結露が起こる家は「欠陥住宅」だ!!

家の結露

 

結露が起こる家は「欠陥住宅」

欠陥住宅の結露

これまでこのサイトでは、化学物質を中心とする健康被害について述べてきましたが、シックハウス症候群の原因はそれだけではありません。実はこの結露もシックハウス症候群の引き金となっているのです。

 

結露が起こる仕組みとは?

では、なぜ結露が発生するのでしょうか。

 

「水蒸気を含んだ空気が冷やされ、温度が露点(空気の温度が下がって水蒸気が凝結しはじめる温度)以下になると、空気中に含みきれなくなった水蒸気は水滴となってあらわれます。こうした空気中の水蒸気が冷やされ凝結し、地面や物体、たとえば窓ガラスや壁などに水滴が付着します。この現象を結露というのです。」

 

結露はどこでも起きるから仕方ない、住む人の生活の仕方が悪いからだなどと、よく住宅会社やマンションの大家などが言いますが、これは疑ってかかる必要があります。最近の賃貸契約でも、結露の結果カビが生えた場合、賃借人の責任とする取り決めがまかり通っているのです。これは日本での常識かもしれませんが、世界では非常識です。

 

海外では明らかな「欠陥住宅」

ドイツで長く生活をした私の知人は、

 

「ドイツをはじめヨーロッパ各国で、結露が発生するような建築物をつくる人なんていません。結露が出るような建築物を日本で本当につくっているのなら、その業者は素人です。私には信じられません。結露は人の健康を害するだけでなく、建築物も早く傷めてしまうので、長持ちはしないでしょう」

 

と話します。結露ができるのは、住む人の責任ではなく、その家を建てた会社の責任だったのです。結露が発生する家は「欠陥住宅」であるといっていいでしょう。

 

結露でアトピー

カビやダニが原因でアトピーになる!!

 

結露は住む人の健康に多大な悪影響をおよぼします。結露がひとたび出ると、必ず結露水によってカビやダニが発生するからです。結露からカビ、カビからダニという悪循環の結果、住む人の健康が害されていきます。

 

結露がアトピーを引き起こす!!

アトピーやぜんそくなどのアレルゲンのなんと90%以上を占めるダニと言われています。家の中に生息するダニは約40種類ほどで、一軒の家には数千万以上のダニがいると考えられています。ダニのなかでもアレルゲンとなって健康問題を引き起こすのは、人を剌したり、血を吸ったりするマダニではなく、ホコリの中や布団、じゅうたんなどに住みついているコナヒョウヒダニやヤケヒョウヒダニです。屋内にいるダニのなんと70~95%を占めています。ダニの大きさは0.2~0.3mm程度です。温度が27〜30℃、相対湿度が76%前後といラ高温多湿の環境を好みます。このダニのエサがカビなのです。ダニは人間や動物の毛、フケ・垢などのたんぱく質を主にエサとしていますが、さらにはカビも大好物です。家の中に発生するカビもダニと同様、アレルギーの原因となっています。そしてアトピーの原因にもなっています。

 

カビも高温多湿を好み、食品、皮革製品、衣類、家具、壁などに発生するほか、エアコンのフィルター・熱交換器、押し入れ、アルミサッシの結露、浴室などの水回りりに生えやすいのです。住宅内に見られるカビはおよそ40種類あります。その胞子や菌子が空中に舞い、食品などに付着して繁殖し、目につくようになります。カビは気管支ぜんそく、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎の原因にもなります。カビアレルゲンが肺で抗体と融合し、そこに白血球などが作用して炎症が起こり、気管支ぜんそくになるといった具合です。

 

アレルギーを起こしやすいのはクロカビの仲間です。暖かい時期になると繁殖が始まるため、通常は7月から9月にアレルギーの症状が出やすくなります。しかも真冬以外は活動を続けるため、カビアレルゲンに敏感な人なら11月ぐらいまでアレルギーに苦しめられるのです。そして、これらのカビが肺や脳、胃腸管などに侵入して病巣をつくると、人は死んでしまうことさえあります。カビが原因で大が死ぬことは、一般にはほとんど知られていないのではないでしょうか。しかし現実問題として、いままでに多くの大たちがカビによって亡くなっているといいます。ある専門医師によると、肺炎で亡くなった人の遺体を解剖すると、肺の中にカビが発見されるケースがときどきあるそうです。死因は肺炎とされていても、その元凶がカビだったというケースです。

 

 

表面結露よりも恐ろしい内部結露

結露は発生する場所によって大きく2つに分けられます。通常、結露と多くの大が認識しているのは、室内側の窓や壁に水滴が付着する状態で、目に見える形であらわれる「表面結露」のことです。一方、「内部結露」あるいは「壁内結露」と呼ばれるものは、壁の内側や床下、天井の上といった場所で発生して表面結露よりも始末が悪いのです。なぜならば、発生場所が目に見えないところであるために発見が遅くなることが多く、カビやダニの発生を抑えることができないからです。

 

内部結露は家を腐らせる

さらに恐ろしいことには、この内部結露は家を支える構造材を湿らせ、時間をかけて腐らせていきます。建物の耐震性能や耐久性について関心をもつ大が増えてきていますが、建てたときは頑丈な構造をしていても、内部結露が原因となって構造部分の腐食が進んでいくと強度が低下して、大きな地震に見舞われたときに倒壊してしまう恐れさえでてくるのです。カビとダニを発生させて住む人の健康を脅かし、見えないところで住宅の構造部分を腐らせて耐久性能をいちじるしく低下させてしまう結露。この結露を防ぐためには、「断熱」「気密」「換気」「冷暖房計画」に配慮した家づくりを心がけることが必要です。

 

 

欠陥住宅はカビ・ダニの楽園!!

ダニとカビ 欠陥住宅

 

カビは目に見えないだけで、どこにでもいます。

 

カビは糸状の菌糸と丸い胞子でできていますが、空気中に漂うカビの胞子は目に見えないほどにとても小さいのです。それが浴室や窓のサッシ、食べ物などに付着すると、そこに菌糸が根のようにはり、胞子を伸ばします。そこから増殖していくと、目に見えるカビとなります。目に見えないからといって、カビがいないとは限らないのです。

 

湿気がたまりやすい日本の家

日本の住宅の多くはカビが発生しやすい状態になっています。なぜならば湿気がたまりやすいからです。

 

昔の日本の家は、蒸し暑さ対策として「風通しがよいこと」が重要視されていました。たとえば、ふすまや障子などの建具を開ければ、家全体に風が通るようになっていましたし、床下には空洞があって、常に風が通るようになっていました。ただ、耐震性や家の温かさなどが求められるようになったこと、人口が増えて住宅事情が変わったことなどによって、完璧ではないにしても、以前よりは気密性の高い家(マンション)が増えてきました。ただ、気密性が高くなれば、当然、風通しは悪くなります。そのため、換気をしっかりしないと、湿気も外に逃げず、家のなかにたまってしまい、湿度が高くなってしまいます。

 

その湿度の高さがいろんな問題を引き起こしているのです。人は息を吐き出すとき水分もいっしょに排出しています。実は、ひと家族(5人)で、お湯を沸かしたり、料理をしたりするときに発生する水蒸気、お風呂のお湯の湯気などで、1日10リットルもの水分をばらまいているのだそうです。その湿気を家にためこまないためには、空気といっしょに外へ逃がす必要があるのです。

 

湿度が高ければ結露も起こりやすい

 

湿度の高さは結露の原因にもなります。

 

湿度が高いということは、空気中にある水分が多いということです。その空気が冷やされると、結露になります。暖かい空気ほど多くの水蒸気を保持できるからです。水蒸気を多く含んだ暖かい空気が冷やされると、保持できなくなった水蒸気が水に変わります。それが結露です。

 

そのため、冬、断熱性の低い窓や壁、暖気が届きにくい押し入れの奥などに結露ができます。そして、そこにカビが発生するわけです。つまり、近年の日本の家は、梅雨から夏の湿度が高い時期だけでなく、一年中いつでもカビが生えやすい環境になっているのです。

 

カビが生える家には、ダニも多い

カビが生えやすい家には、ダニもたくさんすみついています。ダニも湿気と適度な温度を好むため、室内の湿度が高くなると増殖しやすくなります。カビが発生しやすい環境は、ダニにとっても快適なのです。さらに、カビはダニのえさになります。

 

カビが多ければ多いほど、ダニが暮らしやすくなるわけです。さらに、ダニの排泄物や死骸はカビの栄養源にもなります。カビが発生すると、ダニが増え、さらにカビが増えるという悪循環に陥ってしまうのです。夏場はジメジメしやすく、冬に結露ができやすい日本の多くの家は、カビとダニが仲良く共存できる場所。まさに「カビーダニにとっての楽園」といえるでしょう。

 

 

 

カビ・ダニがもたらす体の不調

シックハウスの女の子

カビやダニはアレルギーや肺の病気の原因となります。家に生えるカビは、トリコスポロンやアスペルギルスだけではありません。湿度が高い家には、ほかにもさまざまなカビが生え、体に悪影響を与えます。

カビ・ダニがアレルギーを引き起こす

カビが原因になる病気で多いのが、鼻炎やぜんそく、アトピーなどのアレルギーです。また、ダニもアレルゲンになります。ダニのふんや死骸が体内に入ると、それが、さまざまなアレルギーを引き起こすのです。大人のぜんそくの場合は60パーセント以上、小児ぜんそくの場合はなんと約80パーセン卜はダニが原因だといわれています。アレルギー性ぜんそくを引き起こす原因の1位がダニ、2位がカビなのです。

 

また、「ダニが原因の鼻炎を患っている人は全国に2900万人」「重症アトピー患者の約9割はダニが原因」といったデータもあります。いまや日本人の2人に1人が何かしらのアレルギーをもっているといわれる時代。その多くがダニやカビによって引き起こされています。また最近の研究では赤ちゃんのアトピー性皮膚炎が、その後の鼻炎・ぜん息などのアレルギー症状を引き連れてくる現象があり、それを「アレルギーマーチ」と呼ぶそうです。その要素は湿度だけではありませんが、赤ちゃんにアトピー性皮膚炎を起こさせない住環境づくりこそが最も大事なのです。

 

こうしてみると、まるで家が病気をつくっているようです。家族のなかに年中、鼻炎の人がいたり、皮膚が乾燥してかゆいなど、アトピーのような症状があったりするなら注意が必要です。あなたの家は湿気が高く、カビ・ダニだらけの可能性が高いと思ったほうがよいでしょう。


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