

最近、「契約した住宅会社が倒産してしまい、家が建たなかった」といったショッキングなニュースを耳にする機会が増えてきました。実際、2024年は建設業界全体の倒産件数がここ10年で最も多く、住宅業界を取り巻く環境が大きく変わりつつあります。住宅購入は人生最大の買い物といわれるだけに、住宅会社の安定性は見過ごせない重要な要素です。本記事では、住宅会社倒産が増えている背景とそのリスク、そして後悔しないための見極め方を、専門的な視点からわかりやすくご紹介します。
最近、住宅会社の倒産が増えているのはなぜ?
資材高騰・人手不足・住宅需要減のトリプルパンチが原因です。
2024年に入り、住宅業界では倒産が急増しています。背景には、いくつかの深刻な構造的要因があります。第一に、建築資材の価格が大幅に上昇しています。木材や鉄鋼、コンクリート、住宅設備機器に至るまで、原材料の調達コストが急騰しており、とくに「ウッドショック」と呼ばれる木材高騰の影響は大きく、多くの住宅会社の利益を圧迫しています。加えて、職人不足と人件費の上昇も深刻です。高齢化により経験豊富な職人が減少し、若手の人材確保が困難になっている中で、労務費の負担が企業経営を苦しめています。さらに、住宅ローン金利の上昇や人口減少の影響で住宅需要自体が減っていることも拍車をかけています。これらの要素が同時にのしかかることで、資金繰りの悪化を招き、倒産に至る住宅会社が増加しているのです。

もし倒産されたら、お金や契約はどうなるの?
建築途中でも、お金が返ってこないことがあります。
住宅会社が倒産した場合、施主であるあなたにとっては深刻な被害が発生する可能性があります。まず、契約後に着工前の段階で支払った前払金が戻ってこない事態が起こり得ます。住宅会社がすでに資材を手配したり、他の経費に充てていたりすれば、返還される可能性は非常に低くなるからです。さらに、建築がすでに始まっていた場合でも、工事が途中でストップしてしまい、そのままの状態で放置されてしまうケースもあります。倒産した会社が工事を完了できないため、他の住宅会社に引き継ぐ必要がありますが、その際には再度の契約や費用負担、設計のやり直しといった問題が生じ、数百万円単位で追加費用が発生する場合もあります。特に「完成保証」がついていない契約だった場合、このリスクはさらに大きくなるため、倒産による被害の深刻さは決して他人事ではありません。
怪しい住宅会社って、どう見分けるの?
価格・実績・営業姿勢・保証・透明性をチェックしましょう。
住宅会社選びで後悔しないためには、事前に「その会社は本当に信頼できるのか」を見極める目が必要です。たとえば、極端に価格が安い会社には注意が必要です。他社より何百万円も安い見積を提示された場合は、資材の質や施工体制に問題がないかをよく確認する必要があります。また、過去の施工実績やネット上の口コミがほとんど見当たらない会社も、実態がつかめず不安材料になります。営業担当者がやたらと契約を急がせたり、今月中の契約で大幅値引きなどと提案してくる場合も、資金繰りが逼迫している可能性があります。加えて、保証や保険についての説明が曖昧だったり、明細の開示が不十分だったりする会社も避けるべきです。誠実な住宅会社であれば、契約内容や保証制度についてきちんと説明し、納得できる形で契約へと導いてくれるはずです。

安心して家づくりを任せられる会社の共通点は?
透明性と実績、アフター対応がしっかりしている会社です。
信頼できる住宅会社には、いくつかの共通した特徴があります。まず注目したいのは、施工実績です。年間の施工棟数が安定している会社ほど、社内の施工管理体制が整っており、現場ごとの品質のばらつきが少ない傾向にあります。また、企業としての資本力も大切です。上場企業であったり、複数のグループ会社を持っていたりする住宅会社は、経済的に安定しており、万が一の際にも倒産リスクが低いといえます。契約前の段階で、見積書や仕様書が明確に示され、標準仕様とオプションの違いがはっきりしているかも大きな判断基準になります。そして、最も重要なのはアフターサポート体制です。引き渡し後の定期点検や保証制度が整っている会社ほど、施主との長期的な信頼関係を大切にしている証です。保証内容が10年・20年といった長期にわたることや、第三者機関による検査制度があるかも確認しておきましょう。
住宅会社選びで後悔しないために必要なことは?
焦らず、情報を整理し、信頼できる根拠で選ぶことです。
住宅会社選びにおいて、何よりも大切なのは「焦らず、冷静に判断する姿勢」です。モデルハウスの印象や営業担当者の熱心さに流されてしまうと、本質を見失いがちです。複数社から見積を取り、細かい項目まで比較することで、各社の強みと弱みが見えてきます。また、見積書や仕様書は必ず自分の目で確認し、不明点はその都度質問するようにしましょう。担当者の受け答えが誠実であるかどうかも、会社全体の姿勢を判断する大きなポイントです。自分だけで判断することに不安を感じる場合は、家族や第三者の意見を聞いたり、住宅診断士など専門家の意見を仰ぐのも有効です。情報が溢れている時代だからこそ、正しい知識と冷静な目をもって、後悔のない家づくりに臨みましょう。
【まとめ】
住宅会社の倒産は、決して他人事ではありません。資材高騰や人手不足、住宅需要の減少といった外部要因が重なり、経営状況が悪化している企業も少なくありません。だからこそ、信頼できる住宅会社を選ぶためには、安易な価格や見た目の印象だけで決めず、実績・対応・保証制度などあらゆる側面を冷静に見極めることが重要です。
この記事を読んだあなたが、安心して住宅会社を選び、納得のいく住まいを手に入れられることを心より願っています。
• 全国企業倒産集計(帝国データバンク)
• 建設工事費デフレーター(国土交通省)
• 建設業倒産動向調査(帝国データバンク)
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