
『パナホーム』 と 『パナソニック テクノストラクチャー』は、全く別のハウスメーカーです。間違いやすいので気をつけましょう。パナソニックの住宅関連のリリースは、『パナホーム』関連のものもありますし、『パナソニック テクノストラクチャー』関連のものもあります。一般的にはパナソニック=『パナホーム』と思いがちですが、パナソニックからの発表には『パナソニック テクノストラクチャー』の情報が多く含まれています。
大前提として『パナホーム』と『パナソニック テクノストラクチャー』はパナソニックグループの関連会社です。ですから、ともにパナソニックグループの技術力を生かしたハウスメーカーです。しかしその立ち位置には大きな違いがあります。『パナホーム』はパナソニックグループの筆頭関連会社ですが、『パナソニック テクノストラクチャー』は、今は無き「パナソニック電工」から派生したハウスメーカーです。現在のポジションは【パナソニック株式会社 エコソリューションズ社 ハウジングシステム事業部傘下】・・・・と、複雑な立ち位置となっています。相撲で言えば『パナホーム』は横綱、大関といったところでしょうが、『パナソニック テクノストラクチャー』は、十両筆頭といった感じでしょうか。当たり前ですが、資本金や企業規模は『パナホーム』の方が圧倒的に大きく、『テクノストラクチャー』はその足元にも及びません。更には知名度やブランド力に関しては雲泥の差があるのも事実です。しかし、『パナソニック テクノストラクチャー』も20年以上の歴史もありますし、50,000棟以上の建築実績もあります。展示場やモデルハウスは北海道から鹿児島まで日本全国にあります。
パナソニックのホームページに『パナホーム』と『パナソニック テクノストラクチャー』について「別の会社」と書いてあります。中堅ハウスメーカー並みの規模と実力派有しています。そこにパナソニックの後押しがあるので、安心して住宅建築を頼めるでしょう。
3. パナホームとの関係は?
パナソニック(株)およびパナソニックESテクノストラクチャー(株)はテクノストラクチャーや設備建材などの住宅用部材を工務店やビルダーに供給する部材メーカーです。パナホーム(株)は住宅やアパート、マンションなどの施工・販売までを行うハウスメーカーでパナソニックのグループ会社ですが、別の会社です。
(パナソニック公式HPより引用)
『パナホーム』と『パナソニック テクノストラクチャー』。この2社の扱う住宅には構造上の大きな違いがあります。『パナホーム』が販売しているのは軽量鉄骨軸組構造の「カサート」や重量鉄骨ラーメン構造の「ビューノ」などの鉄骨住宅ですが、(基本的には木造住宅は扱っていません)『パナソニック テクノストラクチャー』は木に鉄を組み合わせた梁「テクノビーム」が特徴の木造軸組の住宅です。2社の住宅の構造は全く異なるものです。
『パナホーム』 = 鉄骨住宅
『テクノストラクチャー』 = 梁を鉄で補強した木造住宅
テクノストラクチャーでは、木材の代わりに鉄とコンクリートを組み合わせたテクノビームを使用します。これにより、針(柱)部分の強度が向上し、耐震性が高まります。
一般的な木造住宅では、針と梁などの接合部に木材を切り欠いて接合しますが、テクノストラクチャーでは、接合部の木材を最小限にし、金具接合を採用。これにより、接合部の強度が向上します。
テクノストラクチャーの家は、一般の住宅の約2倍にあたる388項目の構造計算が行われます。これにより、建物全体の強度が高くなり、地震に対する耐性が向上します。
構造的に強い家
テクノストラクチャーの特徴的な構造により、地震に強い住宅が実現します。
高度な構造計算
厳格な構造計算に基づいて建物が設計されるため、耐震性が高まります。
結露の心配
テクノストラクチャーの特殊な構造により、結露が発生する可能性があります。特に、テクノビームと呼ばれる鉄製の構造材料に露出部分がある場合、結露に注意が必要です。
間取りの制約
構造計算の厳格な基準により、間取りに制約が生じる可能性があります。理想的な間取りが制約されることがあるため、柱や壁の配置に注意が必要です。
価格が高い
テクノストラクチャー工法を採用することにより、一般の木造住宅に比べて価格が高くなる傾向があります。これは、高度な構造計算や特殊な構造材料を使用するためです。
実際に建てる場合もこの2社では大きな違いがあります。『パナホーム』の鉄骨住宅は『パナホーム』が接客し、契約行為を行い、設計、管理、建築まで全て行いますが、『パナソニック テクノストラクチャー』の場合は、それら全てを、その地域の指定工務店が行います。いわゆる「フランチャイズ制」となっています。『パナソニック テクノストラクチャー』は技術やノウハウ、建材の提供のみで、実質的な業務は全て指定工務店がおこないますので、その指定工務店によって『パナソニック テクノストラクチャー』の評判は大きく異なります。施工技術もさる事ながら、接客対応や提案力の力量差が大きいと問題になっています。『パナホーム』では全国一律にハイレベルの対応が期待できますが、『パナソニック テクノストラクチャー』では、指定工務店次第ということになります。基本的には地方の中規模の工務店ばかりなので、大手ハウスメーカーのような対応は期待しない方が無難でしょう。イメージ的には『パナソニック テクノストラクチャー』はハウスメーカーというよりは、ノウハウと建材を提供する建材メーカーに近いと考えた方がよいでしょう。
『パナホーム』と『テクノストラクチャー』では、その価格・坪単価も大きな違いがあります。『パナホーム』が扱う主力商品の鉄骨住宅「カサート」は、実質的な坪単価が70~80万円とかなり高額な価格帯となっていますが、『パナソニック テクノストラクチャー』が扱う住宅は、実質的な坪単価が40~50万円となります。『パナソニック テクノストラクチャー』の場合は、木造軸組工法を採用する中堅ハウスメーカーとほぼ同じ坪単価になります。鉄骨の『パナホーム』と基本的には木造の『テクノストラクチャー』ですから、この価格差は当たり前かもしれません。『テクノストラクチャー』は「木造と鉄骨造のハイブリッド住宅なのに安い!!」と、勘違いされている方が多いようですが、大きな間違いです。『テクノストラクチャー』は、基本的には木造住宅です。木造軸組構造の梁を鉄骨と木で構成しているだけです。
『テクノストラクチャー』の住宅を「鉄骨造」と「木造」の中間。鉄骨住宅と木造住宅の良いところを組み合わせた住宅。鉄骨と木造のハイブリッド住宅。などと勘違いされている方多いようですが、あくまでも木造住宅と思っておいたほうがよいでしょう。鉄を使っているのは梁だけです。柱や土台には鉄は使っていません。梁のたわみを防ぐために鉄を使っているだけです。そのほかは一般的な木造軸組構造の住宅とほぼ同じです。ですから、積水ハウスの「シャーウッド構法」や住友林業の「ビッグフレーム構法」などといった、木造住宅の柱と梁、土台、基礎の接合部を特殊な金物で補強した住宅とは全く異なります。「シャーウッド構法」や「ビッグフレーム構法」は鉄骨住宅並みの強度や耐震性がありますが、『テクノストラクチャー』にはそこまでのものはありません。一般的な木造住宅よりも少し耐震性が高いぐらいに考えておいた方が無難でしょう。『テクノストラクチャー』は、基本的には木造住宅です。
「木と鉄を複合させた強さと耐震性」を謳っている『パナソニックESテクノストラクチャー』ですが、実際の強さや耐震性はどうなのでしょうか? 簡潔に言えば、鉄骨住宅と特殊木造住宅の間。それも木造寄り。といった感じでしょう。住友林業の「ビッグフレーム構法」や積水ハウスの「シャーウッド」のような耐震性は『パナソニックESテクノストラクチャー』にはありません。更にはこれらに共通する設計自由度の高さも『パナソニックESテクノストラクチャー』では、かなり劣ると言えます。言わずもがな、それは価格がはっきりと示しています。イメージ的には木造住宅の梁を鉄骨で補強して、一般的な木造よりも少し耐震性や設計自由度が上がったと思っておいたほうが無難です。過度な耐震性は求めない方が良いでしょう。柱が減って設計自由度が上がる。間取りやプランが木造よりも選択幅が広がる。と、設計やプランに目を向けたほうがよいでしょう。
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