■★■ オール電化住宅の「照明計画」 失敗しない10か条!!

オール電化住宅の照明計画10か条!!

照明計画 オール電化

 

 

照明を選ぶ10か条

・暗がりを照らす目的よりも暮らしの演出面に重要度がシフトすることが成功のポイント!!

 

住まいの照明は、暗がりを照らすだけでなく、暮らしを演出する重要な役割を担います。社団法人照明学会の「住宅照明技術指針」以下のような項目に留意して、照明設計や照明器具の選定を行うことが大切になります。

①明るさが安定で高齢者にも心地よい照明であること。
②快適性が保たれ、家族の生活のリズムに合っていること。まぶしくないこと。

 

③効率がよく、イニシアルコストとランニングコストがりリーズナブルであること。

 

④省エネルギー的であること。点滅が容易であること。

 

⑤環境(エコ)に対応していること。

 

⑥火災、感電に対し安全性が高いこと。ダウンライトの放熱が十分であること。

 

⑦掃除がしやすく、ランプ交換が容易であること。

 

⑤フンプの寿命が長いこと。

 

⑤器具は美観性に秀れ、ランプは絵画など美術品に対して演色性のよいものとすること。

 

⑩周囲の温度、湿度などにも安定した性能を保つこと。

 

つまリ、住む人一人一人のライフスタイルに合った器具や光源を選ばなくてはいけないのです。とくに、高齢者の生活する空間の照明は、明るさを含めて不自由や危険がないように設計しておく必要があリます。

 

 

 

 

適材適所の照度基準

・適材適所で用途に合った明るさが必要です。

 

JISの住宅照度規格

若年者に比べ、高齢者が不自由なく生活するには約2倍の照度が必要です。そのため、高齢者の部屋の場合、照明器具は6畳の部屋には6~10畳用の器具をというように、ひとまわリ明るい照明を採用するのがよいとされます。照度は明るさの尺度で、ルクスという単位を用いて表わされます。

 

たとえば、晴天の日の日なたの照度は10万ルクスです。晴天の日の日陰は1万ルクス。晴天の北側窓際は1000~2000ルクス。晴天の室内の中央は100~200ルクス、さらに満月の夜(地上)で0.2ルクスとなリます。住宅の照度基準はJISで規格化されています。高齢者が居住する環境では、この基準は最低値と見ておく必要があります。参考までに、最近のオフィスの照度は500~700ルクスを平均照度とし設計されています。

 

 

 

高齢者を配慮した照明計画の留意点

・高齢者の運動能力の低下に考慮した器具選びが重要です。

 

高齢者には2倍の照度が必要

高齢になるほど視力が低下し、かつ、一局演色性の暖色系(赤味を帯びたランプのあかり)の光源を好む傾向かあリます。一方で、眼の水晶体が濁リ、光が拡散しやすくなってまぶしさを感じます。そのため、住宅の照明設計はオフィスの照明と異なった観点で設計すべきであり、明るさ(照度)の数値も大きくする必要があリます。さらに明暗の順応力の低下にも配慮して、明るさを急に低下させたり、上げないことも必要です。年齢ごとの必要な明るさを比べたものです。これからも分かるように、40歳の人が20歳の若者と同じような物の見方をするには、照明の照度を1.8倍にする必要があるのです。

 

生活リズムの低下に対応

高齢者は睡眠のリズムが低下しがちです。そのため、生体リズムを考慮した光環境の設計(高照度光の活性スタンド、爽やかな目覚めの天井灯など)を考慮します。また、高い場所のランプの交換は、高齢者にとっては危険です。吊り下げ灯の高さを調整できる器具はランプの交換が容易であり、清掃のときに照明器具のカバーが外しやすくて便利です。

 

足元の明るさが安心感を与える

足元灯は、廊下や階段の足元を明るくし(劇場の客席足元灯と同様)転倒の危険性を少なくします。人感センサー付足元灯なら、暗が0でもスイッチを探さずにすむので便利です。

 

 

 

最適な光源の選び方

・LED光源は広い範囲をカバーする用途にはまだまだ不向きと言えるでしょう。

 

時代は白熱灯からLED光源へ

住宅用照明の光源は、発光のしくみの違いによって、温度放射光源、放電発光光源、電界発光光源の3種類に分類されます。照明を選ぶ際には、それぞれの光源の持つ特徴を考慮して選ぶ必要があリます。

①温度放射光源

フィラメントの発熱にともなって発光する光源です。昔ながらの白熱電球やハロゲン電球がその代表です。

②放電発光光源

ガスを充填した管内でアーク放電を起こして発光させる光源です。家庭用には水銀ガスを充填した蛍光灯が使われます。

③電界発光光源

電圧を加えると発光する性質を持つ物質を使った光源です。半導体が発光するLED電球や、有機物が発光する有機ELなどが省エネの観点からこれからの照明として期待されています。

 

 

適材適所の光色を選ぶ

光源を選ぶ際に大切なのは、光源が持つ光色と演色性です。部屋ごとのイメージや役割を考えた光色を選ぶことが必要です。

①電球色一暖かい色(白熱電球のような色)。リビング、キッチン、洗面所に適す。

 

②昼白色一自然な色のもの。キッチン、洗面所に適す。

 

③昼光色一爽やかさを感じさせる色。リビング、子供部屋に適す。

 

また、同じ電球タイプの光源でも、それぞれ明るさや照らし方が違うので、用途に合わせた光源を選ぶことも大切です。

 

 

 

LED照明

・光の直進性が強く光源直下が明るい!!

 

LED照明は消費電力が少なく省エネ効果が高く、寿命が長いのが最大の利点です。 発光素子が小さいため照明器具を小型化でき、メンテナンスも楽になるので実用化が進んでいます。小型、コンパクトですから、収納家具に取リ付けられることや、小スペースのバスユニット、トイレ、システムキッチンヘ応用が可能です。普及が進み、廉価になれば、今後の住宅照明に欠かせない光源となるでしょう。

 

ただし、光の直進性が強く、白熱灯や蛍光灯のように部屋全体を照らすことが不向きなため、使う場所をよく考えて採用する必要があリます。たとえば、東芝ライテックのLED電球では、部屋全体を60ワットの白熱電球と同じ明るさで照らせるものはなく、電球直下で60ワット白熱電球と同じ照度になるのが、6.4ワットのLED電球になリます。

 

 

照明用LEDのしくみ

半導体に電気を流すと光が放出されます。そのとき放出される光の色(波長)は、半導体の材料物質によって決まリ、青色、緑色、赤色などの単色光源になリます。照明で必要になる白い光は、可視光全域にわたってすべての色が混ざった光ですから、単色しか発光できないLED単体では照明には使えません。そこで、照明用LED電球では、3つのLEDで赤、緑、青の光の3原色を発光させ、それを合成して白色にする方法が用いられます。実際には、青色LEDにその補色の黄色蛍光体を組み合せて、白い光に見せる方法が主流で、青黄色系擬似白色ダイオードと呼ばれます。他のランプに比べ、1ワットあたりの光の量が大きく、効率が高くて省エネ性があります。

 

 

 

コンセントとスイッチ

・今までの慣習にとらわれずに視点を変えて設計してみることが重要です。

 

コンセントは高く、スイッチは低く

コンセントの高さ

従来の住宅では、コンセントの取付高さをフローリングのところでは床上30センチ、和室では10~20センチを標準としてきました。しかし、高齢者が腰をかがめてコンセントの抜き差しをすると、姿勢に負担がかかります。そのため高齢者対応の住宅では、床上40~60センチとコンセントを高めに設置して、プラグの抜き差しを容易にします。そうすれば車椅子に乗っていても操作は容易です。

 

スイッチの高さ

住宅のスイッチの高さは、従来、床上120~130センチを標準としてきました。オフィスビセンチまたはそれ以下にします。

 

懐中電灯付きコンセント

コンセントに差し込む「停電用懐中電灯付きコンセント」を廊下や寝室に付けておくと、夜間の停電の際、コンセントから外して懐中電灯として使うことができて安心です。

 

マグネットプラグ式コンセント

アイロンや掃除機のコードをコンセントに差し込んで使用しているとき、つまづき転んで怪我などをするおそれがあります。コンセントからプラグ(ソケット)が外れやすいようになっているマグネットプラグ式コンセントがあります。

 

ワイドスイッチと人感センサスイッチ

スイッチの面を大きくし、手のひらで楽に押すことができ、指先の力が要らないスイッチがよいでしょう。また、人を感知して自動的に点滅するスイッチも、高齢者には便利です。

 

 

 

オール電化住宅の安全対策

・危険な電気を安全に使うことが重要です。

 

漏電、感電の危険性

電気は、ガスや石油などの火を扱うエネルギー源に比べて安全だというのが、利用者がオール電化に期待することの一つですが、それは電気が安全に管理されていて、さらに利用者が機器を正しく使っている場合のことです。

 

電気設備の管理を怠って、設備が破損や劣化し、電気が漏れてほかに流れれば、火災の原因となったり、人がそれに触れてしまって感電事故を引き起こす危険がともないます。電気設備に関する技術基準を定める省令(以下「技術基準」)では、600ボルト以下で受電する低圧電路では、漏れ電流は1ミリアンペア以下に管理するよう定められており、それを超える場合は「漏電」とみなされます。このような漏電事故から安全を確保するために施設されるのが、漏電ブレーカー(ELB)と接地(アース)です。オール電化住宅の安全確保には欠かせない重要な要件なので、あえて詳しく説明しておきます。

 

 

漏電ブレーカーは万能か

漏電電流が生じたら、それを感知して自動的に電気を遮断するのが漏電ブレーカーです。国内では、金属製外箱を有する使用電圧が60ボルトを超える低圧機器を、人が容易に触れるおそれがある場所に施設する電路には、15ミリアンペアの漏電電流が生じたら、0.1秒以内に自動的に回路の電気を遮断して安全を保つ漏電ブレーカーの施設が定められています(ただし、150ボルト以下の器具を水気のない場所に施設する場合は漏電ブレーカーを省略できる)。

 

最近の住宅では、分電盤の主開閉器(メインスイッチ)に漏電ブレーカー内蔵型が設置されています。リフォームの場合には、既設の分電盤の主開閉器が漏電ブレーカーでない場合、エコキュートや床暖房回路、水気のある場所で使用する洗濯機。エアコンの分岐回路には漏電ブレーカーを取り付けなければなりません。

 

 

接地は電化住宅の必須施設

しかし漏電ブレーカーを施設しただけでは、感電に対して十分に安全とはいえません。漏電ブレーカーは異常電流を感知してはじめて動作するものですから、感電時には、わすかな時間とはいえ人体に電流が流れて、それが感知されてから電路が遮断されるのです。そこで、水気のある場所など感電のおそれがある場所に施設する電気機器は、機器と大地を電気的に接続する、「接地」と呼ばれる工事を施設することが義務付けられています。接地は電気機器の金属製外箱や金属製の台座、金属製の電線管や金属製ダクトに対して行うもので、漏電や感電事故の防止だけでなく誘導電流による異常電圧の発生を防ぐ役目も果たしています。

 

接地は、機器と大地を電気的に結び付けておくためのものですから、水分を含んだ地中深くに電極棒を打ち込んで、そこから規定の太さの電線を引いて配線されます。以前は、エアコンの室外機や洗濯機など、機器ごとに直下の地面に接地する個別接地が行われましたが、最近の住宅では、分電盤から接地を行い、そこから接地極や接地端子付きのコンセントに配線して機器のアースを取る方法が主流になっています。なお、その昔、洗濯機の施設時などによく見られた水道管で接地を取る方法は、現在では行えません。水道管が絶縁性の高い塩化ビニル管に替わってしまい、大地との電気的なつながりが取れなくなっていることや、水道管と接地電線との十分な電気的接続が行えないため、接地抵抗の基準を満たせないからです。

 

接地極付きコンセントの義務化

電気利用者の安全確保という観点から、内線規程では接地極付きコンセントの使用を積極的に勧めています。水を使用する場所に施設するコンセントについては、従来から接地極(あるいは接地端子)付きコンセントの施設が勧告されていましたが、2000年の内線規程の改定時に、以下の9品目のコンセントについて、接地極付きコンセントが義務付けらました。

①電気洗濯機用コンセント

②電気衣類乾燥機用コンセント

③電子レンジ用コンセント

④電気冷蔵庫用コンセント

⑥電気食器洗い機用コンセント

⑧電気冷暖房機用コンセント(冷房機用も)

⑦温水洗浄式便座用コンセント

⑧電気温水器用コンセント

⑨自動販売機用コンセント

また、接地極付きコンセントには、接地用端子を備えることが望ましい、とも加えられています。住宅に施設する200ボルト用(IHクッキングヒーターなど)のコンセントについても、接地極付きのものにすることが義務付けられています。

 

ノイズ対策としての役割も

さらに、台所や田房、洗面所および便所に施設するコンセントと屋外の防雨形コンセントについても、接地極付きコンセントにすることが勧告として規定され、それ以外のものであっても住宅に施設するコンセントには、接地極付きコンセントを使用することが推奨されています。この推奨規程に関しては、子供やお年寄0の感電防止という観点のほか、パソコンやプラズマテレビなど、電子機器から発生するノイズが他の機器へ影響を及ぼさないことを主眼においた推奨規程と理解できます。また、高齢者向けの介護機器の多くが接地極付きのプラグを備えていることから、そういった視点での接地極付きコンセントの施設が今後必要になることも見逃せません。

 

 

 

オール電化の雷対策

・住宅内に増え続ける電子機器を雷から守る!!

 

直撃雷より誘導雷サージの被害が増加

近年、落雷による被害が増加の傾向にあります。たとえば、電気電子部品の脆弱性により、わすかな電圧変動でも情報機器や制御機器が機能を喪失したり、土地開発による地下水位の低下が接地抵抗値の上昇を招き、落雷時に接地線の電位が上昇して電子機器の機能不全を引き起こすなどの事故が報告されています。これらは、雷が建物や送配電設備に直接落ちて引き起こされた被害ではなく、離れた場所に落ちたり、雲間で放電したときに起こる被害です。

 

 

直撃雷対策

雷が建物に直接落ちるときに、その被害を防ぐのが避雷針です。建築基準法では、約20メートル程度の高さとなる4階建て以下の集合住宅、一般戸建住宅は避雷設備の設置義務はありません。しかし、落雷の危険性の多い場所の住宅は、自主的な避雷設備の設置を検討するとよいでしょう。また、雷が電力の送配電設備に落ちて瞬間的に停電が起こる現象が瞬電です。この一瞬の停電がコンピューターの使用時に起こると、作業中の大切なデータを消失してしまうおそれがあります。心配な場合は、無停電電源装置(UPS)を導入しておけば安心です。

 

 

大電流が押し寄せる誘導雷サージ対策

静電気を帯びた雷雲が近づくと、直下の送配電線や電話線には、それに引き寄せられて大量の静電気が発生します。そしてその雷雲が地上間や雲間で放電して(これが雷)電気的に中和されると、送配電線や電話線にたまっていた大量の静電気が行き場を失って大波(サージ)のように末端の家庭に押し寄せます。これが誘導雷サージです。前述した増加する電子機器の雷被害の多くが、この誘導雷サージが原因の被害です。瞬時に突入する大電流から建物内の電気電子機器を保護する装置が避雷器(SPD一サージ保護装置)です。オール電化用の多機能分電盤には、この避雷器を組み込んだものが発売されています。


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