
各ハウスメーカーの全館空調システムを一覧にしました。多くのハウスメーカーが独自の全館空調システムをラインナップしていますが、実はそれぞれに大きな機能的な違いがあります。
ハウスメーカー名 | 商品名 |
---|---|
積水ハウス | 「エアシーズン」 |
ダイワハウス | 「エアースイート 」 |
セキスイハイム | 「快適エアリー 」 |
パナホーム | 「ピュアテック 」「エアロハス」 |
住友林業 | 「エアドリーム ハイブリッド 」 |
三井ホーム | 「スマートブリーズ 」 |
タマホーム | 商品名不明 |
トヨタホーム | 「スマートエアーズ 」 |
三菱地所ホーム | 「エアロテック」 |
住友不動産 | 「きくばり」 |
ヤマダ・エス・バイ・エル | 商品名不明 |
アイフルホーム | 商品名不明 |
フィアスホーム | 商品名不明 |
アキュラホーム | 商品名不明 |
ユニバーサルホーム | 「地熱床システム」 |
東急ホームズ | 「ミルクリーク グリーンエア 」 |
セルコホーム | 商品名不明 |
※パナホームの新全館空調システム「エアロハス」 カサートシリーズに拡張!!
![]() |
中古価格 |
「全館空調」の採用は、結露のない家、カビのない家、シックハウスのない家、アトピーのない家につながります。この全館冷暖房を省エネルギーで実現させるためには、断熱・気密の高さが条件となります。ここでは冬場の「全館空調」を例に解説しましましょう。
日本では、以前からの習慣で一部屋ごとの局所暖房が行なわれてきています。そのためか、人のいない部屋も暖めるのは電気代がかさむという感覚があります。しかし、先にも述べたように、暖房でエネルギーをたくさん使用するのは冷えた部屋を暖める場合であって、全館空調は家全体を均一な温度に保つ方法だから、心配するほど消費エネルギーは大きくないのです。しかも、高レベルの断熱・気密がほどこされた住宅ならば、全館空調をよリ省エネルギーで実現できます。全館空調を実現するために利用されるのが、集中式暖房といわれるものです。
集中式暖房の場合、住居内で必要とされる熱はすべて集中式の暖房ボイラーによって生産されます。燃料はガスや石油などで、設備によっては自動運転も可能です。この暖房熱は配管やダクトで住居内に分配されるため、暖房機をどこに置くかは自由です。暖房熱を送るためには熱媒体が必要ですが、よく利用される熱媒体は水です。水は熱をたくさん吸収して運ぶことができます。空気も熱媒体として利用されます。空気が水より優れている点は、配管システムが気密性に欠けていて漏れたとしても、住宅内に損傷を起こすことがほとんどないことです。しかし、空気は水より軽いため、わずかな熱容量しかなく、同じ熱量を伝えるためにはじつに水の3000倍以上の容積が必要となります。したがって、一般の住宅の場合には水を熱媒体とするケースが多いのです。温水暖房の場合、個々の暖房機器への熱の運搬は2本の導管(給水と排水)によって行なわれています。たとえ広い範囲に配管する場合でも、温水暖房なら循環ポンプによって分配するため、技術上問題ないとされています。
暖房器具の大きさですが、これは各住宅の大きさや住まい手の希望、すなわち暖房計画によって決定されます。設置場所は窓の下あたりがいいでしょう。窓辺の熱損失が一番大きいのでそれを補えるし、壁を暖めた輻射熱によって部屋が暖められるからです。こうした壁や床あるいは天井などの幅射熱を利用した、いわゆる輻射暖房は先人たちの知恵です。
ドイツ、スウェーデンなど住宅先進国では、全館空調の考えに基づいて、外張り断熱で高断熱・高気密を実現し、壁、床、天井などによる輻射暖房を利用しています。器具については、パネルビーターが一般的です。パネルヒーターが用いられる理由は、壁に沿って設置できるため、わずかなスペースでも大きな熱放出面積が確保でき、室内の空気を効率的に暖めてくれるからです。日本にも多くの暖房器具がありますが、地域によって違ってきますので、あなたの選んだパートナーに相談しましょう
※記事内には「PR」の宣伝活動および、アフィリエイト広告が含まれております。