熊本地震では、新耐震基準の住宅が多く倒壊!!

新耐震基準は丈夫なので、死者一人のみ???

熊本地震で倒壊した家屋

 

「新耐震基準」施工以降では、地震での死者は一人しかいない!

<熊本地震>新耐震基準で犠牲1軒

 

Yahooニュース 毎日新聞 9月10日(土)15時1分配信  より転載

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160910-00000047-mai-soci

 

熊本地震(最大震度7)では倒壊して犠牲者が出た家屋は34軒あったが、大地震でも致命的な損害が出ないよう1981年に導入された国の新耐震基準に基づき建てられたと推定されたのは1軒だけだったとする調査結果を、静岡大防災総合センターなどのチームがまとめた。

 

熊本地震で犠牲者が出た34軒の家屋は熊本県益城町や西原村など6市町村内にあり、震度7~6弱の揺れに見舞われた。そこで、チームは、登記簿の記録や空中写真などから34軒の家屋の建築年を推定。その結果から新耐震基準を適用して建てられた家屋と考えられるのは1軒しかなかった。

 

 また、34軒の家屋では計37人の犠牲者が出たが、報道や行政資料などの検証から少なくとも27人が1階にいたと推定。前震でいったん避難し、帰宅後に本震に襲われ亡くなった人が少なくとも13人いることも突き止めた。

 

熊本地震では、新耐震基準導入後に建てられた家屋などに大きな被害が出ているとの指摘があるが、調査チームの牛山素行・同大教授(災害情報学)は「新耐震基準が人的被害を軽減する面で効果があったと考えられる」と指摘。

 

ここまで、Yahooニュース 毎日新聞 9月10日(土)15時1分配信  より転載

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160910-00000047-mai-soci

 

 

熊本地震は2016年に発生したM7.0の地震で、益城町を中心に大きな被害をもたらしました。この地震によって多くの住宅が倒壊し、その原因を解明するために現地調査が行われましたしました。

 

調査の結果、倒壊した建物の多くは比較的古い建物であり、木造住宅が主な被害を受けました。これらの古い建物は、現行の耐震基準に合致していなかった可能性が指摘されている過去の建築基準に基づいて設計されたこれらの住宅は、現代の地震に対して適切な耐震性を持ってないと考えられます。

 

地震の揺れは阪神淡路大震災と似ており、1秒の強い揺れが特徴でした。周期の揺れに弱く、地震による被害が起こりやすい傾向があります。熊本地震による住宅被害は象徴的であり、地震の影響を受けやすい地域住宅における耐震性の課題が浮き彫りになりました。これからの住宅建築に関しては、地震リスクに対応した強固な構造と適切な耐震設計が必要です。

 

 

一言、腹が立つ。

このニュースを要約すると、

熊本地震で犠牲者が出た倒壊家屋は34件。

 

そのうち、「新耐震基準」の建物は1件のみ。

 

新耐震基準は効果があった。

 

1件しかなかったと言っている・・・・・・・
馬鹿じゃなかろうか!!
開いた口がふさがらない。
呆れて物も言えない。
情けない・・・・・・・

 

更には調査を行った牛山素行教授(災害情報学)は「新耐震基準が人的被害を軽減する面で効果があったと考えられる」と言っている。

 

 一体、何の効果があったのだろうか? 新耐震基準では「震度6~7では倒壊しない」のではないのか? 実際に多くの住宅が倒壊して人が死んでいるではないか? このニュースを流し読みして、深く理解しない方は、「新耐震基準の倒壊は1件だけなのか。」と勘違いしてしまう。熊本地震では実際に多くの新耐震基準の住宅が全壊・半壊している。震度6~7では倒壊しないはずの新耐震基準の建物が、多く倒壊しているのです。その中には怪我をした人も、重症の人も数多くいたはずです。震度6~7では倒壊しないはずの新耐震基準の住宅が、倒壊したことを重要視しないで、死者が出たのが1件で済んだと・・・・全くもって論点が違っていると感じる。

 

「1軒だけ」「1軒しか」・・・明らかに、新耐震基準に効果があったようなニュースの書き方をする毎日新聞の記者の浅はかさにも腹が立ちます。

 

 

今の新耐震基準では、倒壊してしまう可能性が・・・・

熊本地震では多くの家屋が倒壊しました。住宅の倒壊率では過去最悪となりました。そして最大の問題は、「新耐震基準」で建てられた建物までもが多数倒壊したことです。今回の熊本地震の最大震度は「7」です。新耐震基準ではこのような基準を定めています。

 

・震度5強程度で、ほとんど損傷しない
・震度6~7程度の地震で、倒壊しない

 

熊本地震の震度7では、倒壊してはいけないはずなのです。しかし実際は多くの新耐震基準の住宅が倒壊しました。なぜなのでしょうか? そこのは明確な理由があります。それは震度7が短期間に繰り返したことにあります。新耐震基準では一度の震度7には耐えることができる基準なっていますが、2回続けての震度7は想定されていません。一度目の震度7で倒壊や半壊にいたらずとも、ある程度のダメージを受けている状態で、2回目の震度7を受けて、こらえきれず倒壊に至ったというのが真実です。いわゆる「繰り返す強い揺れ」には新耐震基準は耐えられないのです。

 

 阪神大震災でも東日本大震災でも、強烈な地震の揺れに襲われましたが、どれも最大震度は単発でした。しかし熊本地震は24時間以内に、2度の震度7が襲ってきたのです。これは今までになかったことです。これにより、新耐震基準の住宅が倒壊したのです。想定外の地震でした。しかし残念なことにその想定外が起きてしまったのです。ということは今後もこのような想定外が起こる可能性があるのです。となれば、一度の震度7にしか耐えられない、今の新耐震基準の早急な改革が必要です。震度7程度を続けて4~5回受けても倒壊しない基準へと改訂すべきです。新耐震基準が施行されたのが1981年です。もうすでに35年も前のことです。その間、何も改訂が行われてこなかった事の方が不思議です。このような改訂を行うと、非常に不都合な方もいらっしゃいます。特に安無精の建売住宅や、超ローコストのハウスメーカーにとては頭が痛い改訂となるはずです。

 

 

 

デザイン住宅は危険?

熊本地震において、新耐震基準の建物でも倒壊が発生していることが取り上げられました。 住宅の耐震性能は、建物や生命を守る上で非常に重要な要素です。指標があり、建築基準法に基づく基準よりも高い耐震性能が求められています。 耐震等級1は基準通りに作られた強さを持ち、建築基準法1.25倍の耐震性能があります。耐震等級3は建築基準法1.5倍の耐震性能を持ち、住宅性能表示の基準では最も強い等級です。

 

熊本地震では最新の地震基準の建物でも倒壊が発生しています。 特に熊本地震では被害7の揺れが1週間以内に2回も発生したため、建物に大きな被害が与えられました。繰り返しの地震に耐える設計の重要性が浮き上がりました。

 

デザイン重視の住宅は耐震性が・・・

デザイン重視の工務店や住宅会社、あるいはハウスメーカーは、若い世代に人気がありますが、耐震性能よりもデザイン性を重視している傾向があります。 2000年基準の耐震性能でも耐震疑問が残るケースも実際に存在します。建築業界や住宅雑誌では、構造的に強いと考えられる建物が紹介されることもありますが、熊本地震で倒壊が発生した2000年基準の建物においても耐震性は不確かな要素となっています。

 

耐震性能が高い建物であっても、設計の数値上では耐震性能が示されていても、実際の地震に対する安心感は得られない場合もあります。 、地震保険にも加入していることが一般的ですが、建物が全壊した場合、保険の補償も限定されており、放棄費用や生活費に困ることが考えられます。支払いも残ります。

 

デザイン性は重要ですが、住宅は長く過ごす場所です。そのため、繰り返しの地震にも耐える設計思想が重要です。建築業界では、耐震性能だけでなく、バランスの取れた設計や適切な補強が建物のバランスを考慮して上部設計によって、地震後の回復性が高まると考えられていましたが、熊本地震では2000年基準の耐震性能でも倒壊が発生しました。接合や体力駅の配置にも問題があり、建築基準法を超える筋交いの量や適切な補強が求められます。

 

繰り返しの地震に耐える建物を考える際には、耐震性能だけでなく、基礎と構造の骨組みの接合やバランスの取れた設計、適切な補強などが重要になります。しっかりと配慮し、家の専門的なアドバイスを受けながら安全な建物を建てることをおすすめします。

 

 

熊本地震は「長周期地震動」

長周期地震動とは、地震の揺れの周期が1秒以上の地震動のことを指します。 通常の地震動と比べて揺れが長く続くため、建物の揺れに対する反応が異なります。

 

これらの地震は、通常の地震動と比較して揺れが長時間続くため、建物の揺れに対する反応が異なります。周期的な地震動は、建物の耐震性に関する規制や評価にも重要な影響を与えます。建物が長周期の地震動に委ねるためには、建物の振動特性や耐震性能を正確に評価することが必要です。の補強などの対策が必要になります。

 

また、長周期地震動による建物の倒壊に関する研究が進められており、建物の耐震性に関する評価方法や設計方法が改善されつつあります。 特に、地震動に対する建物の振動特性を正確に評価するための技術の向上や、地震時に発生する建物の非線形挙動に対する研究が進められています。長周期地震動は、建物の耐震性にとって重要な要素であるため、建物の耐震性能に関する評価や対策を行う上で、適切な評価方法や技術の導入が必要です。

 

長周期地震動の怖さ

長周期地震動の怖さは、建物の揺れが長く続くことによって、建物の倒壊率が高くなることです。一方、長周期地震動は、揺れが長く続くため、建物の構造に長時間ストレスがかかり、疲労が緩和されます。 そのため、地震動が終了しても、建物の構造がすでに疲労しているそのため、その後の余震によって倒壊するリスクが高くなります。

 

さらに、長地震動は、地震波の振動数が少なく、高層建築物の振動を起こしやすいという特徴もあります。このため、長周期地震動に対する建物の耐震性を高めるための技術開発が重要視されています。長周期動の怖さは、その大きな振幅と低い周波数にあります。 一般的に、長周期動は、より大きな建物に対してより大きな危険をもたらします。そのため、建物の共振によって大きな揺れが発生するためです。

 

また、長周期地震動は、その揺れが長時間続くことで知られています。これにより、建物の耐久性に影響を与える可能性があります。さらに、地震の揺れが終わった後でも、建物の内部には揺れが続いていることがあり、これが建物の損傷を引き起こす可能性があります。さらに、長周期地震動は、地震の震源が遠くにある場合でも、その影響を受けます。 これは、長周期地震動が地震波の進行方向に対して直角に振動するためです。

 

このように、長周期地震動は、建物に対して大きな危険をもたらす可能性があるため、地震対策の想定からも重要な要素となっています。

長周期地震動とは?【気象庁】

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