【積水ハウス】 築53年の「セキスイハウスA型」が文化財登録

積水ハウスが文化財登録!! やっぱり 長持ち? 高耐久?

積水ハウスのプレハブA型

築53年でもバリバリ現役

築53年の住宅「セキスイハウスA型」が有形文化財に登録へ

(2016年3月15日 / 積水ハウス公式プレスリリースより転載)

 

積水ハウス株式会社(本社:大阪市北区、社長:阿部 俊則)が1963年に建築した住宅「山崎家及び臼井家別荘(セキスイハウスA型)」(以下「本物件」)が、このたびプレハブ住宅として初めて国(文化庁)の有形文化財(建造物)※に登録されることが決定しました。
本物件は、1963年、軽井沢の別荘地に建てられ、1971年以降山崎家及び臼井家が所有し、主に避暑を目的とした別荘として現在まで53年にわたり使用されています。
現在住宅産業をけん引しているプレハブ住宅(主に構造体や外装材などを工場で生産することで高い品質を確保し、現地で組み立てる住宅)は、1960年頃から本格的に開発、販売が始まりました。当初は勉強部屋のような付属建築物がほとんどでしたが、このセキスイハウスA型は、部屋だけでなく水周り設備を備えており、「国産工業化住宅」の第一号と言えます。このたび、本物件が建築当初の仕様を残して現存する唯一の住宅であることから、戦後住宅業界の一側面を語るものとして評価されました。安全・安心・快適な暮らしを提供し続けているプレハブ住宅産業の、まさに黎明期の逸品であり、228万戸を超える建築実績を重ねる当社の原点とも言える物件です。

 

積水ハウスのプレハブ住宅は丈夫 

 

≪登録物件の概要≫

名称 :山崎家及び臼井家別荘(セキスイハウスA型)
所在地: 長野県北佐久郡軽井沢町
答申日: 2016年3月11日
建設年代 :1963年(昭和38年)
構造及び形式 :軽量鉄骨造平屋建、金属葺、建築面積約34㎡
公開状況: 非公開

 

積水ハウス公式プレスリリースより転載

https://www.sekisuihouse.co.jp/company/topics/datail/1191796_1381.html

 

※登録有形文化財について

登録有形文化財とは、文化財保護法の改正により創設された制度で、建造物、工芸品など有形の文化的所産のうち、我が国にとって歴史上、芸術上、学術上の価値が高いものを対象に、文化審議会の審議を経て文化財登録原簿に登録された文化財のことです。このうち建造物については、建設後50年を経過した歴史的建造物を対象としています。今回新たに199件の登録が決まりました。これまでに登録された物件を合わせ、全国で10,691件となります。(2016年3月11日現在)

 

 

 

 

積水ハウスだからこそ???

この「山崎家及び臼井家別荘(セキスイハウスA型)」は、主に避暑を目的とした別荘として53年もの長期にわたり使用されている。現在も現役で使用できる状態なのです。外装、内装の多くが当時のまま維持され、完成当時の仕様を色濃く残して現存する唯一の住宅であることから、戦後住宅業界の一側面を語るものとして評価された。しかしこの「プレハブ住宅」。今回の有形文化財の登録で色々とネットを見ていると、勘違いされている方多い。

 

プレハブ住宅 = 工場で生産される工業化住宅

 

ではなく、

 

プレハブ住宅 = 現場事務所のような粗末な建物

 

と理解されている方が多く見られる。
「プレハブが軽井沢に建っているとは・・・・」
「プレハブが53年も、もつのか・・・・・・・」   etc・・・・・

 

プレハブの誤解はいいのですが、やはり今回のように長期にわたり住宅の機能を維持するには、なんと言ってもメンテナンスが最重要です。極論すれば、いくら安い粗末な仕様の住宅でも、手厚いメンテナンスを施せば、長期にわたり維持できるのです。(今回の積水ハウスが粗末と言っているわけではありません)いくら高額な高級住宅でも、外壁の塗装や屋根や防水などの外部のメンテナンスを怠れば、住宅の傷みは加速度的に早まります。揚げ足を取るわけではないのですが、今回、有形文化財の登録を受けたこの物件も、かなり手厚いメンテナンスを受けていたようです。一般の方では行えないような頻度で、高額を費やしてメンテナンスされていたようです。軽井沢に別荘を持っているだけでも、お金持ち(高額所得者)と推測できます。しかも田中角栄の別荘もあるような場所ですから・・・

 

積水ハウスさんには、是非ともこれまでのメンテナスの履歴を公表していただきたいものです。いろいろな意味でとても参考になる資料になるはずです。この手の物件は100%間違いなく、外部の業者にはメンテナンスの施工は委託していないものです。積水ハウスさんでメンテナンスは行われているはずです。裏を返せば、積水ハウスさんにメンテナンスをお任せすれば、今の住宅の品質からすれば、非常に簡素な造りであったはずの住宅でも、53年後も現役で住み続けられるということです。やはりメンテナンスはハウスメーカーさんにお願いしたほうが良いということでしょう。

 

 

大手ハウスメーカーの修繕メンテナンスは安心・・・・高いけど!!

ハウスメーカーの有料の修繕メンテナンスは、高額です!! はっきりと言って高いです。希にこんな方がいます。せっかく大手のハウスメーカーで家を建てたのに、二流、三流のリフォーム業者やメンテナンス業者で、修繕工事を行っているのです。資金的な問題が大きいのでしょうが、なんとも本末転倒だと思います。このような方は家をハウスメーカーで建てるときに、修繕やメンテナンスの費用も踏まえて資金計画をしていなかったのでしょうか。

 

これだけは言えます。大手のハウスメーカー・・・・例えば、積水ハウス、大和ハウス、セキスイハイム、住友林業、ヘーベルハウス、三井ホーム、トヨタホーム、パナホームなどで建てた場合は、必ずそのハウスメーカーに修繕メンテナンスを任せることをおすすめします。絶対におすすめします。少々高額でも任せたほうが安心です。理由は様々ありますが、一番は、その家のことを一番知っているのは、建てたハウスメーカーなのです!! 大手になれば、なるほど自社の住宅の修繕やリフォーム、メンテナンスのデーターの膨大な蓄積があります。その補修箇所、メンテナンス箇所に合わせた最善の対処方法を把握しています。リフォーム業者やメンテナンス業者よりも確実な修繕を行います。しかし・・・・・高いですが・・・・

 

私も仕事柄、修繕メンテナンス、リフォームの相談を受けることがあります。大手ハウスメーカーで建てたのに、安いリフォーム業者に任せようと思うのだが・・・というものです。そんな場合も強くハウスメーカーの修繕メンテナンスを勧めています。しかし、皆さんそれなりに予算がありますから・・・そんなときは

 

「せめて大手のリフォーム業者にしたほうが良いですよ。」

 

とアドバイスしています。もちろん中小のリフォーム業者、メンテナンス業者の中にもレベルの高い仕事ができる業者も存在します。しかも、費用はハウスメーカーよりも3~4割も安いのです。ただし、このような優良な業者は本当に希です。良いリフォーム業者に当たるか当たらないかは、はっきりと言って「時の運」です。ですから、無難な大手のリフォーム業者をお勧めしています。

 

 

2016. 3.25 投稿

2016. 4.  2 追記

2019. 8.10 追記

 

 

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