【ヘーベルハウス】 CM自粛

へーベルハウス

へーベルハウスHPより

 ヘーベルハウス 杭打ち偽装の影響を真面に受ける

旭化成の苦悩…ヘーベルハウスに逆風

(ヤフーニュースより転載)

 事業の中核である「へーベルハウス」のブランドで知られる住宅メーカー、旭化成ホームズが逆風にさらされている。住宅事業の16年3月期の売上高は5870億円、営業利益は620億円を見込んでいる。売り上げは全社の3割弱、営業利益は4割弱占める稼ぎ頭だ。旭化成ホームズは戸建住宅では、積水ハウス、大和ハウス工業に続く第3勢力に浮上していた。

 

 しかし、大手住宅メーカー7社の15年11月の戸建て注文住宅の受注状況(金額ベース)によると、旭化成ホームズ(アパートを含む)は前年同月比16%減と大幅に落ち込んだ。パナホーム、大和ハウス工業、三井ホームは同4~9%伸びており、明暗を分けた。

 

 旭化成建材の杭打ちデータ改ざん問題の余波で解約が増えたことに加え、広告宣伝を自粛した影響が出た。問題が発覚した10月の段階では受注は3%増え、過去最高を記録していたが、11月に至ってマイナスに転じた。全社的に販促活動を進めるのは難しく、問題の長期化によるイメージの悪化は予測不能である。

 

 

ヤフーニュースより転載

https://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20160126-00010000-biz_bj-nb&p=3 

 

 

 

 

ヘーベルハウスのCM自粛

ヘーベルハウスの羊

 へーベルハウスにとっては今回の関連会社の不祥事は本当に痛い。最近は積水ハウス、ダイワハウスについで、住宅業界での第三勢力としてその地位を括弧あるものとしつつあったからだ。

 こういう不祥事を起こせば、おのずとその対策に追われる。ヘーベルハウスとしては今回、まずCM自粛などのコマーシャル自粛を行った。今回の件は同グループ企業の不祥事であるが、実質的にはヘーベルハウスとは一切関係ないと言ってしまうと問題があるのだろうか。もちろんヘーベルハウスの杭工事を今回不祥事を起こした旭化成建材が行っていたのなら、このようなCM自粛は当たり前だろうが、実際にはヘーベルハウスの杭工事は全く別の業者が行っている。問題はこの自粛を終え、CMを再開するタイミングなのではないでしょうか。果たしてヘーベルハウスはそのタイミングをいつと考えているのだろう。

杭偽装

 行政処分の方向性が決まった段階か? マンションの対処方法が決まった段階なのか? はたまた、マンションの再築が行われ、完成した段階か?行政処分が決まる段階にしても、かなり先の話です。まさか、建て替えが決まり、完成するまで、あるいは全居住者の転居が終わるまでとなると、数年先の話となります。どの段階でも、CM自粛を解除すれば、多方面からの異論、反論は予想される。逆に、マンション完成までCM自粛すれば、業界では伝説となるのではないでしょうか。しかし、コマーシャリズムが売上に大きく影響を与える、昨今の住宅業界ではこのような判断は絶対にないでしょう。そもそも、ヘーベルハウスはCM自粛する必要はあったのでしょうか。

 

本体、旭化成は安泰

今回不祥事を起こした旭化成建材がグループ売上高に占める割合は2.9%であり、この点での経営母体としての影響は限られたものとなるでしょう。なかには、今回のマンション補償費等の影響やグループ全体のイメージダウンの影響を心配する声も上がっています。しかし、これについては、旭化成としての100年以上にわたる事業の蓄積である純資産が1.1兆円であることを考慮すれば、その影響はやはり限定的であると言っていいでしょう。

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