【タマホーム】 高級住宅ブランド「日本の森と家」

タマホームは高級ブランドになりました???

タマホームで建てた

タマホーム 高級住宅ブランドは成功するのか?

タマホーム、循環型木造住宅に特化した新会社「日本の森と家」を設立

 

(2016年4月1日 / 新建ハウジングDIGITALより転載)

 タマホーム(東京都港区)は4月1日付で、森と都市の循環を促す住宅商品の開発と販売を手がけるハウスメーカー「日本の森と家」(東京都港区、代表取締役:玉木克弥)を100%子会社として設立した。高い質感・デザイン性・環境性能、国産の地域材利用など、木や森、その地域との共生を重視した新たなブランド戦略を行うハイライン事業として推進する。

 

 新会社は、日本の伝統工法の一つである「板倉工法」を採用した商品の販売を今秋から予定しており、現在2つの商品を開発中。木材は徳島県の那賀川流域の杉を中心に使用し、順次、日本各地の林業事業者と提携して地域の材を使った住まいを提供していく。また、木材に限らず、瓦、畳、タイルなど日本の職人たちが作った素材を、現代の住まい方にあうように再定義し、商品に取り込んでいく。商品の販売価格帯は3000万~4000万円を予定。

 

 初期の事業展開では、首都圏、東海、東北エリアに直営店を出店し、環境の良い都市圏周辺部にフォーカス。2017年5月期に直営店で20棟の受注を見込み、翌期からフランチャイズチェーン契約をした地方工務店に、同社が開発した商品を提供していく予定。2021年5月期には500棟の販売を目指す。

 

高級タマホーム 

タマホームの高級住宅 

 

新建ハウジングDIGITALより転載

https://www.s-housing.jp/archives/86938

 

 

 

高級なタマホームはどうですか?

タマホームの高級住宅ブランド

以前にもお伝えしましたが、タマホームが4月1日に高級住宅ブランド「日本の森と家」を立ち上げました。日本の伝統工法の一つである「板倉工法」を採用した高級住宅の販売をこの秋からスタートするためです。価格はなんと、40坪前後の標準的な建物で3000万~4000万円となるようです。タマホームの平均価格は1700万円前後なので、約2倍です。2件分のお値段です。3000万~4000万も住宅資金が用意できるのであれば、迷わず、トップハウスメーカーの住友林業や大和ハウス、積水ハウスで検討する方がほとんどではないでしょうか?では、タマホームの高級住宅はどこに勝算があるのでしょうか?それは「板倉工法」なのでしょうか?

◆国産材で板倉工法の家を建てる


※タマホームの関連動画集めてみました!!

 

 

さらに安いタマホーム!!と、高級タマホーム!!  その背景

10 年余りでトップハウスメーカーの一角を占めるまでに急成長したタマホーム。注文住宅の商品ラインナップ拡充や戸建分譲事業、リフォーム事業など周辺領域に事業を展開することで、更なる収益成長を目指していますが、最近の業績はあまり思わしくありません。

 

2015年下期の決算を見てみると・・・

<売上> 582億円  (前年比 13%減
<営業損失> -26億円  (昨年は15億円の赤字なので昨年より大幅に悪化)

非常に厳しい数字が並んでいます。実際に昨年下期から、業績の良くない地方の支店や営業所を次々に閉鎖しています。ここまではローコスト住宅でイケイケの経営スタイルで伸びてきましたが、大きな岐路に立たされていると言っても過言ではありません。注文住宅の着工件数が30万件を割り込み、今後も回復の見込は人口減少や、高齢化などを考えると望み薄の住宅業界です。そこで打ち出したのが、より低価格な商品の販売と、高級住宅ブランドの立ち上げです。両極端な戦略をとって来たように見えますが、実は業界ではタマホームの高級路線へのシフトは、水面下では当たり前のように囁かれていました。実はタマホームはこの高級ブランド発表の裏で、今までよりも更に安い超ローコストな住宅の試験販売も密かに行っていました。より低価格な商品は、従来よりも3割から4割も安い価格設定での試験販売ですが、思ったように成約は伸びていないようです。坪単価25.8万円の「大安心の家」発表時のような大きな反響を予想していましたが、全くと言っていいほど話題になりませんでした。そしてこの4月1日から高級住宅ブランド「日本の森と家」がスタートしました。低価格路線では失敗した感のあるタマホームは、高級格路線ではうまくいくのでしょうか?

 

ローコスト住宅はよく売るが、高級住宅は売ることが出来るのか? タマホーム!!

今回の「日本の森と家」で販売していくのは、高級住宅です。ローコストな安い売り易い住宅ではありません。そうなると、ターゲットが変わってきます。今までのローコスト住宅は「一次取得者層」がメインでしたが、「日本の森と家」で販売する高級住宅のターゲットは「高所得層・建て替え層」になるはずです。

 

 「一次取得者層」と「高所得層・建て替え層」とでは営業アプローチ、接客対応、訴求提案などがまったく異なります「。一次取得者層」の大きな関心は極論すれば「買えるもかどうか」です。特のタマホームの従来の客層はその色が非常に濃い客層でした。年間収入から借りることができる住宅ローン額を算出して、予算提案を行います。「この予算・金額でこれくらいの家は、他のハウスメーカーでは建てられませんよ!!」と、コストパフォーマンスを強く訴求してクロージングを行えば、ある一定割合で契約は確保できます。しかもローコスト住宅では、打ち合わせなどの手間のかかる作業も短くてすみます。しかし、「日本の森と家」で販売しようとしている高級住宅のメインターゲット「高所得層・建て替え層」は、そうはいきません。お客様のニーズや要望を細かくくみ取り、いかに家づくりのプラン提案に盛り込むことが出来るかというような対応が必要になってきます。もちろん打ち合わせ期間は長くなります。ヒアリング力、提案力、調整力、企画力などといった今までに必要としなかった、総合的な営業力が求められるはずです。

 

 ローコストな低価格帯の住宅の売り方に慣れている営業マンが、即座にこの営業スタイルの変化に対応できるとは思いません。営業マンの再教育、もしくは新規採用がタマホームの挑戦「日本の森と家」には必要でしょう。

 

 

画像はタマホーム公式HPより転載

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