地鎮祭は必要? 費用や用意するものは?

地鎮祭とは何?

地鎮祭とは3 

地鎮祭は「じちんさい」と言ってますが、正式には「とこしずめのまつり」と読みます。

 

家を建てる際の儀式として一般的に行われている地鎮祭。建築工事の無事を祈り、その土地を司る氏神さまのお許しを得るために行う祭り事として一般的には認識されています。土地によっては地祭りや地祝いとも呼び、神式・仏式とがあります。

 

地鎮祭には二つの意味合いがあります。一つ目は家を建てる土地の悪霊を祓い、土地の神を祝って敷地を清め、工事の安全と無事な完成をお祈りし、家をその土地に立てさせてもらう許可を得ること。そして二つ目はこれからの工事の安全と今後の家の繁栄を祈願すること。よって地鎮祭は、土地を購入して、着工する前に行う儀式となります。神主さんを招いて行う地鎮祭の他に、神社にお参りしてご祈祷をうけ、授かったお砂を建築予定地の四隅に撒いて清め、鎮物(しずめもの)を土地の中央に埋めるという簡易な方法もあります。地鎮祭をやるかやらないかは、あくまでも施主の判断になります。

 

地鎮祭で用意する物

地鎮祭では、一般的に建築予定地のある神社に地鎮祭の司祭をお願いし、祭壇をご用意いただきます。祭壇には「海のもの」「野のもの」「山のもの」「お塩」「お米」「お酒」などをお供えします。古くからの習わしでは、お供え物は施主が用意することになっていますが、最近は神主さんが施主から費用を頂いてお供え物も一式用意する場合が増えていますので、神主さんにお願いしたほうがスムーズに段取りできるでしょう。

 

【お供え物】

【海のもの】  お頭付きの魚と昆布、寒天、わかめ、のり、ひじきなど5種類

 

【野のもの】  大根、にんじん、きゅうり、ほうれん草、なすなど5~7種類

 

【山のもの】  りんご、みかん、ぶとう、なし、柿など5種類

 

【玉串料(タマグシリョウ)】

玉串料は、神主さんにお礼としてお渡します。のし袋に入れ表書きは「玉串料」または「初穂料」あるいは「御祈祷料」等と記し、施主の名前も書きます。金額は地域により異なりますが、「お供え物」の費用も含めて4~5万円前後が一般的と言われています。

 

【その他】

祭場をつくるために注連縄(シメナワ)と斎竹(いみだけ)と砂を用意します。斎竹とは葉付きの青竹のことをいい、斎竹を四方に立て注連縄を張り巡らし、神聖な場所をつくります。その他、雨天の場合はテントも用意しておいたほうが良いでしょう。

 

地鎮祭の費用はいくらぐらい?

地鎮祭はいくら

 

「地鎮祭」というと、あまり知らない方にはとても仰々しい儀式のように思えますが、実際には20分程度で終わる簡単な式典です。しかし、神職を呼び、神様にお供えをしなければなりませんから、やはりそれなりの費用は必要になってきます。まず、神主さんへの謝礼が必要になります。これは「玉串料」とか「初穂料」とか呼ばれるもので(以下、玉串料)、神社によってはその額があらかじめ決められているところもあります。土地の広さによって玉串料が異なる金額設定になっている神社もあるようですが、その額はだいたい2万~3万円というところ。これは式が終わった後、神主さんへ熨斗袋に入れて渡します。ただ、たいていの新築物件の場合、不動産会社や建築会社が仲介に入っていますから、その分の費用がすでに見積もりに含まれている場合がほとんどです。二重に渡すことのないよう注意しましょう。

 

あとはお供えもの。米・塩・酒・山の幸3種・海の幸、里の幸3種を用意しますが、これも建築会社や神社が用意してくれる場合がほとんど。自前で用意する場合でも、費用はそれほど必要ありません。あとは地鎮祭に出席してくれた職人さんへの心づけが必要です。職人さんたちには上棟式で祝儀を出すのが一般的ですから必要ありませんが、出席した現場監督や棟梁には渡しておきましょう。金額は3千円~1万円といったところが相場です。この最初の心づけは後々まで影響してきますから、変なところで「ケチ意識」を出さないように注意してください。数千円をけちったばかりに、ずさんな工事をされたら割に合いません。

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