしまうのですが、セキスイハイムの「磁器タイル」であれば、大抵の場合は無傷で済むのです。セキスイハイムの工場見学やモデルハウスへ行くと釘や鋭利な金属片で、磁器タイルに傷を付ける実験があります。しかし大人の男性が力を込めて引っ掻いても、極わずかな傷しか付いていません。子供や女性の力ではほとんど傷は付かないのです。それほど「磁器タイル」の表面強度は高いのです。
多くの外壁材を見てきましたがこの「磁器タイル」の表面的な強さには関心します。10~20年経過した磁器タイルの住宅を見ても、目立つような大きな傷は見られません。中小のハウスメーカーが採用している安価なサイディングボードでは、おおきな傷が目立ったり、場合によっては穴があいていることがあります。やはり安価な外壁材は、経年後にはみすぼらしく性能差がはっきりと現れます。特に子供が自転車などを倒した場合には、そのような外壁材ではおおきな損傷は覚悟しないといけないでしょう。ここで紹介しているハウスメーカーの外壁材では、積水ハウスの「ダインコンクリート」ならば、ある適度固く傷がつきにくい外壁材ですが、へーベルハウスの「へーベル版」やミサワホームの「ニューセラミック」は、表面的には脆いALC素材なので注意が必要です。
「磁器タイル」の表面は親水性加工が施されています。親水性とは水と親和性が大きいこと。水と結びつきやすという意味です。磁器タイルは空気中の水蒸気が親水性により、タイル表面に薄い水膜のコーティングとなります。そこに汚れが付着しても、雨で洗い流されるとうい仕組みです。この効果をセルフクリーニング機能と呼ばれています。一般的な外壁材よりも汚れにくく、美しい姿を長く、メンテナンスコストをかけずに維持できます。セキスイハイムの磁器タイルではタイル表面に細かな凹凸を付け、より親水性を高く保てるようにしています。雨が降るたびに汚れが落とされるので、長期間にわたって美しさを保つことができます。このセルフクリーニング機能は磁器タイルが先駆けでしたが、最近では多くのハウスメーカーの外壁材が似たような技術を採用しています。
セキスイハイムの「磁器タイル」とよく比較されるのが、パナソニックホームズの「キラテック」タイルです。ジャンル的には同じ磁器タイルとなりますが、両者のタイル外壁には異なる点が多くあります。ここでは大手ハウスメーカーのタイル外壁を代表する2つを比較していきます。
セキスイハイム | パナソニックホームズ |
「磁器タイル」 |
「キラテック」 |
◆デザインパターンの種類
セキスイハイム |
パナソニックホームズ |
5種類 |
9種類 |
セキスイハイム「磁器タイル」は5種類。パナソニックホームズ「キラテック」は9種類となっています。選択肢の幅はもちろん「キラテック」の方が広いのですが、色合いやデザイン的には少し奇をてらっものが多くなっています。派手というか、目立つというか・・・オシャレやセンスが良いというユーザーの意見も多くなっています。逆に「磁器タイル」はスタンダードなデザイン・色となっており、タイル外壁の重厚感や高級感を演出しやすくなっています。
◆メンテナンス性
セキスイハイム |
パナソニックホームズ |
張替え・塗り替え不要 |
張替え・塗り替え不要 |
メンテナンス性に関しては共に【張替え・塗り替え不要】となっています。このメンテナンス性はタイル外壁のメリットの最たるものでしょう。他のハウスメーカーの外壁材は、10年~15年周期の塗り替え・補修が必須なのですが、基本的にはこの2つのタイル外壁に関しては、大きなメンテナンスの必要性はないのです。
◆目地(ガスケット)の取り替え
セキスイハイム |
パナソニックホームズ |
30年に一度 |
取り替え不要 |
共に【塗り替え・張替え不要】ではあるのですが、実はタイルとタイルをつなぐ「目地」に関しては大きなメンテナンス性の違いがあります。セキスイハイム「磁器タイル」の「目地」は他のハウスメーカーのコーキングのような溶剤を打ち込む「目地」とは異なり、ゴムをはめ込むガスケットとなっています。このガスケットの交換を30年周期で交換を推奨しています。対するパナソニックホームズ「キラテック」は、目地に紫外線が当たらない構造になっています。ですから劣化することがなく、交換の必要性がないのです。
◆タイルの施工方法
セキスイハイム |
パナソニックホームズ |
乾式工法 |
湿式工法 |
タイルの施工方法は全く異なります。セキスイハイムの「磁器タイル」は、金具または有機質接着剤などでタイルを貼りつける近年多く見られるようになった乾式工法です。施工自体も至って単純で、職人に高いレベルの施工技術を求めません。対するパナソニックホームズの「キラテック」は、ビルなどで用いられる従来からある湿式工法です。モルタルを塗付け、そこに数枚づつ貼り付けていきます。もちろん施工に関しては熟練を要します。湿式工法の「キラテック」に関しては、施工する職人のレベルが出来栄えに大きな影響を与えるので、注意が必要です。
◆タイルの施工場所
セキスイハイム |
パナソニックホームズ |
工場 |
現場 |
セキスイハイムは工場で家の8割以上を造ってしまう【ユニット工法(工業化住宅)】なので、タイルの施工は全て工場内で行われます。しかもほぼ人手ではなく、コンピューター制御された機械が行います。環境の安定した近代的な工場で、ミスの少ない機械がタイルを貼るのです。一方、パナソニックホームズの「キラテック」は、建築現場でタイル貼りが行われます。もちろん外部でも作業となるので、天候の影響をまともに受けることとなります。タイル施工に問わず、現場作業においては天候や気候の影響は非常に大きなものとなります。均一で高いレベルの施工を求めると、セキスイハイムの「磁器タイル」に分があるように感じます。
外壁材としては非常によく似た両者ですが、住宅本体は大きく異なります。セキスイハイムの鉄骨住宅はユニット工法の「ボックスラーメン構造」ですが、パナソニックホームズの鉄骨住宅は「鉄骨軸組構造」となっています。全く異なる構造の鉄骨住宅になっています。セキスイハイムとパナソニックホームズで悩まれる方の多くは、この構造の違いがポイントとなっているようです。ちなみに木造はセキスイハイムが「ツーバイシックス工法」で、パナソニックホームズは扱っていません。(パナソニックホームズは2017年に木造「アーティム」を発表しましたが、これは首都圏限定のプレミアム商品です。)
セキスイハイム |
パナソニックホームズ |
ユニット工法「ボックスラーメン構造」 |
「鉄骨軸組構造」 |
セキスイハイムが検討候補という方は是非とも見てください。セキスイハイムの【工場でつくる家】の魅力がよくわかる動画です。
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