★結露が起こる家は「欠陥住宅」 ダニ・カビ・アトピー

結露が起こる家は「欠陥住宅」だ!!

家の結露

 

結露が起こる家は「欠陥住宅」

欠陥住宅の結露

これまでこのサイトでは、化学物質を中心とする健康被害について述べてきましたが、シックハウス症候群の原因はそれだけではありません。実はこの結露もシックハウス症候群の引き金となっているのです。

 

結露が起こる仕組みとは?

では、なぜ結露が発生するのでしょうか。

 

「水蒸気を含んだ空気が冷やされ、温度が露点(空気の温度が下がって水蒸気が凝結しはじめる温度)以下になると、空気中に含みきれなくなった水蒸気は水滴となってあらわれます。こうした空気中の水蒸気が冷やされ凝結し、地面や物体、たとえば窓ガラスや壁などに水滴が付着します。この現象を結露というのです。」

 

結露はどこでも起きるから仕方ない、住む人の生活の仕方が悪いからだなどと、よく住宅会社やマンションの大家などが言いますが、これは疑ってかかる必要があります。最近の賃貸契約でも、結露の結果カビが生えた場合、賃借人の責任とする取り決めがまかり通っているのです。これは日本での常識かもしれませんが、世界では非常識です。

 

結露でアトピー

 

 

結露のリスク

結露が放置されると、以下のようなリスクが考えられます。

  • 室内のカビ発生
  • 壁や天井のダメージ
  • 室内の健康被害
  • 耐久性の低下

特にカビの発生は、健康に直結する問題であり、早期の対策が必要です。また、結露によって建物の耐久性も低下し、修理やリフォームの必要性が生じるかもしれません。

 

結露の管理方法

結露を管理するためには、以下のポイントを考慮することが重要です。

  • 適切な通気
  • 定期的な点検とメンテナンス
  • 適切な断熱材の選択
  • 湿度のコントロール

適切な通気を確保することで、湿気が建物内にこもりにくくなります。また、定期的な点検とメンテナンスによって、問題が早期に発見されて修正されるでしょう。断熱材の選択も重要で、適切な断熱材を使用することで結露のリスクを低減できます。最後に、湿度をコントロールするために湿度計や換気システムを導入することも検討しましょう。

 

結露対策の方法

1. 断熱材の強化

建物の外壁に断熱材をしっかりと施すことで、壁の中の温度を上げます。これにより、結露が外壁の内部で発生せず、建物の内部構造に影響を与えることを防ぎます。断熱性の高い材料を選ぶことが重要です。

2. 気密性の向上

気密性の高い建材や気密シートを使用して、建物内外の空気の移動を防ぎます。これにより、結露の発生源となる湿度の移動を制御し、結露を防ぎます。特に窓やドアの気密性を確保することが大切です。

3. 窓の強化

窓は結露が発生しやすい箇所の一つです。高性能な断熱ガラスや気密性の高い窓枠を選ぶことで、窓からの結露を軽減できます。また、ガス充填の断熱ガラスや低放射線ガラスを使用することも効果的です。

4. 内部の湿度管理

建物内部の湿度を適切に管理することも結露対策の一環です。湿度が高すぎると結露が発生しやすくなりますので、湿度計を使用して湿度を把握し、必要に応じて換気や加湿・除湿を行いましょう。

5. 木部の保護

結露が発生すると、木部に水が滴り落ちて腐食や劣化を引き起こす可能性があります。木部を適切に保護し、結露が木部に影響を与えないようにしましょう。

 

 

カビやダニが原因でアトピーになる!!

結露は住む人の健康に多大な悪影響をおよぼします。結露がひとたび出ると、必ず結露水によってカビやダニが発生するからです。結露からカビ、カビからダニという悪循環の結果、住む人の健康が害されていきます。

 

結露がアトピーを引き起こす!!

結露によってアトピーの症状が悪化することが報告されています。空気中のアレルゲンが増加することが原因とされています。これらのアレルゲンがアトピーの病因となる場合があります。

 

結露が引き起こす湿気や不快な空気環境を防ぐためには、家屋の構造や断熱などに問題がないか、結露を防ぐための工事を行うことが重要です。場合や、家屋内の空気中に長期的に湿気が存在する場合には、健康上の問題が発生する可能性があるため、早期に対処することが大切です。一般的には、家屋内の空気の中での最低を維持することが重要です。湿気を吸収するためには、素材に吸湿性のあるものを使用することも有効です。

 

アトピーやぜんそくなどのアレルゲンのなんと90%以上を占めるダニと言われています。家の中に生息するダニは約40種類ほどで、一軒の家には数千万以上のダニがいると考えられています。ダニのなかでもアレルゲンとなって健康問題を引き起こすのは、人を剌したり、血を吸ったりするマダニではなく、ホコリの中や布団、じゅうたんなどに住みついているコナヒョウヒダニやヤケヒョウヒダニです。屋内にいるダニのなんと70~95%を占めています。ダニの大きさは0.2~0.3mm程度です。温度が27〜30℃、相対湿度が76%前後といラ高温多湿の環境を好みます。このダニのエサがカビなのです。ダニは人間や動物の毛、フケ・垢などのたんぱく質を主にエサとしていますが、さらにはカビも大好物です。家の中に発生するカビもダニと同様、アレルギーの原因となっています。そしてアトピーの原因にもなっています。

 

カビも高温多湿を好み、食品、皮革製品、衣類、家具、壁などに発生するほか、エアコンのフィルター・熱交換器、押し入れ、アルミサッシの結露、浴室などの水回りりに生えやすいのです。住宅内に見られるカビはおよそ40種類あります。その胞子や菌子が空中に舞い、食品などに付着して繁殖し、目につくようになります。カビは気管支ぜんそく、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎の原因にもなります。カビアレルゲンが肺で抗体と融合し、そこに白血球などが作用して炎症が起こり、気管支ぜんそくになるといった具合です。

 

アレルギーを起こしやすいのはクロカビの仲間です。暖かい時期になると繁殖が始まるため、通常は7月から9月にアレルギーの症状が出やすくなります。しかも真冬以外は活動を続けるため、カビアレルゲンに敏感な人なら11月ぐらいまでアレルギーに苦しめられるのです。そして、これらのカビが肺や脳、胃腸管などに侵入して病巣をつくると、人は死んでしまうことさえあります。カビが原因で大が死ぬことは、一般にはほとんど知られていないのではないでしょうか。しかし現実問題として、いままでに多くの大たちがカビによって亡くなっているといいます。ある専門医師によると、肺炎で亡くなった人の遺体を解剖すると、肺の中にカビが発見されるケースがときどきあるそうです。死因は肺炎とされていても、その元凶がカビだったというケースです。

@sato_nobutoshi ラストが衝撃です!#佐藤信寿 #建築 #健康住宅 #健康 #結露 ♬ 天ノ弱 - ぴぴ

 

 

表面結露よりも恐ろしい内部結露

結露は発生する場所によって大きく2つに分けられます。通常、結露と多くの大が認識しているのは、室内側の窓や壁に水滴が付着する状態で、目に見える形であらわれる「表面結露」のことです。一方、「内部結露」あるいは「壁内結露」と呼ばれるものは、壁の内側や床下、天井の上といった場所で発生して表面結露よりも始末が悪いのです。なぜならば、発生場所が目に見えないところであるために発見が遅くなることが多く、カビやダニの発生を抑えることができないからです。

 

内部結露は家を腐らせる

さらに恐ろしいことには、この内部結露は家を支える構造材を湿らせ、時間をかけて腐らせていきます。建物の耐震性能や耐久性について関心をもつ大が増えてきていますが、建てたときは頑丈な構造をしていても、内部結露が原因となって構造部分の腐食が進んでいくと強度が低下して、大きな地震に見舞われたときに倒壊してしまう恐れさえでてくるのです。カビとダニを発生させて住む人の健康を脅かし、見えないところで住宅の構造部分を腐らせて耐久性能をいちじるしく低下させてしまう結露。この結露を防ぐためには、「断熱」「気密」「換気」「冷暖房計画」に配慮した家づくりを心がけることが必要です。

 

 

欠陥住宅はカビ・ダニの楽園!!

ダニとカビ 欠陥住宅

 

カビは目に見えないだけで、どこにでもいます。

 

カビは糸状の菌糸と丸い胞子でできていますが、空気中に漂うカビの胞子は目に見えないほどにとても小さいのです。それが浴室や窓のサッシ、食べ物などに付着すると、そこに菌糸が根のようにはり、胞子を伸ばします。そこから増殖していくと、目に見えるカビとなります。目に見えないからといって、カビがいないとは限らないのです。

 

湿気がたまりやすい日本の家

日本の住宅の多くはカビが発生しやすい状態になっています。なぜならば湿気がたまりやすいからです。

 

昔の日本の家は、蒸し暑さ対策として「風通しがよいこと」が重要視されていました。たとえば、ふすまや障子などの建具を開ければ、家全体に風が通るようになっていましたし、床下には空洞があって、常に風が通るようになっていました。ただ、耐震性や家の温かさなどが求められるようになったこと、人口が増えて住宅事情が変わったことなどによって、完璧ではないにしても、以前よりは気密性の高い家(マンション)が増えてきました。ただ、気密性が高くなれば、当然、風通しは悪くなります。そのため、換気をしっかりしないと、湿気も外に逃げず、家のなかにたまってしまい、湿度が高くなってしまいます。

 

その湿度の高さがいろんな問題を引き起こしているのです。人は息を吐き出すとき水分もいっしょに排出しています。実は、ひと家族(5人)で、お湯を沸かしたり、料理をしたりするときに発生する水蒸気、お風呂のお湯の湯気などで、1日10リットルもの水分をばらまいているのだそうです。その湿気を家にためこまないためには、空気といっしょに外へ逃がす必要があるのです。

 

湿度が高ければ結露も起こりやすい

 

湿度の高さは結露の原因にもなります。

 

湿度が高いということは、空気中にある水分が多いということです。その空気が冷やされると、結露になります。暖かい空気ほど多くの水蒸気を保持できるからです。水蒸気を多く含んだ暖かい空気が冷やされると、保持できなくなった水蒸気が水に変わります。それが結露です。

 

そのため、冬、断熱性の低い窓や壁、暖気が届きにくい押し入れの奥などに結露ができます。そして、そこにカビが発生するわけです。つまり、近年の日本の家は、梅雨から夏の湿度が高い時期だけでなく、一年中いつでもカビが生えやすい環境になっているのです。

 

カビが生える家には、ダニも多い

カビが生えやすい家には、ダニもたくさんすみついています。ダニも湿気と適度な温度を好むため、室内の湿度が高くなると増殖しやすくなります。カビが発生しやすい環境は、ダニにとっても快適なのです。さらに、カビはダニのえさになります。

 

カビが多ければ多いほど、ダニが暮らしやすくなるわけです。さらに、ダニの排泄物や死骸はカビの栄養源にもなります。カビが発生すると、ダニが増え、さらにカビが増えるという悪循環に陥ってしまうのです。夏場はジメジメしやすく、冬に結露ができやすい日本の多くの家は、カビとダニが仲良く共存できる場所。まさに「カビーダニにとっての楽園」といえるでしょう。

 

 

カビ・ダニがもたらす体の不調

シックハウスの女の子

カビやダニはアレルギーや肺の病気の原因となります。家に生えるカビは、トリコスポロンやアスペルギルスだけではありません。湿度が高い家には、ほかにもさまざまなカビが生え、体に悪影響を与えます。

 

カビ・ダニがアレルギーを引き起こす

カビが原因になる病気で多いのが、鼻炎やぜんそく、アトピーなどのアレルギーです。また、ダニもアレルゲンになります。ダニのふんや死骸が体内に入ると、それが、さまざまなアレルギーを引き起こすのです。大人のぜんそくの場合は60パーセント以上、小児ぜんそくの場合はなんと約80パーセン卜はダニが原因だといわれています。アレルギー性ぜんそくを引き起こす原因の1位がダニ、2位がカビなのです。

 

また、「ダニが原因の鼻炎を患っている人は全国に2900万人」「重症アトピー患者の約9割はダニが原因」といったデータもあります。いまや日本人の2人に1人が何かしらのアレルギーをもっているといわれる時代。その多くがダニやカビによって引き起こされています。また最近の研究では赤ちゃんのアトピー性皮膚炎が、その後の鼻炎・ぜん息などのアレルギー症状を引き連れてくる現象があり、それを「アレルギーマーチ」と呼ぶそうです。その要素は湿度だけではありませんが、赤ちゃんにアトピー性皮膚炎を起こさせない住環境づくりこそが最も大事なのです。

 

こうしてみると、まるで家が病気をつくっているようです。家族のなかに年中、鼻炎の人がいたり、皮膚が乾燥してかゆいなど、アトピーのような症状があったりするなら注意が必要です。あなたの家は湿気が高く、カビ・ダニだらけの可能性が高いと思ったほうがよいでしょう。

 

結露は建物の寿命を短くし、建物内部に損害を与える可能性がある重要な問題です。結露対策は、断熱性の向上、気密性の向上、窓の強化、湿度管理、木部の保護など多岐にわたりますが、これらの対策を施すことで建物の健康を守り、長寿命化を図ることができます。建物の所有者や管理者は、結露対策を適切に行うことで、建物の価値を維持し、快適な居住環境を提供することができます。


「シックハウス症候群」を防ぐ家づくりとは?

「シックハウス症候群」とは何か原因で起こるどんな症状なのか・・・また、それを防ぐには・・・皆さんはご存知ですか? 健康な家づくりをするために知っておきたい基本的な知識を紹介しています。

 

カビやダニ、ハウスダストにも注意が必要!!

新建材などに含まれる有害化学物質以外の、以前から住まいにあった原因にも注意が必要です。その代表的なものがカビやダニです。空気中にただようカビの胞子や、ホコリにまじるダニの死骸や糞は、ハウスダストとなり、アレルギーやアトピー、喘息の原因になります。また、石油ストーブなどのように、室内で灯油などを燃焼させ、発生した燃焼ガスを室外に排気しないタイプの暖房器具を、換気が不十分な部屋で使うと、室内の一酸化炭素、二酸化炭素、窒素酸化物の濃度が高まり、頭痛やめまいなどの中毒症状が起きたり、ひどい場合は死に至るケースもあります。

 

安全な素材を選んでシックハウス症候群を防ぐ!!


シックハウス症候群を防ぐための有効な手法は、有害化学物質を含まない安全な素材での家を作ることです。さらには、室内空気汚染を防ぐため、換気を重視したプランニングが必要です。

 

安全な素材として第一にあげられるのは、木、土、漆喰、珪藻土、紙などの自然素材です。これら自然素材は、施工の手間がかかったり、デザインのバリエーションが少なく、傷が付きやすい、維持、管理にある程度の手間がかかるなどの大きな弱点があります。その点を十分い納得して選ぶことが重要です。

 

木、土、漆喰、珪藻土、紙などの自然素材ですが、稀に自然の木や塗料の香りなどにアレルギー反応を示す人もいます。また、輸入木材の場合、ムクの木でも木材保存剤などが使用されている可能性があるので、国産のしっかり管理されているものを使用すると安心でしょう。

 

新建材なの新建材を使う場合は、有害化学物質をなるべき含んでいないものを選ぶことが理想です。しかし、現状では、多かれ少なかれさまざまな有害化学物質が使用されていて、完全に排除することはむずかしいのです。ですから最低、「優先取り組み物質」を含まないものを選ぶようにします。「優先取り組み物質」というのは、1996年に建設省や厚生省などを中心に発足した研究機関が配慮すべき物質・薬剤として発表したもので、ホルムアルデヒド、トルエン、キシレンの3物質と、木材保存剤、可塑剤、防蟻剤の3薬剤です。これらは一般的な建材や施工材に多用されていますが、健康への影響がとても大きいト言われています。新建材を使用した場合は、施工終了後すぐに入居せず、できる限り時間をおき、十分換気をして、有害化学物質をある程度揮発させてから入居することが必要です。

 

さらに、目に見えない部分の材料選びにも注意をしましょう。たとえば、壁紙やフローリングなどの接着剤にも有害物質が含まれているものが数多くあるのです。また、床下に防蟻剤を使用した場合、―階の床付近の空気汚染濃度が非常に高くなるので、1階に布団を敷いて寝ると、健康への影響が大きい場合もあると実験報告もあります。土台にヒノキなど虫のつきにくい材料を用いれば、防蟻剤の使用をしないことも可能です。そのほか、施工者の健康を害するグラスウールを用いない断熱材や、有害なアスベストを含まない外壁材や屋根材も主流になっています。さらに家具やカーテン、カーペットなども、なるべく有害物質を含まないものや、まる洗いできるものを選ぶようにしましょう。

 

安全な素材を用いてコストダウン【シックハウス対策】

自然素材などはコストがかかると思われがちですが、実はそうとは言い切れません。確かに節の少ない木材などと限定すると高価であることは間違いない事実です。しかし、多少節があることにこだわらなければ意外と安く仕入れられることも可能なのです。健康住宅に対する意識の高い工務店や中小のハウスメーカーなどは、独白に安く仕入れるルートをもっていることも多いので積極的に確認してみましょう。また防蟻剤を使うことを考えると、土台にヒノキを用いて防蟻剤の使用を省けば、コストはあまり変わらないとも言われています。根太に使う4.5m角ほどの木材は安く入手できる間伐材でまったく問題ないので、そのような部分でコストを抑える方法も考えておきましょう。

 


室内の壁に関しては、漆喰のような湿式工事はコストがかかります。さらには、汚れて塗りかえる場合も、一度はがし落としてから塗り直さなければならず、手間と費用がかかるのです。その点、月桃などの植物を主原料としたり、木のチップをすき込んだ「ルナファーザー」などの壁紙を張る乾式工事ならコストを抑えられ、張りかえも非常に楽です。環境先進国ドイツで開発された「ルナファーザー」は上に専用の塗料を塗ることもでき再塗装も簡単です。または、漆喰の仕上げ塗りをせず、中塗りでやめて土壁にする方法もあります。これならローコストで調湿機能も得られ、汚れた場合重ね塗りも可能です。子供が成長して、いたずら書きの心配がなくなったら、漆喰で仕上げるのもありではないでしょうか。

 

健康住宅に対する意識の高い業者に依頼すべき!!

家づくりの業者の間では、健康住宅に対する関心が高い業者と低い業者があります。残念ながら現状では、その差が大きいのが実情です。関心が低い業者に依頼すると、安易に有害化学物質を含んでいる素材を選ぶことなどが考えられます。全国展開するハウスメーカーではこのようなことはないでしょうが、地方の小さな工務店では、利益重視で危ない建材を使用する場合もあるそうです。

 

意識の高い業者を選んだうえで、打ち合わせの早い段階で健康素材を希望することを伝えることが重要です。たとえばハウスメーカーの場合は、新建材で見積もりをとってしまうと、あとで健康素材への変更がしにくい、などというケースもあります。アイフルホームでも、事前の打ち合わせで健康素材へのこだわりを告げてください。

 

また、自然素材は木がそったり傷がつきやすいなどという特性があるので、完成後、住み手が愛情をもって維持、管理する必要があります。手をかけることが出来ない方は、新建材をお勧めします。引き渡し後、木がそったなどのクレームが入ることを恐れて自然素材を使いたがらない業者も多いので、健康住宅を広く根づかせるためには、住み手の理解度が重要です。設計・施工業者、住み手の3者が意識を高め協力し合うことを抜きにしては、自然素材の家は手に入らないのです。アイフルホームでも積極的に自然素材を取り入れています。

 

健康維持のためには、換気が大きなポイント!!

健康を維持するためには、新鮮な空気を呼吸して、酸素を体のすみずみにまで行き渡らせることが基本です。しかし、上記したように建材に含まれる有害化学物質やダニ、カビなど、室内には意外にたくさんの、空気を汚染する物質があるのです。このほかにも料理や入浴などによって水蒸気や燃焼ガスが発生し、さらには、人間が呼吸するだけでも二酸化炭素の濃度が上がるのです。すなわち、住宅内の換気が十分になされていない室内の空気は、どんどん汚れ、新鮮な空気を呼吸することができなくなってしまうのです。したがってシックハウス症候群の原因にもなるのです。

 

昔の日本の住まいは、窓などの開口部が大きくとられていたうえ気密性が非常に低く、すき問風が吹いていたため、特に換気に気をつけなくても、家の中には絶えず新鮮な空気が入ってきました。ところが最近の住宅は、高気密高断熱がもてはやされ、サッシなどの普及によって気密性がきわめて高くなっているので、間取りや窓の配置を工夫したうえで、こまめに窓をあけたり、換気扇などを利用して、換気をする必要があるのです。ハウスメーカーでは独自の換気システムを用意しているので、それらを検討することもおすすめします。アイフルホームでは「第一種ダクト式熱交換換気システム」と「第一種ダクトレス熱交換換気システム」「第三種ダクト換気システム」をラインナップしています。

 

換気にポイントをおいて「新鮮な空気を呼吸する家」にすれば、建材から出る有害化学物質による影響を極力下げることが出来ます。湿気がたまらないので、ダニやカビを防ぐことも可能です。ただし、健康を保つためには、適度な湿気も必要です。ですから加湿機能が付いた換気システムもあります。

 

「シックハウス症候群」を避けるなら工務店?

徹底的に健康住宅あるいは、シックハウス対策にこだわるなら、アイフルホームよりも工務店のほうがおすすめです。工務店の中には健康住宅・シックハウス対策に徹底的に特化した会社もあります。健康素材・天然建材だけの家づくりが得意な工務店もあるのです。アイフルホームはあくまでも全国展開するハウスメーカーの大企業なので、高い水準の均一的な品質・性能の住宅を提供する会社です。究極のこだわりには対応が難しいのです。

 

ですから、現状ですでにお子様がひどいアトピーで悩んでいるなどの理由があるのなら、健康住宅・シックハウス対策に特化した工務店で検討することをお勧めします。

 

 

私には3人の娘がいますが、長女と三女は、かなりひどいアトピーです。家が原因でアトピー性皮膚炎になったという因果関係は、明確にはできませんが、私の数多くの経験上、巷で言われているような添加物の摂取などよりも、家という環境のほうが大きく影響しているのは間違いないと思います。住環境によるアトピー性皮膚炎の原因は、大きく分けると三つあると推測できます。前述した工業化製品によるVOC、結露によるカビやダニです。

 

工業化製品の家に入居されたお子さんは、アトピーや喘息になる確率が高く、しかも症状が悪化してしまいました。一方、ログ(ウスに入居されたお子さんは、病気にならないばかりか、重度のアトピーでも半年ほどで改善されたのです。こうした両極端な現実を、私は目の当たりにしたのです。このような違いが出たのは、前述した三つの原因(VOC、カビ、ダニ)に尽きるのではないかと思います。

 

工業化製品の家は、その資材に含有されている接着剤からVOCを放出します。また、ビニールを多用していることから調湿性がなく、結露によるカビやダニも発生しやすくなります。そして、ダニのフンや死骸が空気中に浮遊し、その汚れた空気を吸うことでアレルギーやアトピー、喘息など、さまざまな病気になると考えられるのです。ログはウスは、多くの場合無垢材が使用されており、VOCを放出することはありません。また、調湿効果と断熱効果が高いことから、結露が起こりにくくダニ、カビが生じにくいのです。こうした違いが、両極端な結果を招いたのだと思います。

 

「F ☆ ☆ ☆ ☆ の資材を使っているから大丈夫です」

「国の規制をクリアしたものを使っているから安全です」などと答えるハウスメーカーには要注意。規制されている化学物質は、わずか2種類だけであり、特に人体に影響があるといわれるアセトアルデヒドも規制対象になっていません。続けて「アセトアルデヒドも大丈夫なの?」と聞いてみてください。それでも安全と言い通す、あるいは、答えられないメーカーよりも、「私たちは独自にVOC(化学物質)検査をします」というところに任せたほうが安心できると思います。

 

 

カビで死ぬこともある!!

「猛毒カビ」・「殺人カビ」。最近、話題になっているこの名前、聞いたことありませんか?

 

浴室やキッチン、窓枠、壁など、家のなかに発生することもめずらしくないカビですが、実は、私たちの健康を脅かす原因になります。最悪の場合、カビが原囚の病気で死亡する場合もあるのです。

 

家でよく発生するカビ

カビの名前 カビの特徴 引き起こす病気
アルタナリア(ススカビ) 黒色のカビ。浴室やキッチン、エアコン内部など結露が発生する部分に。薬剤や紫外線に強い。 アレルギー生鼻炎などのアレルギー疾患
クラドスポリウム(クロカビ) その名の通り、黒いカビ。本来は土壌に棲んでいて、胞子が空気中に多く飛散している。水場や結露部分、エアコンの内部を好む。薬剤に弱いが、増殖すると薬剤が効きにくくなる。 ぜんそくなどのアレルギー疾患
フザリウム(アカカビ) 土壌に生息するカビで農作物の病気を引き起こす。家では、食品に寄生して、食中毒の原因になることも。そのほか、畳や壁、水場などにも発生。 食中毒
ペニシリウム(アオカビ) 広く自然界に分布しているカビ。みかんなどの柑橘類やおもちなどに発生するのをよく見かける。寒さに強く、家のなかでは、押し入れや結露の多い壁、革靴などに発生する。 アトピーなどのアレルギー疾患、食中毒

 

家の中にいる「猛毒カビ」

たとえば「毎年のように夏風邪をひく」「夏になると、せきが出る」という人は要注意。もしかしたら、すでに体がカビに侵されているかもしれません。梅雨から夏にかけて温度とともに湿度が上昇すると、家にはカビが発生しやすくなります。夏に風邪と似たような症状が現れる場合、そのカビが原因で起こる肺炎の可能性があるのです。この病気を「夏型過敏性肺炎」といいます。家に発生するトリコスポロンという黒いカビのカビ菌(胞子)を繰り返し吸い込むことで、肺にアレルギー反応が起きて発症します。病気になると、最初は夏バテのように体がだるくなり、せきが出て、発熱するそうです。そのため、夏バテや夏風邪と勘違いしてしまう人が多いのです。

 

しかし、そのまま放っておいたり、間違った治療法をおこなうと、毎年、夏が近づくたびにぶり返して、慢性化してしまいます。その結果、徐々に肺が萎縮して、呼吸が苦しくなります。最悪の場合、肺の機能が失われて死に至ることもあります。そのため、トリコスポロンは「殺人カビ」といわれているのです。このトリコスポロンは、日当たりや風通しが悪い、湿気の多い場所が大好きです。家のなかでは、浴室や洗面所、キッチンのほか、エアコンにも多く発生します。またこのカビは、日本の家の10軒にI軒の割合で住んでいるともいわれています。エアコンの通風口をのぞいてみてください。里一っぽい汚れのようなものが見えたら、それはトリコスポロンの可能性が大です。

 

また、カビらしきものが見えなかったとしても、湿度の高い部屋のなかで、何もメンテナンスをおこなわずにエアコンを使っていたら、奥のほうにトリコスポロンが発生していると考えて間違いないでしょう。そのままエアコンを使うと、カビ菌(胞子)が部屋中にまき散らされます。カビ菌は目に見えませんから、知らず知らずのうちに吸い込み、肺炎を発症するリスクがあるのです。

 

カビ菌が空気にいっぱい

また同じように、家のなかで発生する「アスペルギルス(とくにアスペルギルスーフミガータス)」も、殺人カビと称されるカビの一種。別名コウジカビとも言われ、空気中や上など自然界に多く存在しています。家のなかでは、ふとんや枕、エアコンのフィルターなどに見られ、そのカビが空気中にカビ菌を発生させます。それを吸い込むと「アスペルギルス症」という病気の原因になることがあるのです。人の体温で繁殖できるそうです。「アスペルギルス症」にはいくつか種類があります。そのひとつがぜんそくをもつ人に多く発症するアレルギー性の病気(アレルギー性気管支肺アスペルギルス症)で、ぜんそく発作のほか、ひどくなると発熱や喀血などの症状も見られるようになります。免疫力が低下している人がアスペルギルスを含む空気を吸い続けることで発症する病気(侵襲性アスペルギルス症)もあります。アスペルギルスが肺などで増殖してしまって起こる病気で、発熱や胸の痛み、せき、息切れなどの症状があります。ひどい場合は、1~2週間で亡くなる人もいます。

 

他にこんな恐ろしいカビもいます。希ですが海外から持ち込まれた穀物の中に、史上最大の発ガン性物質といわれているアフラトキシンを生み出す「フラバス」という悪玉カビがいる例もあります。家のなかの空気を吸っているだけで、病気になり、死んでしまうこともあるというのですから、おそろしいことです。

シックハウス対策のページ【厚生労働省】

 


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