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世間一般に利用されている『六曜』
実は根拠は全くないのでは?
六曜(ろくよう・りくよう)は、先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の6種類から成り立つ暦法で、今でも多くのカレンダーなどに記されています。
先勝 | 万事早きが吉 午後二時より 六時までは 凶なり |
友引 | この日正午のみ凶 朝夕大いに吉なり 儀式を忌むべし |
先負 | この日静かなる事に吉 午前中は凶 午後より吉なり |
仏滅 | この日凶日なれば何事も忌む この日病めば長引く |
大安 | 吉日なり 婚礼 旅行 移転 開店 その他万事よし |
赤口 | 凶日なれば 何事に用いて悪し 但し正午のみ吉なり |
結婚式は「大安」に、お葬式は「友引」を避けるなど、六曜は社会的にも広く認知され、ごく当たり前のように利用されている吉日選定の方法です。私たちは日常生活の中で当たり前のように、大安や仏滅という言葉を使い、物事の予定や日取りなどを決めています。はたしてこの六曜。いつから使われ始めたのでしょうか。そしてその根拠や信憑性はどうなのでしょうか。
六曜は一般的に中国で生まれたとされていますが、いつの時代から暦として確立されたかについては全く持って不明なのです。軍師「諸葛孔明」が発案し、六曜を用いて軍略を立てていたという俗説があまりにも有名ですが、三国時代に既に六曜があったということは非常に疑わしく、後世にこじつけられたと歴史の世界でも常識となっています。
この六曜実は中国でも昔からほとんど使われていた歴史があえません。ごく一部の地方の古い書物に、言葉自体は出てくることもあるようですが、一般的に使われていた、あるいは使われなくとも認識されていた事実は全くないのです。そんなものがなぜ今の日本で当たり前のように、それも有難いものとして広まっているのでしょうか。
「六曜」は9世紀~10世紀に、中国大陸から伝わったとされる暦・こよみです。「六曜」は中国で発案されたと言われていますが、使われていかは非常に怪しい部分があります。三国志の軍師諸葛孔明が六曜を発案し、戦にを用いたと言われていますが、これは最近では完全に否定されています。中国の研究者の間でも三国志時代には、六曜はなかったということになっています。。諸葛孔明の発案については、完全に後からの「こじつけ」だというのが定説になっています。
そしてなんと「六曜」は中国でも使われていたという痕跡がほとんどないのです。全くないと言うと嘘にまりますが、一般的に使われていたという事実はありません。「六曜」が中国で一般的に使われていたという書物は全く発見されていないのです。地方のごく一部の書物には「六曜」の記載があるようですが、それも「六曜」の文字が出てくるだけで、生活の中に用いられていた痕跡はないのです。現在の日本では大切に用いられている「六曜」ですが、実は中国ではその歴史の中では、ほとんど使われていなかったのです。しかし、こんな歴史も実績も伝統もない・・・そんな「六曜」がこの日本で何故も受け入れられているのでしょうか。「六曜」の大安や仏滅にこだわる方は、「六曜」のこの歴史をご存知なのでしょうか。
「六曜」の中国での成り立ちや、日本での歴史などを理解すれば、「六曜」の大安や仏滅には左右されないのでしょうが、多くの方がこの事実をご存知ないのだと思います。
中国でも作られて以来、ほとんど誰にも使われずに忘れ去られた存在だった六曜ですが、意外なところ、日本で日の目を見ることになります。日本で使われるようになったのは、明治時代からです。以外に歴史は浅く、つい最近のことです。
明治5年に時の政府は暦法の大改革を行いました。それぞれの地域では発展してきた多種多様な「こよみ」を現在使われている太陽暦に変えるのが目的でした。その時代は強い国を作るために、統一した近代的な「こよみ」を日本全国に広める必要性があると明治政府は考えていました。その際これまで使われていた古い「こよみ」は迷信であり、使ってはいけないと全ての暦法を廃止し、強力に太陽暦に統一したのです。これまでの「こよみ」やそれに伴う習わしや、言い伝えは表記してはならないことになります。ところが、そうなると、これまで「こよみ」を発行していた業者が、日付だけ書かれた「ただのこよみ」では売れなくなってしまうと嘆きました。実際に太陽暦法施行後に数字だけの「こよみ」が発売されましたが、全く売れずに、闇でこれまの古い「こよみ」が記載された暦が飛ぶように売れたという事実もあります。日本人というものは信心深い人種だということがよくわかる例です。これではいけないとこよみ業者は知恵を絞り、今まで日本では使われていなかった、シンプルでわかりやすい「六曜」を引っ張り出してきたのです。これが政府の規制の対象とならず、現在まで続いているのです。このように六曜は、江戸時代までは誰もまったくもって知らなかった暦法で、明治時代初頭の暦法の改革によってそれ以降急激に、結婚式やお葬式などに使われるようになった慣習なのです。
結論から言いますと、全くもって根拠はないのです。こんなものに左右されて予定や日取りをありがたそうに決めている日本人はどうなのでしょうか。
ところで、この決まり、だれが何を根拠に決めたのでしょうか?六曜とは、先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口の6つのことで、本家の中国では、即吉→共引→周吉→虚亡→泰安→赤口だったそうです。赤口以外はすべて字が変わっていますね。元々の字を見てもわかるように、仏教とは全く関係ありません。元来仏教では、釈迦を始め、占いの類を固く禁じています。日本では親鸞和尚も「日の吉凶を選ぶことは良くない」と説いていて、迷信・俗説の類を固く禁じました。国や行政機関をはじめ、公共機関が提供するあるいは使うカレンダーでは六曜は全く採用されておらず、「根拠のない迷信」として無用な混乱を避けるため、使わないように指導している行政機関や公共団体もあります。
家を建てるにあたり、色々な行事に際してこの六曜を気にして、日取りを選定される方も多いはず。いや、ほぼ100%近くの方が六曜に左右されて日取りを選定しているのではないでしょうか。
しかし六曜は上記のように全くもって迷信、まやかし、根拠のない言い伝えの類です。宗教的な教えに沿っているのならまだしも、仏教的には教えに反しているというのですから驚きです。宝くじを大安に買うというくらいなら可愛いですが、結婚式を通常の2,3倍の料金を払って大安に行うなんて全く馬鹿げた話です。私も全く気にしません。仏滅にマンションの契約をしましたし、婚姻届も仏滅に出しました。
しかし「地鎮祭」やそのほかの「家を建てる時の行事、神事」でも書いたように、家を建てるということは色々な方にご協力を頂き、携わって貰うものなので、その方たちのお考えも考慮する必要があります。家は自分ひとりだけで建てられるものではありません。たくさん方が携わって家は完成するのです。その中にはいろいろな考え方を持った方がいます。特に職人さんの中にはこのような迷信を頑なに信じている方がたくさんいます・・・・・・という意味では、やはり大安が良いという結論になりました。
【生活編】カレンダーの 六曜の由来とは?
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