ハウスメーカーが使う集成材の比較

無垢と修正

 

無垢材に比べて、いろいろないちゃもん?をつけられる事が多い集成材ですが、その強度は、新品時には国産の無垢材よりも数値的にははるかに上回ります。無垢材の反りや歪み、あばれなどの木が本来持ち合わせているデメリットを、最新技術を用いて高い品質レベルで、トラブルの少ない木材として加工され工業製品となった木材が集成材です。

 

メーカー名 商品名 使われる商品 樹種
積水ハウス 「プレミアム集成材」 シャーウッド

北欧産 
樹齢80~120年

 

オプション設定
杉(国産)
桧(国産)

住友林業 「スーパー檜」

マルチバランス構法
ビッグフレーム構法

桧(国産)
ダイワハウス 「構造用集成材」

ジーヴォ
その他

柱:杉(国産)
  桧(国産)
梁:カラマツ

ミサワホーム  

耐震木造住宅
「MJ Wood」

 

柱:桧(国産)
土台:桧(国産)
その他:
ホワイトウッド

タマホーム    

柱:杉(国産)

 

「無垢材」vs集成材

集成材vs

 

無垢材は、集成材に比べると多少痩せたり反ったりはしますが、家がゆがんで困るといったような、直接生活に影響を及ぼすようなことはありません。私は個人的には、これを第一にすすめています。予算が少ない場合は杉、予算がある場合はヒノキが良いでしょう。

 

集成材にも外国産と国産がある

集成材はラミナという長い板を、接着剤で数枚張り合わせて作られた合成の角材です。北欧で開発されたため、市場に出回っている集成材の多くは北欧製ですが、北米製や日本製もあります。特に最近では日本製が技術的に大きな進歩を遂げています。集成材の利点は、ラミナの段階で十分に乾燥させるため、収縮や反りがあまりないことです。木材は、乾燥すればするほど強くなるという性質があるので、とても強度が高いという側面もあります。さらに、角材をとった後に残る半端なサイズの木を利用できるため、安価という利点もあります。ただし、接着剤などの化学物質に敏感な人は、注意が必要です。実際に、敏感な人はクロスや集成材が使われている家に入るだけで頭痛などを起こします。そういう人の場合は、全館換気システムや、VOC(揮発性有機化合物)を消す作用を持つ自然素材などを活用すればいいと思います。

 

ヒバという木があります。特に青森ヒバは、「ヒノキチオール」という成分が、多量に含まれています。ヒノキチオールは前に述べたaピネンと同じようなものですが、防虫に関しては非常に高い効果があります。「青森ヒバで建てた家には虫が入ってこない」とさえいわれます。青森ヒバの無垢角材はかなり高価でなかなか使えませんが、青森ヒバ集成材なら結構現実的な値段なので、予算が許せば使いたいものです。

 

JASによる用語の定義

【集成材】

ひき板または、小角材等をその繊維方向を互いにほぼ平行にして、長さ、幅および厚さの方向に集成接着した一般材をいう。

 

【造作用集成材】

ひき板または、小角材等を集成接着した素地のままの集成材およびひき板の積層による素地の美観を表わした集成材(表面にみぞ切り等の加工を施したものを含む)であって、主として構造物等の内部造作に用いられるものをいう。

 

【化粧貼造作用集成材】

ひき板または、小角材等を集成接着した素地のままの集成材の素地に美観を目的として薄板を貼り付けた集成材(表面にみぞ切り等の加工を施したものを含む)であって、主として構造物等の内部造作に用いられるものをいう。

 

【構造用集成材】

所要の耐久力を目的として5枚以上のひき板を長さ方向にフィンガージョイントまたはこれと同等以上の接合能力を有するようにして積層したまっすぐあるいは、わん曲形状の集成材であって、主として構造物の耐力部材として用いられるものをいう。

 

【化粧貼構造用集成材】

所要の耐力を目的として5枚以上のひき板を長さ方向にフィンガージョイント、またはこれと同等以上の接合性能を有するように積層し、その表面に美観を目的として薄板を貼り付けた集成材であって、主として構造物の耐力部材として用いられるものをいう。

 

 

集成材の注意点

集成材vs無垢

 

集成材とは字のごとく、天然の木材を集めたものを重ね合わせて接着し、スライスして規格化した材料です。変形しにくく割れにくく、天然の木材なら巨大なものを使用しなければならないような大断面の部材や大スパンの場所に適しているため、構造設計者には人気があり、また天然の木材を探す手間もはぶけるため、今日では天然無垢の木材の代替とされています。

 

工業化木質製品とは、機械によって製造された木片(木くず、繊維、薄板など)を接着剤によって組み合わせた、主に板状の製品です。軽量で加工しやすいのが特徴です。集成材と工業化木質製品に共通するのは、湿度の影響を受けにくく、また大断面を可能にするといった点です。問題なのは、接着剤を使用するため、製造過程や使用中に有害物質が発生(揮発)する場合があることです。ここで接着剤の種類が問題となってきます。接着剤にはホルムアルデヒド、イソシアヌレート、フェノールなどが含まれているものを多いため、住宅会社にあらかじめ使用する製品を確認し、製品データを調べてもらう必要があるでしょう。

 

工業化木質製品にどういうものがあるのか紹介しておきましょう。

【合板(ベニヤ)】 表面の化粧板として使われる
【パーティクルボード】 表面の化粧板および表面仕上げとして使われる
【木毛板】 パーティクルボードの代替品
【OSB合板・MDF合板】  パーティクルボードの代替品
【積層板】 天然の無垢材に見える板

 

 

これら以外にも種類はありますが、いずれにせよ接着剤を使っていることを忘れてはいけません。これらの使用に際しては、次の条件をクリアしなければ危険です。

合板についてはJAS規格のFI合板かホルムアルデヒドなど有害物質を含んでいないものに限る。

 

パーティクルボードについてもJAS規格のEOあるいはホルムアルデヒドなど有害物質を含んでいないものに限る。

 

すべての接着剤については、何か含まれているか細心の注意を必要とする。

しかし、なかには接着剤を使わないでできた製品もあります。それが「木質繊維板」です。この製品は、製作所から出た残材、木くずなどの木材繊維をほぐしてつくられ、木材本来の樹脂によって接着されています。もっともエコロジーな素材といえるでしょう。ただし、繊維板といっても若干の接着剤が含まれる場合があるので注意しましょう。

 

 

このように集成材と工業化木質製品を利用する際には、以上述べてきた条件をクリアしたものを選ぶようにしましょう。これらの素材をライフサイクルで見ると次のようになります。

 

加工・生産においてのエネルギー使用量はやや多い。
建築工事は容易なため、その際の干不ルギー使用量は低い。
天然の木に比べて乾燥・収縮度合は低いため、メンテナンスは楽。
接着剤や木質製品によって室内空気および調湿性能は異なる。
構造強度は全般的に高い。
廃棄・処分においては接着剤の関係から燃やしてはいけない場合がある。

 


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