【タマホーム】 の高級住宅は売れるのか?

【タマホーム】 板倉構法で高級住宅市場に参入

タマホームの木村拓也タマホームHPより

ローコスト住宅のタマホーム 高級住宅市場に参入

タマホーム、中高級住宅に参入、高所得者層にらみ新会社

(2016年2月14日 / 日本経済新聞より引用)

 低価格の注文住宅を手掛けるタマホームは中高価格住宅に参入する。子会社を通じ、建物の金額が従来の約2倍の商品を販売する。地方工務店とも提携し、供給網を広げる。同社の主力顧客は消費増税後、買い控えを続けている。再増税を控え、賃上げや資産効果などで住宅購入者が戻っている所得の高い層を取り込める体制を築き、新たな収益源に育てる。

 

 今春、全額出資子会社「日本の森と家」を設立し、夏以降本格的に営業を始める。新住宅は寺社などで用いる伝統工法を応用した「板倉構法」を採用する。柱と柱の間に杉の厚板をはめ込んで壁や床などを形作る仕組みで、木の質感を感じられ、調湿性能や耐火性などにも優れるという。価格は延べ床面積130平方メートル前後の標準的な建物で3千万~4千万円(土地代をのぞく)と、約1700万円のタマホームの建物に比べ約2倍になる。

 

 使う木材のほぼ全量を国産材で賄う。一方、これまで培った工程管理のノウハウを用いて短い工期での施工を目指す。いくつかの間取りのほか、屋根を急勾配や平面にするといった仕様の選択肢をあらかじめ用意し、費用を抑えながら高級感を出す。同じような仕様の他社商品に比べると、1割程度割安になるという。

 

 販売では子会社を通じ首都圏をはじめ大都市圏にモデル住宅をまず3〜4カ所設けて、受注を目指す。あわせて年5〜10社のペースで地方工務店とフランチャイズチェーン(FC)契約を締結。建築ノウハウや資材を工務店に提供し、地方でも売り上げを伸ばす考えだ。5年以内に年500棟の販売と、50億円の売上高を目指す。

 

日本経済新聞より転載

 

 

 

 

ローコスト住宅から高級住宅まで

ローコスト住宅で躍進したタマホームが今度は高級住宅のシェアに狙いを定めている。タマホームといえば驚く程リーズナブルな価格である程度良質な家を提供すると近年急激に伸びている住宅メーカーとして認知度が高い。ここ10年で一番伸びているハウスメーカーです。各種のランキングでも10位以内に入り、いよいよ日本を代表するような古参のハウスメーカーと肩を並べるようになりました。その大きな要因は徹底したコストダウンと高効率化でしょう。コストダウンに関しては確かにいろいろなところに、歪が見られるのも確かですが、「この価格でこんないい家が建つのか。」「ローコスト住宅にしてはいい家だ。」というエンドユーザーの声も多く、価格の割には非常に良い住宅を提供しています。ダイワハウスや積水ハウス、住友林業のような高級な住宅ではありませんが、非常にコストパフォーマンスに優れた家だと言えます。ネットなどにはネガティブな意見が多いのも間違いない事実ですが、実際に建てた方、住んでいる方の意見はそれとは真逆なことが多いように感じられます。実際のここ10年のタマホームの躍進ぶりをみれば、タマホームがどれほど良いローコスト住宅を提供してきたかが理解できるでしょう。

 

タマホーム板倉構法の高級住宅

そんなローコスト住宅のトップランナータマホームが、今度は高級住宅にそのシェアを広げようと準備をしています。この夏から全額出資子会社「日本の森と家」を設立し本格的に営業活動を始めるとしています。しかも注目なのは寺社などで用いる伝統工法を応用した「板倉構法」を採用することでしょう。「板倉構法」は柱と柱の間に杉の厚板をはめ込んで、壁や床などを形作る伝統的な工法で、木の質感や温もりを感じられ、調湿性能や耐火性などにも優れている工法です。しかしこの「板倉構法」は、ほかのハウスメーカーはもちろん工務店でもなかなか採用していない珍しい工法なのです。果たしてこの工法に需要はあるのでしょうか? もちろんこの「板倉構法」にタマホームがこれまで培って来た技術・ノウハウを注ぎ込み、ローコスト化・高効率化を図り、今までの「板倉構法」のイメージを覆すような商品を発表してくるでしょう。この後のタマホームの手腕が楽しみです。

 

【動画】タマホーム動画集

 

動画で見れば「板倉構法」の施工過程がよくわかる

板倉構法で実際に家を建てている動画です。柱と柱の間に横溝を切って、そこに厚板を落とし込んで組み上げていく様子がよくわかります。板倉構法では一般的に使用される木材は、普通常の木造住宅の2~3倍にもなるそうです。

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