危ない地名 1

地名には意味がある【先人たちの知恵】

地名の由来 

実は「地名」にはその土地の昔の状態を表す漢字が、使われていることが非常に多いのです。今は綺麗な団地や造成地、または、近代的な都市部であっても、ほんの100年前までは湿地で人が寄り付かなかない土地だったという場合もあります。危険を避けるための先人の知恵として古くから伝えられた地名には意味があります。ただし、伝えられる途中で読みが変わってしまったり、当て字で別の意味合いを持つようになったりした例もあるので、注意しなければなりません。このような地名の土地を購入する際には、慎重に判断をするべきでしょう。

 

 

地名には由来がある!!意味がある!!

湿地や水田

仁田(ニタ) 野田(ノダ) 牟田(ムタ) 新田(シンデン) 新開(シンカイ) 
古賀(コガ) 江田(エダ)など

湿地や低湿地

谷津(ヤツ) 谷地(ヤチ) 阿久津(アクツ) 五味(ゴミ) 浮田(ウキタ) 
曽根(ソネ) 赤野(アカノ)など

入江や窪地、干拓地など

和田(ワダ) 別所(ベッショ) 須賀(スガ) 勝俣(カツマタ) 
久保(クボ)など

 

 

また、上の表のような直接的ではなくても、それを連想させるような動物や地形などを地名に使っているケースが多々あります。

水辺の動植物の名が付く地名 鷺(サギ) 鶴(ツル) 鵜(ウ) 亀(カメ) 蓮(ハス) 葦(アシ) 蒲(カマ) 芦(アシ)など
水に関連する文字の付く地名 船(フネ) 橋(ハシ) 堀(ホリ) 堤(ツツミ) 沖(オキ) 浜(ハマ) 浦(ウラ) 州(シュウ) 塩(シオ) 菅(スガ) 淀(ヨド)など

 

 

このように先人たちは、地名に意味を込めて語り継いできたのです。地名にはそれなりの意味があるのです。土地を購入する際は少し疑って見ることも必要かもしれません。

 

平成26年の広島市の八木地区の土砂災害では、大きな被害が発生しました。その八木地区は昔は俗に「八木蛇落地亜谷」と呼ばれていたそうです。頭の八木だけが現在の地名の残っていますが、蛇落地亜谷は時とともに消え去ってしまいました。しかし公民館の古い書物にはこの俗名多数出ており、今回のような土砂災害は容易に想像ができたはずです。

 

もしも、気になるようであれば、最寄りの法務局で旧地名を調べたり、図書館や市町村役場で調べることをおすすめします。

 

 

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2018.3.7 加筆

 

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