2×4工法・2×6工法は北米発祥の住宅 【問題点もあるがメリットもたくさん】

2×4工法・2×6工法と在来工法の背景の違い!!

2×6のモノコック構造

日本の木造在来工法の住宅寿命は30年以下となっています。方や、北米の2×4工法や2×6工法は、50年、70年、100年という長い住宅寿命が当たり前になっています。そこには、どのような背景や要因があるのでしょうか?

 

 

 

2×4工法・2×6工法

木造在来工法は、戦後のバラック材工法にルーツがあり、日本の伝統工法とは異なるものです。私は一部の伝統工法や、その卓越した技能には尊敬の念をいだいています。木は人間と同じ生き物であり一本一本に個性やクセがある、法隆寺が1300年の歴史を保っているのも、この木の個性をそれぞれ上手に生かしながら建築されているからです。元来の伝統工法には、曲がった本、ねじれた本、固い本など、木の個性を建築物に生かす知恵と技術があったのです。しかし、いまの伝統的工法といわれている木造在来工法では、見た目のよさや人工的に画一化された部材だけが重用されて、木のそれぞれの個性を活用するようなノウハウは、今やないといってよいでしょう。少し曲がったり、不格好な野菜は出荷の段階で切り捨てられてしまうように、規格化された材質しか使わず、個性ある木を使いこなす技術が非常に乏しいのです。

 

 

 

2×4・2×6の気密性と断熱性の利点

 

2×4・2×6工法では、気密性と断熱性が強調されています。海外の建築物はこれらの要素を考慮して設計されており、特に地震時の安全性が高いとされています。主に2本のボルトが使用され、これが建物の構造を強固にし、耐震性を向上させます。同時に、気密性が高く設計されており、建物全体が外部からの空気の侵入を最小限に抑えます。

 

この建築方法では、厚みが216インチ(約34cm)の角材が使用され、その中にしっかりと断熱材が配置されています。これにより、外部からの寒暖の影響を効果的に防ぎ、建物内部の温度を一定に保つことが可能です。断熱材の配置は季節の変化や気象条件に対する建物内部の快適性を向上させています。

 

外気や内部結露に対する対策も、2×4・2×6の建築方法の利点として挙げられています。この方法は外気や湿度の変動によって引き起こされる問題を最小限に抑え、建物内部の状態を安定させることが期待されます。2×4・2×6の建築方法は気密性と断熱性を強化することで、耐震性や快適性を向上させる優れた特徴を持っています。

 

 

 

ツーバイフォーの問題点

断熱性の低下

ツーバイフォー(2×4・2×6)の材料では、壁の中に隙間があり、断熱材で補完する必要があるが、その隙間が原因で断熱性が低くなる可能性があると指摘されています。この点に注意が必要であり、十分な断熱性を確保するための対策が必要です。

 

ツーバイフォー(2×4・2×6)の材料は壁の中に隙間を生じる可能性があり、これが断熱性に悪影響を及ぼす可能性が指摘されています。断熱性を確保するためには、適切な断熱材の配置と注意深い施工が必要です。また、ツーバイフォー(2×4・2×6)の材料特性により、建物内に隙間ができやすく、これが断熱性や建物の安定性に影響を与える可能性があります。そのため、適切な対策や補強が必要とされています。さらに、ツーバイフォーの材料が経年劣化により耐久性を失う可能性にも触れられています。将来的な安定性や強度の低下に対処するためには、定期的なメンテナンスや改修が必要であるとされています。

 

これらの問題点から、ツーバイフォーの建築方法は慎重な検討が必要であり、特に断熱性や安定性、長期的な耐久性に対する懸念が重要視されています。

 

 

耐力面材の長期的な懸念

「耐力面材の長期的な懸念」についての具体的な詳細は動画中に明示されていませんが、動画が指摘している点に基づいて、一般的な懸念事項を挙げることができます。

 

材料の経年劣化

耐力面材が長期間にわたってさまざまな気象条件や環境要因にさらされると、経年劣化が進む可能性があります。これにより、材料の強度や安定性が低下し、建物の構造に悪影響を及ぼす可能性が考えられます。

耐久性の低下

耐力面材が劣化することで、建物の耐久性が低下する可能性があります。特に、地震や自然災害などの外部要因に対する建物の耐性が減少することが懸念されます。

補強やメンテナンスの必要性

耐力面材が経年劣化すると、その部分を補強するためのメンテナンスが必要になる可能性があります。長期的な安定性を維持するためには、建物の部分的な補強や強化が必要になるかもしれません。

技術や建築基準の進化

長期間にわたる建物の使用中には、建築技術や基準が進化する可能性があります。そのため、初期の建物が最新の安全要件や技術に対応していなくなる可能性があります。これに対処するためには、改修やアップグレードが必要となるかもしれません。

 

気象条件や環境の変化にさらされることで、木材や他の構造材料は劣化し、その結果、建物の強度や安定性が低下するリスクがあります。この劣化が進行すると、建物の構造全体に対する安全性に問題が生じる可能性があります。また、長期的な耐久性の低下が懸念されます。建物が長期間にわたって使用される中で、材料の強度が衰え、その結果、地震やその他の外部要因に対する建物の抵抗力が減少する可能性があります。これは、建物が耐震性や耐久性の基準を満たし続けるためには、定期的な点検やメンテナンスが不可欠であることを示唆しています。

 

さらに、技術や建築基準の進化も考慮されます。建物が長寿命を有する中で、新しい建築技術や安全基準が導入される可能性があります。この場合、初期の建物が最新の基準に適合していなくなり、アップグレードや改修が必要となるかもしれません。総括すると「耐力面材の長期的な懸念」は、経年劣化、耐久性の低下、技術進化による適合性の課題などが考えられます。これらの懸念に対処するためには、建物の管理と定期的な保守が不可欠であるといえます。

 

 

2×4工法・2×6工法の技術はシンプル!だから住宅寿命が延びる!!

2×6のモノコック構造
北米などにおける2×4工法・2×6工法の住宅の技術はシンプルで開放的です。こまかい匠わざに妙にこだわったり専門化せず、誰にもわかる単純な工法と原理、誰もが手に入れられる道具と資材で家がつくられているのです。

 

単純というのは、技術水準が低いこととは違うのです。合理性に富んでいるということです。合理的だから誰にも簡単に理解でき汎用性があります。北米で「DO IT YOURSELF」が盛んなのは、住宅技術が合理的でオープンだからなのです。これは日本では少し考えにくいことですが、専門家向けの住宅工法や技術の詳しい説明書が書店で市販され、一般の人にも手軽に買えるようになっているのです。プロの大工と素人では実際の技術に格差があるのですが、住宅技術に関する情報は誰にも平等にオープンにされているわけです。それだけではなく、道具も資材も大工が使うのと同じものがホームセンターで簡単に手に入るのです。だから北米の2×4工法・2×6工法の住宅寿命は非常に長いのです。

 

このような北米の合理的で開放的なシステムが住宅の質を向上させたわけです。個人的には日本でもそうあるべきだと思っています。少なくとも、技能を特殊化もしくは特権化して、一般の住宅まで還元しない閉鎖的なやり方は、技術そのものを形骸化し、技能水準を下げ、住環境をさらに貧しくさせるだけだと考えています。

 

 

 

住宅寿命が長い!地震に強い!2×4工法・2×6工法!!

ハウスメーカー名 坪単価 工法
セキスイハイム 2×6工法
住友林業 2×4工法・2×6工法
三井ホーム 2×6工法
住友不動産 2×4工法・2×6工法
三菱地所ホーム 2×4工法
東急ホームズ 2×6工法
富士住建 2×4工法
スウェーデンハウス パネル工法
ミサワホーム パネル工法
ウィザースホーム 2×6工法
メープルホームズ 2×4工法

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「木造トラス構造」で構造的デメリット解消!!

 

 

間取りの自由度が低い!!

開口部が大きくできない!!

 

 

ツーバイフォー・ツーバイシックスにおいて、このようなデメリットをあげる方がいますが、「木造トラス構造」を採用することで、それらデメリットの多くは解消されます。

 

 

木造トラス構造の効果

強度とスパンの向上

木造トラス構造は強度があり、大きなスパンを確保できるため、ツーバイフォー構造の建物においても広い空間や大きな開口部の設計が可能となります。これにより、柔軟な間取りや建物デザインが実現できます。

耐震性の向上

木造トラス構造は耐震性を向上させる役割を果たします。地震時に発生する力を分散し、建物全体の安定性を高めます。これにより、2×4構造の建物が地震に対してより頑強になります。

集中荷重の分散

木造トラス構造は荷重を均等に分散する特性があります。これにより、大きな開口部や屋根などでの集中荷重がある場合、トラスが負担を軽減し、建物の構造がより頑丈になります。

工事の効率化

木造トラス構造は工場で製造され、現場での取り付けが迅速に行えるため、建築工事全体の効率が向上します。これにより、工期の短縮やコストの削減が期待できます。

デザインの柔軟性

木造トラス構造の使用により、建物の外観や内部デザインにおいて柔軟性が向上します。ユニークで複雑な形状のトラスを導入することで、建物に特有のデザインが可能になります。

軽量化と基礎への負担軽減

木造トラス構造は強度がありながらも軽量であるため、建物全体の軽量化に寄与します。これにより、基礎への負担が軽減され、地盤に対する影響が抑えられる可能性があります。

【公式】一般社団法人 日本ツーバイフォー建築協会

 

 


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