●不動産は過去や近隣の物件価格と比較し、相場価格を見極めれば安心して購入できます。
(安心できるというか、納得できるのです。)
「土地の価格はあって無いようなもので、売り主の言い値で決められる。」とも言われます。土地というものは、その価格で買うかどうかは、買い手の判断にゆだねられてしまうのなのです。ですから、買い手はその物件が近隣の相場よりも高いのか、安いのか、それとも適正相場のかは、自分で判断するしかないのです。
判断基準となるのは多くの場合で近隣相場と過去の取引事例です。購入を考えている物件の近所に他の物件が出ているれば、それを調べてみる。あるいは過去の販売実績を調べてみる。などの方法があるでしょう。これは不動産屋に聞くとある程度教えてくれます。しかし土地のみでの場合はある程度比較しやすいのですが、土地と建物一緒の建売住宅の場合は、それぞれの価格が見えにくいので、素人ではその判断が極めて難しくなります。ある程度の目利きが必要となります。あきらかに近隣の相場よりも価格が異なる場合は、その理由を明らかにし納得してから契約することが重要です。
土地の価格は自分の感覚で安い、あるいは高いの判断をしてはいけないのです。不動産の素人が自分の感覚で判断することが一番危ないことなのです。不動産の価格は相対的に見るべきなのです。あくまでも近隣相場や、過去の取引相場との相対性で適正価格が決まるのです。あなたが「安い」「お買い得」「掘り出し物」と判断しても、実は近隣よりも割高な物件ということもあるのです。不動産購入の際には、必ず相対的な目で価格の判断をすることをお勧めします。
マイホームは人生で最も大きな買い物と言われます。だといわれます。確かに、何度も買い換えるものではありませんし、住んでいる期間の大半が住宅ローンの返済期間、ということになると、文字通り一生の付き合いになります。本サイトではそのために、マンション購入や家づくり、住宅ローンなど、マイホームにまつわる基礎知識を幅広くカバーし、このサイトでマイホームというものの全体像がわかる構成を目指しました。読者のみなさんにとって本サイトが少しでもマイホーム選びの指針となれれば幸いです。
もちろん、自分や家族が満足できる家でなければ意味がありません。会社に行きやすいとか、環境がよいとか。ここは人によって異なるところでしょう。重要な点といえば、「住んでよし」の優先順位は「貸してよし」の下位に位置することです。つまり、貸せる物件の中から、自分が満足できる物件を選ぶ、ということです。なぜかというと、ローンを組んで買うことには、それだけのリスクを抱えることになるからです。リスクには保険をかけておく必要があります。その保険がこの順序の意味です。保険をかけるために多少の妥協は、やむを得ないということです。
マイホームは人生で最も大きな買い物と言われますが、先の1にしても3にしても、両方とも高いほうが望ましいのは言うまでもありません。つまり、「キャッシュフローがプラスで貸せる、買った値段よりもあまり下がらなさそうだ」という物件です。しかし、そんな条件のよい物件がそうそう出てくるものではありませんね。それに、1も3もマイナスだから全部ダメ、というわけでもありません。たとえキャッシュフローがマイナスになったとしても、そうしたリスクを上回る魅力があり、自分が納得できればいいのです。資産性は期待できなくても、自分のライフスタイルにとって大切な環境が得られる、満足感が得られるという場合は、そちらを優先すべきだと思います。大切なのは、想定されるリスクを知り、心の準備をしておくことです。
家そのものの選び方の前に、まずはどこに住むか「街」についての考え方をお話ししたいと思います。すでに土地を持っている方には関係ないかもしれませんが、場所選びから始める方にはとても重要なことです。それに、自分か買おうとしているその街は、将来も発展していくのか、あるいは成熟して衰えないのか、それとも衰退していくのかを想定しておくということです。発展する街なら、みんなが注目し移り住んできますから、住宅需要が増えます。企業や商店が進出し、ますます利便性が高まります。そんな場所で家を購入したなら、自分は何もしなくても自宅の価値・価格は上がっていきます。
マイホームは人生で最も慎重に検討すべきです。マスコミなどによって作られるケースもありますが、評判は長い時間をかけて形成されます。街として評判が固まっているところは、そう簡単には衰退しないと考えられます。しかし、街の歴史が浅い場所では、そのイメージが形成されていません。よいイメージになるかもしれないし、悪いイメージになるかもしれない。将来の予測は非常に難しく、賭けのようなものです。そのため新しい街は、自分が何か特別の魅力を感じるのでなければ、しばらく様子を見たほうがよいでしょう。
日本は少子高齢化が進んでいるので、高齢者が多いのはどの都市でも仕方のないことです。それでも、現時点で若いカップル、ペビーカーを押す若い主婦、学生、サラリーマンなど、多種多様な職業、ライフスタイルを送る人がいる街は、そう簡単には衰退しない街だと考えられます。多種多様な人種が住んでいるということは、保育園も学校も病院もあり、飲食や買い物もでき、勤め先にも近く、行政サービスも適切で、多くの人にとって便利で住み心地がいいということです。たとえば東京の神楽坂なども、街づくり、資産価値、評判、活性化に対する住民意識が高い街で、多種多様な人で形成されています。また、地元住民も新しく引越してきた人々をヨソ者扱いするという意識がなく、誰でもウエルカムのオープンさを持っています。
その他「気候はどうですか?」「冬はどのぐらい雪が積もりますか?」「塩害はどの程度ですか?」といったことを聞いてみるのも大切なことです。1年も経てば土地勘もできますし、業者を通さず、新たに知り合った地元の人の紹介で適正な価格で土地や家を購入することも可能でしょう。マイホームは人生で最も大きな買い物なのです。
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