注文住宅 工務店 選びチェックポイント

家づくりにあたっての工務店のチェックポイント

工務店の比較と検討

ハウスメーカーを選ぶよりも難しいと言われるのが、工務店選びです。

 

なぜならば、工務店はハウスメーカーのように客観的に信用を計る基準や情報が非常に少なく、各社によって業態や、規模、専門分野、経営意識が異なるため、各社を比べるものさしがないのが実情です。工務店選びを成功させ理想の家を建てるには、金額だけでなく、工務店の信頼性や担当者との相性、実績、技術水準、保証内容などを総合的に判断して選ぶことがとても大切です。

 

 

Check1 建築予定地から近い工務店

工務店で建てる場合、工事中や竣工後のアフターサービスなどを考えると、工務店が建築予定地から近い場所にあることがとても重要なのです。突発的なことがあった場合にも、すばやく対応してもらえる近さが重要です。(車で30分以内が目安) ほとんどの工務店は地域での評判や評価、クチコミを非常に大切にします。したがって、建物の施工はもちろんのこと、完成引渡し後のアフターメンテナンスに至るまで、施主の信用を落とすようなことは絶対に行いません。建設予定地が工務店から近いと現場管理が非常に行い易く、管理費を抑えることが可能なので、建設地と工務店の距離はコストに影響するとても重要な要素でもあります。また、なぜか自社から遠くの地域ばかりで施工をする工務店は要注意です。地元で営業できないなんらかの事情があると考えても差し支えないでしょう。こういう業者は避けるべきでしょう。

 

工務店の「資料請求」超カンタン wwwww !!

 

 

Check2 会社の信頼性

工務店の信頼性 

工務店の信頼性を見極める方法は、地元の評判を確認したり、実際に建てた人に話を聞くことがが思い浮かびます。しかしこれはあくまでも噂や評価に留まります。ここでの信頼性とは過去に問題は起こしていないか、現在係争中の事案はないか、経営状況は安定しているかということなのです。家の建築を依頼するということは、工務店と取引をすると同じことなのです。それも大きな金額の取引です。建築途中に倒産されたりしても困りますし、過去に欠陥工事や手抜き工事等で、問題があったようなら、付き合いは避けたいものです。しかしお客様個人がこのようなことを調べるのは、正式な信用調査でもしない限り無理でしょう。信用調査も大変な負担となりますので現実的ではありません。そこで1つの指標にしたいのが完成保証という制度への加入の有無です。

 

完成保証制度

完成保証は、一定以上の経営水準を満たしている工務店だけが受けられる国の制度です。仮にその工務店が施工中に倒産しても、別の工務店が工事を引き継いで住宅の完成させてくれるという国の制度なのです。経営が不安定な工務店や、倒産リスクの高い工務店は完成保証に加入できないので、工務店の信頼性を計る上である程度の指標となるはずです。これは健康でないと生命保険に入れないという理屈とよく似ています。保証体制についてチェックしましょう。どのような保証を整えているかは、会社の信頼性をはかる上で重要な要素です。その工務店独自の保証制度以外に、第三者機関の保証機構や保証会社に加入しているかどうかも確認しましょう。ここで気を付けないといけないのが、保証機関や保証会社ごとに保証の内容や種類が異なるということです。保証制度に加入しているから安心ではなく、その内容について十分な説明を受けることが大切です。

【住宅保証機構】完成保証制度【公式】

 

 

 

 

Check3 信頼関係が大切

信頼関係が重要

工務店との家づくりの成功の秘訣は、担当者そして工務店自体との相性がとても大切です。担当者やその工務店と相性が合わなければ、残念ながらいい家づくりはできません。相性を確認するには、実際に事務所に訪れ、担当者、社長、そして事務所の雰囲気を確かめるのが一番です。

 

そしてできれば許可を得て建築現場を見せてもらい、現場の管理状態、材料の保管状態を確認するべきです。また仮設トイレや廃棄物の分別といった、近隣への配慮をチェックすることも大切です。最近は昔と違いメールでのやり取りが主流ですが、直接顔を見て実際に言葉を交わさなければ、本質は理解できません。実際に事務所や新築工事の現場を見ることで、工務店の本質も見抜けます。

 

 

Check4 得意なもの・不得意なものを理解する

工務店の特徴と特色

『工務店であれば、なんでも建てることができる』とまで、認識間違いをしている方は少ないでしょうが、『工務店なら、かなり融通がきく』と思っている方は多いようです。もちろん融通はきくでしょうが、それぞれの工務店には、得意なもの・不得意なものがあります。あえて不得意な物を作らせる意味はありません。カタログなどの企業案内がない工務店が大半なので、得意なもの・不得意なものが簡単に判別できない場合が多いようです。実際に施工事例を見せてもらったり、積極的に質問することで、工務店の得意なもの・不得意なものを理解しましょう。得意なもの・不得意なものを見分ける質問としては、工法、価格帯、仕様などに関して最も多く手がけている範囲を聞くことです。もっとも多いこと、多く手がけていることが、すなわちその工務店の得意分野なのです。これまでに手がけた家や施工中の現場を見学することも大切です。すぐに建物のデザインに目がいきがちですが、仕上げの丁寧さや正確さを確認することが重要です。できればその家に実際に住んでいる方に、建築中や引渡し後の対応を聞かせてもらいましょう。

 

 

Check5 プランや見積もり 書類作成は時間がかかるもの

工務店の見積もりとプラン

工務店は、決まった商品・仕様がないことが大半です。プランや見積もり、資金計算についても、ひとりひとりのお客さまに対し、ひとつひとつ手作業で作成・提案するところが大半です。ハウスメーカーと比較したとき、プラン提案や見積もりが遅いのは事実です。要望を伝えてからプラン提案まで、最短でも1、2週間程度かかるものです。この期間を焦らせると、良いプランはできあがってこないことが多いので、焦らずじっくり取り組みましょう。

 

※工務店の「ネット見積もり」はこちらから!!

 

 

良い工務店の見分け方

工務店選び

 

良い工務店とそうでない工務店の違いを見分ける方法について、ここで解説しましょう。

 

社長自らが建築のプロかどうか

 

ここに、新しくできたばかりの工務店があるとします。営業年数の浅い会社に家づくりを任せると、10年後、20年後までその会社が存続しているかどうか非常に心配になるでしょう。老舗には老舗のよさがあります。そこで長年にわたって商売を続けてきた会社であれば、それなりの評価を受けてきているはずです。しかし、それだけであなたの家づくりを任せていいのかといえば、一概にそうとは言えません。

 

たとえ新興の工務店であっても優れた企業はたくさんあります。建築の世界も、日々技術革新があります。建材も新しいものがたくさん出てきていますし、設備に至っては、次々と便利なものができています。これらはすべてお客さんのニーズから生まれているということを考えれば、こうした最新の情報に強いかどうかは、重要な決め手となるのです。社長自身が建築のプロであり、自信があるからこそ会社を始めたといえる会社であればあなたの家づくりの強い味方になるでしょう。逆に、社長が素人で現場を社員任せにしている会社は、注意したほうがいいかもしれません。専門知識のない社長の場合、いとも簡単に安全性やお客さまへのサービスを犠牲にして利益を優先するケースがあり得るからです。家づくりを任せる場合、会社が新しいか古いかということはあまり関係がありません。それよりも、責任者である社長が建築のプロであることのほうがはるかに重要なのです。

 

社員が勤続年数が長いか

 

営業マンや現場監督に「あなたは入社して何年になりますか」と聞いてみましょう。社歴が長ければいいというわけではありませんが、ほとんどの社員が数年しか勤めていない会社ならば注意が必要なのです。今、お客さんの前にいる営業マンや現場監督が何年もしないうちに退職していなくなってしまったら、あなたの家に問題が起こったとき、それを誰に聞けばいいのでしょうか。「会社があるから、社員の誰かに聞けばいい」「きちんと引き継がれているだろうから、社長に直接言えば誰かが担当してくれる」などとあてにするのは間違いです。住宅は、施主さん、監督、職人の情熱の集大成だと言われています。優秀な現場監督ならば、施主さんの家の図面がきちんと頭の中に入っているものです。だからこそ、「あの部分を直して欲しい」というような場合にも、即座に対応できるのです。目に見える部分だけでなく、構造の内部や苦労した点も覚えているために、仕事がスムーズに運びます。これは工務店に限ったことではないのかもしれませんが、社員が長く勤められる会社というのは、このような満足感をお客さんに提供できるのです。長く安心して付き合える。工務店があなたの家の家守としてあなたの家をサポートし続けてくれることは、大きな安心感を与えてくれます。逆に短期間で社員がコロコロと変わってしまう会社は、その仕事ぶりにおいてお客さんに満足感や安心感を提供することができません。場合によっては、無理な売り込みを続けてきたことによって、クレームが多く寄せられ、その会社に勤めていられなくなったのかもしれません。社員に対しても、どこかないがしろにしているような側面があるはずです。いずれにしろ、会社自体に何らかの問題があると考えて間違いないでしょう。そのような会社に、あなたの大切な家づくりを任せてはいけません。

 

工事現場がいつも整理整頓されているか

 

信頼できる工務店かどうかをあなたが判断するためには、実際にその会社が建てた家や工事現場を見るのが一番です。可能であれば、営業マンが案内する家ではなく、通りすがりで見かけたときなどに見学に行くといいでしょう。突然見学に行っても、現場がきれいに整頓されていたり、職人たちが気持ちよく対応してくれるのならば、その会社に家づくりを任せても大丈夫と言えるでしょう。「工事現場なのだから、多少散らかっていたり雑然としていても問題はないのでは」と思われるかもしれません。しかし、現場で整理整頓がなされている会社は、そこにある資材がお客さんからの大切な預かりものであることをよく知っています。だからこそ、1本の木を大事に扱いますし、ごみの分別も徹底していて、ムダやロスを出さないものです。現場の整理整頓に気を遣う会社は、現場の中だけでなく周辺環境に迷惑がかからないようにも配慮できます。そのような姿勢は、施主であるあなたが完成した家に入居した後まで満足感をもたらすでしょう。

 

いい工務店を見分ける主なポイントは以上の3点です。あなたが家づくりをするときには、是非ともこの3点を忘れずにチェックしてください。

 

 

良い工務店の見分け方

社長自らが建築のプロかどうか
社員が勤続年数が長いか
工事現場がいつも整理整頓されているか

 

さらに加えると、住宅の性能や品質、完成後のメンテナンスの重要性を熟知している工務店は、そうした施主さんの気持ちをよく理解しているものです。ですから、すでに入居者されている住宅の見学会などを開催して、積極的に自社の住宅の性能や実績をアピールしています。あなた個人にとっては、その会社が何千棟、何万棟の実績があろうが関係ありません。大切なのは、その工務店がこれまで建ててきた住宅のうち、どのくらいの人が満足しているかということです。クレームはどのくらいあるのか、しかもそのクレームがきちんと解消されているのかということこそが、大切な着目点でしょう。そのことを、堂々と説明できる工務店こそが、「本物」なのです。

注文住宅の工法の【本当の】メリット&デメリット

住宅の代表的な工法には、木造在来工法、2×4(2×6)工法と呼ばれる木造枠組壁工法、一般にプレハブ住宅と呼ばれる工業化住宅があります。プレハブ住宅は、本体(構造体)に用いる材質によって、木質系、鉄骨系、コンクリート系住宅に分けることができます。一戸建て注文住宅には、圧倒的に木造在来工法が用いられます。次に大手ハウスメーカーが提供するプレハブ工法、そして2×4工法と続きます。これらの工法の違いについて解説していきましょう。

 

 

 

設計とコストの自由度が高い「木造在来工法」!!

 

木造在来工法は、細い柱に梁や桁と呼ばれる角材を架け渡して架構(軸組)と呼ぶ骨組みをつくることから、架構式工法とか軸組式工法とも呼ばれています。この工法は、我が国の木造建築の伝統工法の流れを継承しているものですが、構造的には昔と比べて大きく異なる部分があります。昔の建物は、いまの柱と比べものにならないぐらい太い角材を用いました。そして、太い柱と梁や桁の架構を強固にするために、柱と柱を貰と呼ばれる太い部材でつなぎました。このことで、屋根や床からの重さを支えるとともに、地震や強風による横からの力にも耐えるしくみでした。

 

現在用いられる工法では、経済性を考慮して、柱には上からの重さによる力だけが加わるような構造にして、細い柱でも支えることができるように工夫されています。そして、横からの力には、太い貫に代わって、筋かいと呼ばれる斜め材で対処するしくみとなっています。最近では、外壁の軸組に、筋かいに代わる構造用合板を張り付けたり、筋かいと併用してより強い壁にする工法が多く用いられています。さらには、これらの架構を構成する構造部材の接合や継手箇所は、接合金物を用いて堅固に補強されています。在来工法の利点は、端的にいえば、自由な間取りと予算に応じた建築ができることです。筋かいの入った壁をバランスよく配置することによって、間取りや窓の大きさ・位置を比較的白由に決めることができます。このことは、将来に増改築をする際にも有利となります。

 

また、内装や装備品はもちろん、柱や梁、土台などの構造材に至るまで多種多様に用意されているので、地域性や好みを考慮しつつも、予算に応じて選ぶことができます。そのため、コスト調整が比較的容易にできるとい弓点もあげられます。しかし、自由度の高い木造在来工法の利点が、半面、欠点になることもあります。自由度が高いからといって無理な間取りにしてしまうと、屋根の形が複雑になり、雨漏りを生じさせやすくなります。予算についても、コスト最優先で安い構造材ばかりを使ったのでは、安かろう悪かろうの低品質の住宅を生む危険性があります。

 

■木造在来工法のハウスメーカー

●タマホーム

●アキュラホーム

●アイダ設計

●富士住建

●アイフルホーム

●エースホーム

●ユニバーサルホーム

 

 

日本の気候に合わない!?「2×4工法・2×6工法」

2×4工法のメリット

2×4(2×6)工法は北米からの輸入工法で、木造枠組壁工法とも呼ばれます。壁や床をパネル状につくり、箱のように組み立てていくのが特徴です。まずは壁パネルの組立て作業場となる床パネルをつくり、その上で壁パネルをつくります。各パネルは、在来工法で用いる角材の半割程度の木材で骨組みをつくり、その上に合板を釘で打ち付けて仕上げます。壁パネルを床パネルに立てかけ、釘止めして完成させます。柱で支える在来工法と異なり、2×4工法は壁が構造体の一部となっています。そのため、壁や開口部の大きさが制限されることになり、結果として比較的開口部の小さな間取りとなりがちです。このことが逆に、バランスの良い耐力壁の配置となって、耐震性の面から在来工法よりも安定した強度が得られる大きなメリットがあります。

 

しかし、2×4工法にも問題があります。本来、両一的で安価な材料を用いること、工事が容易で熟練工を必要としないことなどからローコスト住宅向きの工法とされていました。ところが日本の気候風土や国民性になじませる工夫が必要で、結果的にローコスト化が難しいのが現状です。

 

躯体構造でのコストダウンは、在来木造工法では容易にできましたが、2×4工法では画一的なものを使うので、ここでの調整はかなり難しいと言えるでしょう。結果的に内外装や装備品で行なうことになります。さらに、工事現場での作業が、床から壁と順次、積み上げる工程ですから、風雨をしのぐ屋根パネルが完成するまでの長期間、構造体となるパネルが野天にさらされてしまいます。構造的には、高気密・高断熱に好都合なので、寒冷地向きといえます。高温多湿の夏型の気候でも、エアコンの効率が上がり暮らしやすいでしょう。しかし、構造体の腐朽が心配です。風通しを考えた間取りにしたり、換気をするなどの注意は必要です。

 

■2×4工法のハウスメーカ―

●住友不動産

●三菱地所ホーム

●セキスイハイム

●富士住建

●セルコホーム

●メープルホームズ

2×6工法のハウスメーカー

●住友林業

●住友不動産

●三井ホーム

●東急ホームズ

●ウィザースホーム

●GLホーム

●セルコホーム

 

 

工場で作る住宅「プレハブ工法」!!

プレハブ工法のメリット

 

近代的な工場であらかじめ部品をつくることをプレハブリケーション・プレハブといいます。品質管理が行き届いた工場で生産することから、均一で良質な部品が期待できます。しかし、住宅は自動車や電化製品とは異なり、一軒ずつ、異なる敷地で組み立てるものです。部品が良くても組立てがずさんな作業となれば、品質の高い製品とはなりません。この点からみれば、木造在来工法や2×4工法などと大きな違いはないと言えます。

 

また、部品の量産は結果的にローコスト化につながると思われがちですが、それは売れ筋のデザインや人気の価格帯が中心となっています。買い手側の予算がそれに合わなかった場合、逆に割高感のある製品になってしまう欠点があります。さらに、各メーカーがさまざまな夕イプの住宅を用意しているのでデザインの選択肢は多いのですが、構造体を安価に抑えることができず、予算とのコスト調整を図ることが難しくなっています。その結果、ひと目で建物のグレードがわかるような内外装や設備面で調整することになってしまいます。下では、プレハブ住宅の構造体の材質による違いをまとめました。

 

 

木質系プレハブ工法

最も多く用いられている工法は、壁式のパネルエ法で、基本的には2×4工法(2×6工法)の各パネルを工場生産して、現場で組み立てる方式です。最近では、在来工法のような軸組を工場生産して、現場で金物などを用いて組み立てる軸組式のプレハブ住宅も出現しています。パネルエ法の場合には、基本的には2×4工法(2×6工法)と同じ特徴がありますが、パネルが工場で生産されることから、品質が均一で工期が短縮される利点があります。特に、屋根パネルの組立てまでが短く済むため、風雨による構造体の傷みが少なくなります。

木質系プレハブ工法のハウスメーカー

●セキスイハイム

●ミサワホーム

●ヤマダ・ホームズ

 

鉄骨系プレハブ工法

軽量鉄骨を用いた軸組(架構)式のプレハブ工法が古くから主流をなしてきました。一方では、重量鉄骨を用いた軸組式やユニット式のプレハブ工法もあって、多様化しています。鉄骨構造に共通する利点は、部材の工場生産によって精度が非常に高いことと、工期が短いことです。欠点としては、鉄骨なので鉄がさびやすいことと熱を伝えやすいことがあげられます。とりわけ、断熱に関しては、構造的にも鉄骨の部分からの熱損失が大きくなっていて、室内が外気の影響を受けやすくなっています。

 

軽量鉄骨を用いる工法は、木造在来工法と同じしくみです。木造の筋かいと同じ役目を担う鉄の斜め材(ブレース)を壁に組み込み、それを要所に配置します。そのため、あまり大きな空間の問取りには不同きです。一方、重量鉄骨を用いた柱構造の場合は、ブレースを組み込んだ襯が必要ないことから、間取りの自由度が高く大空間や大開口にも対応できる利点があります。

 

鉄骨系プレハブ工法のハウスメーカー

●積水ハウス

●ダイワハウス

●セキスイハイム

●パナソニック ホームズ

●トヨタホーム

●ミサワホーム

 

 

コンクリート系プレハブ工法

コンクリート工法のメリット

 

2×4エ法と同じ壁式の構造で、工場で生産された壁や床のコンクリート板=プレキャスト(PC)板を現場で組み立てる工法です。コンクリートのプレ(ブ住宅は、鉄骨系プレハブ工法と並んで古くからあったのですが、現在に至ってもあまり普及していません。木や鉄とは異なり、コンクリートを使いますから、火災に強いことや防音・遮音性にすぐれることが長所となっています。

 

その一方、ほかの材質に比べて重いこと、断熱性に劣ることが欠点となります。このことがコスト高を引き起こす原因となっています。コンクリートという非常に自重が大きい構造材を使うことになるので、基礎や地盤の強化にコストがかかります。また、コンクリートは、暖まりにく く冷めにくい性質をもっています。そ のため、暖房や冷房の立ち上がりが遅 く、常時、冷暖房や換気装置の運転が 必要になります。つまり、居住性の面 からは高温多湿の気候には不向きな構造です。さらに、コンクリートは、木よりも熱を通しやすいので、断熱材が欠かせません。結果的に、居住性を保つためには、最もコストがかかってしまう工法になるのです。

 

SE工法とは

SE工法のメリット

 

木造の在来工法に、重量鉄骨を用いた柱構造の力学的なしくみを取り入れた新しい木造軸組構法が最近注目されています。SE構法はこの新しい構法の代表的な呼び名の一つですが、各ハウスメーカーによって、まちまちな呼び方がされています。

 

在来工法では柱と梁を蝶番のように少し動く仕口と呼ばれる方法で接合(ピン接合)します。この方法によれば、床や屋根から柱にかかる力(鉛直荷重)によって柱を曲げようとする力を吸収するので、比較的細い柱で架構を   つくることができます。  方、風や地震による横から  の力(水平荷重)で架構が変形しますから、斜め材である筋かいを組み込んで対処する必要があります。

 

SE構法と在来の木造軸組工法との大きな違いは、SE構法は柱や梁を仕口によらず金物で強固に接合(剛接合)するので、ピン接合に欠くことのできない筋かいを廃して、大きな空間の架構をつくることができることです。そのため、在来工法よりも柱の数や壁量などの構造的な制約が少なく、間取りの自由度はかなり高くなります。また、施工面では、構造部材のプレハブ化や、現場での架構の組み立て作業の簡素化などによって工期が短縮されます。

 

SE工法のメリット2

 

SE構法に代表される新しい木造軸組構法の多くは、柱や梁といった主要な構造材に集成材を、壁面に構造用合板を用います。この骨組みは、在来工法で用いる簡便な方法ではなく、鉄筋コンクリートや鉄骨造と同じように構造計算を用いて安全であることを確かめてから施工されます。このことから、Safety (安全)のSとEngineering (工学)のEで安全で工学的な構法=SE構法と呼ばれています。

 このエントリーをはてなブックマークに追加 

※記事内には「PR」の宣伝活動および、アフィリエイト広告が含まれております。